必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. プロジェクトマネージャ 午前2
  3. 令和4年度秋季問題
  4. 令和4年度秋季解答・解説

令和4年度秋季解答

問題11

工程別の生産性が次のとき、全体の生産性を表す式はどれか。

解答:エ

<解説>

  1. 1ステップの作業に要する各工程の工数を計算する。

  2. 1人月あたりの生産性を計算する。

したがって、エが正解である。

問題へ

問題12

工場の生産能力を増強する方法として,新規システムを開発する案と既存システムを改修する案とを検討している。次の条件で,期待金額価値の高い案を採用するとき,採用すべき案と期待金額価値との組合せのうち,適切なものはどれか。ここで,期待金額価値は,収入と投資額との差で求める。

解答:ア

<解説>

新規システムを開発する案と既存システムを改修する案を「期待金額価値」によって判断する問題である。示された条件に従って,新規システム及び既存システム改修の「期待金額価値」を算出する。需要が拡大する確率及び需要が縮小する確率はどちらの場合でも共通であるので,それぞれの場合の収入見込み金額に確率を乗じて加算し,投資額を減じる。

  1. 新規システムを開発する場合
    収入=180×0.7+50×0.3=141(億円)
    期待金額価値=141-100=41(億円)
  2. 既存システムを改修する場合
    収入=120×0.7+40×0.3=96(億円)
    期待金額価値=96-50=46(億円)

期待金額価値の高い案は、「既存システムを改修する場合」となり、その金額はアである。

問題へ

問題13

A~Dの機能をもつソフトウェアの基本設計書のレビューを行った。表は,各機能の開発規模の見積り値と基本設計書レビューでの指摘件数の実績値である。基本設計工程における品質の定量的評価基準に従うとき,品質評価指標の視点での品質に問題があると判定される機能の組みはどれか。

A,C
B,C
B,D
C,D

解答:ア

<解説>

品質管理に関する問題。基本設計書でのレビューの指摘件数より,問題のある機能をピックアップすることが求められている。

〔基本設計工程における品質の定量的評価基準〕では,開発規模1kステップ当たり5.0件を基準値とし,その基準値の0.9~1.1倍の範囲内であれば問題なしとしている。つまり,1kステップ当たり4.5件~5.5件が基準値内ということになる。その計算で,機能A~機能Dの値を求めると次のようになる。

  • 機能A:130件÷30kステップ=4.3件 4.3件なので基準値より少ない→問題あり
  • 機能B:120件÷24kステップ= 5件
  • 機能C:64件÷16kステップ= 4件 →4件なので基準値より少ない→問題あり
  • 機能D:46件÷10kステップ=4.6件
  • 以上より,問題があると判定されるのはAとCになる。したがって正解はアになる。

    問題へ

    問題14

    JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)で規定された品質副特性の説明のうち、信頼性の品質副特性の説明はどれか。

    製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
    製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
    中断時又は故障時に, 製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し, システムを希望する状態に復元することができる度合い
    二つ以上のシステム, 製品又は構成要素が情報を交換し, 既に交換された情報を使用することができる度合い

    解答:ウ

    <解説>

    JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)ーシステム及びソフトウェア品質モデル)では,システム及びソフトウェア製品品質を,次のように八つの品質特性と31 の品質副特性に分類している。なお,JIS X 25010 は,六つの品質特性を規定していたJIS X0129-1(ソフトウェア製品の品質一第1部:品質モデル)の後継の規格である。信頼性の品質副特性には,成熟性,可用性,障害許容性(耐故障性),回復性がある。

    × 「運用操作しやすい」,「制御しやすい」属性は,使用性の品質副特性「運用操作性」の説明である。
    × 保守性の品質副特性「解析性」である。
    これが信頼性の品質副特性になる。なお、品質副特性は「回復性」になる。
    × 互換性の品質副特性「相互運用性」の説明である。

    問題へ

    問題15

    "アジャイルソフトウェア開発宣言"で述べている価値に関する記述のうち,適切なものはどれか。

    計画に従うことに価値があることを認めながらも,自己組織化されたチームによる裁量に,より価値をおく。
    契約交渉に価値があることを認めながらも,顧客の競争力と満足度の向上に,より価値をおく。
    プロセスやツールに価値があることを認めながらも,実用的なプラクティスに,より価値をおく。
    包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも,動くソフトウェアに,より価値をおく。

    解答:エ

    <解説>

    開発技術分野の問題。“アジャイルソフトウェア開発宣言”で述べている価値について問われている。アジャイルソフトウェア開発宣言では,次の4つの基本的な価値を宣言している。

  • プロセスやツールよりも個人と対話を
  • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
  • 契約交渉よりも顧客との協調を
  • 計画に従うことよりも変化への対応を
    × 計画に従うことよりも変化への対応を求めている
    × 顧客との協調を求めている
    × 個人との対話を求めている
    正しい

    問題へ