必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題1

在庫管理業務を分析したDFDの中のa、bに入る語句の適切な組合せはどれか。

解答:イ

<解説>

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問題2

新システムのモデル化を行う場合のDFD作成の手順として、適切なものはどれか。

現物理モデル→現論理モデル→新物理モデル→新論理モデル
現物理モデル→現論理モデル→新論理モデル→新物理モデル
現論理モデル→現物理モデル→新物理モデル→新論理モデル
現論理モデル→現物理モデル→新論理モデル→新物理モデル

解答:イ

<解説>

論理モデルと物理モデルについての説明を下記に記す。

論理モデル
概念レベルや論理レベルの設計を行うモデル。エンティティ、属性、キーグループ、サブタイプなどのオブジェクトを含む。
物理モデル
物理モデルとは、データベース固有の設計を行うモデル。テーブル、カラム、インデックス、データタイプ、トリガー、プロシージャなどのオブジェクトを含む。
 
  1. 現行業務の調査・分析のために現物理モデルを作成する。
  2. 1を元にシステム全体について抽象化した現論理モデルを作成する。
  3. 現論理モデルから必要なものを追加したり不要なものを外した新論理モデルを作成する。
  4. 新論理モデルをもとに新物理モデルを作成する。

したがって、イが正解である。

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問題3

デザインパターンの中のストラテジパターンを用いて、帳票出力のクラスを図のとおりに設計した。この帳票出力ストラテジクラスの説明として、適切なものはどれか。

クライアントは、どの帳票出力ストラテジクラスがどのフォーマットに対応するかを意識せずに利用できる。
新規フォーマット用のアルゴリズムの追加が容易である。
帳票ストラテジクラスの中で、どのフォーマットで帳票を出力するかの振分けを行っている。
帳票出力のアルゴリズムは、コンテキストクラスのの中で記述する。

解答:イ

<解説>

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問題4

オブジェクト指向におけるオブジェクト間の代表的な関係には、is-aとpart-ofの二つがある。 表に示すオブジェクト間の関係の組合せのうち、適切なものはどれか。

解答:ウ

<解説>

汎化-特化関係(is-a関係)
下位クラス(サブクラス)から上位クラス(スーパークラス)に、より一般化することを汎化、逆に上位クラス(スーパークラス)から下位クラス(サブクラス)に、より特殊化することを特化と呼ぶ。
「is a」(~である)の関係
集約-分解関係(part-of関係)
集約は、下位オブジェクトを一つの上位オブジェクトにまとめること。分解は上位オブジェクトを部分に分解して下位オブジェクトを得ることである。
「part of」(~の一部分)の関係

 

  • タイヤは自動車の一部分である。
    ⇒「part of」(~の一部分)の関係
  • 人間は動物である。
    ⇒「is a」(~である)の関係
  • 自社は書物である。
    ⇒「is a」(~である)の関係

したがって、ウが正解である。

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問題5

プログラムの構造化設計におけるモジュール分割技法の説明のうち、適切なものはどれか。

STS分割は、プログラムをデータの流れに着目して分割する技法であり、入力データの処理、入力から出力への変換及び出力データの処理の三つの部分で構成することで、モジュールの独立性が高まる。
TR分割は、プログラムをデータの構造に着目して分割する技法であり、オンラインリアルタイム処理のように、入力トランザクションの種類に応じて処理が異なる場合に有効である。
共通機能分割は、プログラムをデータの構造に着目して分割する技法であり、共通な処理を一つにまとめ、共通モジュールとする。
ジャクソン法は、プログラムをデータの流れに着目して分割する技法であり、バッチ処理プログラムの分割に適している。

解答:ア

<解説>

STS分割は、モジュール分割技法のひとつ。データの入力処理(Source)、データの変換処理(Transform)、データの出力処理(Sink)の3種類のモジュールに分割してモジュールの構造化を行う。
× TR分割は、モジュール分割技法のひとつ。データの種類により実行する処理(トランザクション)が決まるような場合に、トランザクションの種類ごとにモジュール分割を行う技法。 データの構造には着目しない。
× 共通機能分割は、モジュール分割技法のひとつ。プログラムにおいて、個々の機能で共通する機能を洗い出して共通モジュール化するとする技法である。プログラムのデータの構造には着目しない。
× ジャクソン法は、プログラム設計における、モジュール分割技法のひとつ。基本、連続、繰り返し、選択の4つの図式を用いて、データ構造とプログラム構造を階層化する。 データの構造に着目して分割する技法である。

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