必ず受かる情報処理技術者試験

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平成30年度春季解答

問題16

共通フレーム2013におけるシステム開発プロセスのアクティビティであるシステム適格性確認テストの説明として、最も適切なものはどれか。

システムが運用環境に適合し、利用者の用途を満足しているかどうかを、実運用環境又は疑似運用環境において評価する。
システムが業務運用時に使いやすいかどうかを定期的に評価する。
システムの投資効果および業務効率の実績を評価する。
システム要件について実装の適合性をテストし、システムの納入準備ができているかどうかを評価する。

解答:エ

<解説>

× 運用プロセスのアクティビティである「運用テスト及びサービスの提供開始」アクティビティの説明である。
× 「システム運用の評価」アクティビティの説明である。
× 「投資効果及び業務効果の評価」アクティビティの説明である。
システム適格性確認テストは、システム要件についての実装の適合性をテストする。

したがって、エが正解である。

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問題17

エクストリームプログラミング(XP:eXtreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。

最初のテストで、なるべく多くのバグを抽出する。
テストケースの改善を繰り返す。
テストでのカバレージを高めることを重視する。
プログラムを書く前にテストケースを作成する。

解答:エ

<解説>

XP(Extreme Programming)は、設計書よりもコーディングとテストを重視したソフトウェア開発プロセス(開発工程)である。開発者はいくつかのプラクテイス(規則)に沿って開発を進める。

テスト駆動開発とは、最初にテストを書き(これをテストファーストと言う)、そのテストが動作する必要最低限な実装をとりあえず行った後、コードを洗練させる、という短い工程を繰り返すスタイルである。エクストリーム・プログラミングにおいて強く推奨されている。

× テスト技法ではなく開発手法である。
× テストケースの見直しは行うが、その改善を繰り返すことを主眼を置いていない。
× テストでのガバレージを高めることに主眼を置いていない。
“テスト駆動開発”の説明である。

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問題18

リーンソフトウェア開発の説明として、適切なものはどれか。

経験的プロセス制御の理論を基本としており、スプリントと呼ばれる周期で“検査と適応”を繰り返しながら開発を進める。
製造業の現場から生まれた考え方をアジャイル開発のプラクティスに適用した者であり、“ムダをなくす”、“品質を作りこむ”など七つの原則を重視しながら開発を進める。
比較的小規模な開発に適した、プログラミングに焦点をあてた開発アプローチであり、“コミュニケーション”など五つの価値を定義し、それらを高めるように開発を進める。
利用者から見て価値があるまとまりを一つの機能単位として、その単位ごとに、設計や構築などの五つのプロセスを繰り返しながら開発を進める。

解答:イ

<解説>

リーンソフトウェア開発とは、製造業を中心に展開されているムダのない生産方式の考え方(リーン思考)をソフトウェア製品に適用した開発手法。アジャイルソフトウェア開発手法の1つに数えられる。

リーンソフトウェア開発は、具体的なプラクティス(実践手順)や体系的なフレームワークの形ではなく、プラクティスを各分野・現場に合わせて作り出す際の手助けとなる、「7つの原則」および「22の思考ツール」として提示される。「7つの原則」は以下の通り。

  • 原則1:ムダをなくす
  • 原則2:品質を作り込む
  • 原則3:知識を作り出す
  • 原則4:決定を遅らせる
  • 原則5:速く提供する
  • 原則6:人を尊重する
  • 原則7:全体を最適化する
× アジャイル開発手法のスクラムの説明である。
リーンソフトウェア開発の説明である。
× アジャイル開発手法のXPの説明である。
× アジャイル開発手法のFDDの説明である。

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問題19

ITIL 2011 editionによれば、インシデントに対する一連の活動のうち、イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。

インシデントの発生後に、その原因などをエラーレコードとして記録する。
インシデントの発生後に、問題の根本原因を分析して記録する。
インシデントの発生時に、ITサービスを迅速に復旧するための対策を講じる。
インシデントの発生を早期に検出して、関連するプロセスに通知する。

解答:エ

<解説>

イベント管理プロセスとは、イベントの発生を検知して、関連するプロセスに通知する活動である。

× 問題管理プロセスの説明である。
× 問題管理プロセスの説明である。
× インシデント管理プロセスの説明である。
イベント管理プロセスの説明である。

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問題20

JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)の“サービスマネジメントシステムの監視及びレビュー”の要求事項のうち、適切なものはどれか。

監査員は、自らの仕事を監査してはならない。
監査の基準は、文書化された手順の中に定義してはならない。
特定された不適合、懸念事項は、該当する利害関係者であっても開示してはならない。
レビューの間隔は、あらかじめ定めてはならない。

解答:ア

<解説>

監査員の選定及び監査の実施においては、監査プロセスの客観性及び公平性を確保しなければならない。したがって、監査員は、自らの仕事を監査してはならない。
× 監査の計画及び実施、記録の作成及び結果の報告に関する責任、並びに、要求事項を規定するために、“文書化された手順”を確立しなければならない。
× 不適合、懸念事項は、該当する利害関係者に開示し、処理の責任を割り当てる必要がある。
× レビューの間隔は、あらかじめ定められた感覚で行う必要がある。

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