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平成22年度秋季解答
問題6
オブジェクト指向の概念で、上位のクラスのデータやメソッドを下位のクラスで利用できる性質を何というか。
ア | インヘリタンス |
イ | カプセル化 |
ウ | 多相性 |
エ | 抽象化 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | インヘリタンス(継承)とは、オブジェクト指向のプログラミング言語が持つ要素の一つ。既存のクラスを利用して新しいクラスを作成するときに、既存のクラスの属性を引き継ぐことを指す。 |
イ | × | カプセル化とは、データとそれを操作する手続を一つにして,オブジェクトの内部に隠ぺいすることである。 |
ウ | × | 多相性とは、オブジェクト指向プログラミング言語の持つ性質のひとつであり、同名のメソッドや型などをオブジェクトの種類に応じて使い分けることができる性質のこと。 |
エ | × | 抽象化とは、下位クラスに共通する特徴を抽出して上位クラスを定義することであり、操作としては汎化という。 |
問題7
プログラムのテストに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 静的テストとは、プログラムを実行することなくテストする手法であり、コード検査、静的解析などがある。 |
イ | 単体テストでは、スタブから検査モジュールを呼び出し、検査モジュールから呼び出されるモジュールの代わりにドライバを使用する。 |
ウ | トップダウンテストは、仮の下位モジュールとしてスタブを結合してテストするので、テストの最終段階になるまで全体に関係するような欠陥が発見されにくい。 |
エ | ブラックボックステストは、分岐、反復などの内部構造を検証するため、すべての経路を通過するように、テストケースを設定する。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 静的テストとは、プログラムコードを実行せずに、ドキュメントやソースコードなどのチェックによって誤りや脆弱性を検出するテスト手法のことである。 |
イ | × | 単体テストでは、モジュール単体の処理内容を検証する。したがって、ドライバも スタブも必要ない。 |
ウ | × | トップダウンテストは、仮の下位モジュールとしてスタブを結合してテストするので、テストの早い段階で欠陥を発見することができる。 |
エ | × | ホワイトボックステストは、分岐、反復などの内部構造を検証するため、全ての経路を通過するように、テストケースを設定する。 |
問題8
三つの整数型の入力データA、B、Cが、A≥15かつB≥10かつC≥5のときだけ入力データを処理するプログラムを、同値分割法によってテストする。このときの最小データの組合せとして適切なものはどれか。ここで、(x,y,z)は入力データAの値がx、Bの値がy、Cの値がzであることを表すものとする。
ア | (0,0,0)、(20,15,10) |
イ | (0,0,0)、(0,0,10)、(0,15,0)、(20,15,10) |
ウ | (0,15,10)、(20,15,0)、(20,0,10)、(20,15,10) |
エ | (0,0,0)、(0,0,10)、(0,15,0)、(20,0,0)、(0,15,10)、(20,15,0)、(20,0,10)、(20,15,10) |
解答:ウ
<解説>
問題9
受注処理の入力データをチェックするプログラムを、実験計画法に基づいてテストする。直交表を用いてテストケースを作成する場合、テストケースのa~cの組合せとして、適切なものはどれか。
解答:エ
<解説>
問題10
プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか。
ア | カバレッジモニタ |
イ | 記号実行ツール |
ウ | コードオーディタ |
エ | プログラム図式生成ツール |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | カバレッジモニタは、実際に多数のテストケースでプログラムを行ない実行経路の網羅状態を確認するツールである。 動的テスト支援ツールである。 |
イ | × | 記号実行ツールは、変数(symbol)に具体的な値を与えるのでなく、変数は変数のままで実行経路を解析するツールである。 静的テスト支援ツールである。 |
ウ | × | コードオーディタは、プログラムのソースコードが、コーディング規約にのっとっているかどうかをチェックするツールである。 静的テスト支援ツールである。 |
エ | × | プログラム図式生成ツールは、ソースプログラムを解析してフロチャート等の図を生成するツールである。 静的テスト支援ツールである。 |
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