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令和3年度秋季解答
問題16
リーンソフトウェア開発の説明として,適切なものはどれか。
ア | 経験的プロセス制御の理論を基本としており,スプリントと呼ばれる周期で"検査と適応"を繰り返しながら開発を進める。 |
イ | 製造業の現場から生まれた考え方をアジャイル開発のプラクティスに適用したものであり,"ムダをなくす","品質を作り込む"など,七つの原則を重視しながら開発を進める。 |
ウ | 比較的小規模な開発に適した,プログラミングに焦点を当てた開発アプローチであり,"コミュニケーション"など五つの価値を定義し,それらを高めるように開発を進める。 |
エ | 利用者から見て価値があるまとまりを一つの機能単位とし,その単位ごとに,設計や構築などの五つのプロセスを繰り返しながら開発を進める。 |
解答:イ
<解説>
リーンソフトウェア開発は、顧客にとって価値がある機能だけを実装し、無駄な工数を省くことで、開発のスピードと品質を高める手法です。つまり、ムダを省きながら、最小資源で最大の成果を出そうという考え方です。下記に示す7つの原則が存在する
- ロスを排除する
- 品質を作り込む
- 知識をつくりだす
- 決定をできるだけ遅らせる
- できるだけ早く提供する
- 権限を譲渡する
- 全体を最適化する
ア | × | アジャイルソフトウェア開発手法のひとつスクラムの説明である。 |
イ | 〇 | リーンソフトウェア開発の説明である。 |
ウ | × | アジャイルソフトウェア開発手法のひとつXP(extreme programming)の説明である。 |
エ | × | アジャイルソフトウェア開発手法のひとつFDD(Feature Driven Development:ユーザー機能駆動開発) の説明である。 |
問題17
マッシュアップの説明はどれか。
ア | 既存のプログラムから,そのプログラムの仕様を導き出す。 |
イ | 既存のプログラムを部品化し,それらの部品を組み合わせて,新規プログラムを開発する。 |
ウ | クラスライブラリを利用して,新規プログラムを開発する。 |
エ | 公開されている複数のサービスを利用して,新たなサービスを提供する。 |
解答:エ
<解説>
マッシュアップは、2つ以上のWebサービス(Web API)を利用して混ぜ合わせて新しいサービスを生み出すことです。
ア | × | リバースエンジニアリングの説明である。 |
イ | × | 部品化再利用やコンポーネント指向プログラミングの説明である。 |
ウ | × | オブジェクト指向開発の説明である。 |
エ | 〇 | マッシュアップの説明である。 |
問題18
システムの改善に向けて提出された案1~4について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で,次式で総合評価点を算出する。総合評価点が最も高い改善案はどれか。 総合評価点=効果の総評価点-リスクの総評価点

ア | 案1 |
イ | 案2 |
ウ | 案3 |
エ | 案4 |
解答:ウ
<解説>
- 採点結果表と重み付け表より効果の評価とリスクの評価を計算する。
- 総合評価点を計算する。総合評価点は(ウ)案3が最も高い。
問題19
情報システムの設計の例のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
ア | UPSを設置することによって,停電時に手順通りにシステムを停止できるようにする。 |
イ | 制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に運転を停止できるようにする。 |
ウ | ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。 |
エ | 利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | フェールセーフの考え方である。 フェイルセーフとは、故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくことである。 システムを停止しているのでフォールトトレラントやフェールソフトではない。 |
イ | × | フェールセーフの考え方である。 フェイルセーフとは、故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくことである。 システムを停止しているのでフォールトトレラントやフェールソフトではない。 |
ウ | ○ | フェールソフトの考え方である。 フェールソフトとは、故障箇所を切り離すなど被害を最小限に抑え、機能低下を許しても、システムを完全には停止させずに機能を維持した状態で処理を続行することである。 |
エ | × | フールプルーフの考え方である。 フールプルーフとは、工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくことである。 |
問題20
システムの要件を検討する際に用いるUXデザインの説明として,適切なものはどれか。
ア | システム設計時に,システム稼働後の個人情報保護などのセキュリティ対策を組み込む設計思想のこと |
イ | システムを構成する個々のアプリケーションソフトウェアを利用者が享受するサービスと捉え,サービスを組み合わせることによってシステムを構築する設計思想のこと |
ウ | システムを利用する際にシステムの機能が利用者にもたらす有効性,操作性などに加え,快適さ,安心感,楽しさなどの体験価値を重視する設計思想のこと |
エ | 接続仕様や仕組みが公開されている他社のアプリケーションソフトウェアを活用してシステムを構築することによって,システム開発の生産性を高める設計思想のこと |
解答:ウ
<解説>
UX(User Experience:ユーザー体験)デザインとは、ユーザー目線で体験(ビジネス)をデザイン(設計)する設計思想のことである。
ア | プライバシーデザインの説明である。 |
イ | SOA(Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ )の説明である。 |
ウ | UXデザイン説明である。 |
エ | マッシュアップの説明である。 |
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