必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題21

概念データモデルの解釈として、適切なものはどれか。ここで、モデルの表記にはUMLを用いる。

1件の“在庫取引”データを記録する際、2件の“在庫品”も更新する。
“在庫品”データは、現在の在庫数量だけでなく、過去の在庫数量も保持する。
倉庫別、品目別に入庫状況を把握することはできない。
品目の異なる“在庫品”データ間で“在庫取引”データを記録する。

解答:ア

<解説>

ある品目の在庫をX倉庫からY倉庫に異動する場合、X倉庫の在庫を減らし、Y倉庫の在庫を増やす必要がある。すなわち、2件の“在庫品”も更新する。
× 在庫品には日付の情報がない。したがって、現時点での在庫数量しか保持できない。
× 在庫品と在庫取引の関係は、1対多である。移動元または移動先の品目コードおよび倉庫コードの情報は在庫取引データに保持される。
したがって、倉庫別,品目別に入出庫状況が把握できる。
× 品目と在庫品の関係が1対多,倉庫と在庫品の関係も1対多である。したがって、在庫品は品目コードごとおよび倉庫コードごとに在庫量を保持している。
在庫取引には、同一品目間の移動だけが許される制約があり、品目は変化しない。

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問題22

商品の販売状況分析を商品軸、販売チャネル軸、時間軸、顧客タイプ軸で行う。データ集計の観点を、商品、販売チャネルごとから、商品、顧客タイプごとに切り替える操作はどれか。

ダイス
データクレンジング
ドリルダウン
ロールアップ

解答:ア

<解説>

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問題23

10mW/MHz以下の電力密度であれば無線局の免許が不要であり、Bluetoothや、IEEE 802.1b及びIEEE 802.11gの無線LANで使用されている周波数帯はどれか。

13.56MHz帯
950MHz帯
2.4GHz帯
5.2GHz帯

解答:ウ

<解説>

× 13.56MHz帯は、一般的な非接触式ICカードが使用される。
× 950MHz帯は、電波方式のRFIDが使用される。
2.4GHz帯は、Bluetoothや、IEEE 802.1b及びIEEE 802.11gの無線LANで使用される。
× 5.2GHz帯帯は、IEEE 802.11aの無線LANが使用される。

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問題24

CSMA/CD方式に関する記述として、適切なものはどれか。

衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
送信要求の発生したステーションは、共同伝送路の搬送波を検出してからデータを送信するので、データ送出後は衝突は発生しない。
ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では、衝突の検出ができないので、この方式は使用できない。
フレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので、フレーム長がオクテットの整数倍である必要はない。

解答:ア

<解説>

CSMA/CDとは、LANネットワークで用いられる媒体アクセス制御(MAC)方式のひとつで、通信路の使用状況を監視し、伝送路の空きを見つけてデータ伝送を行う方式であり、衝突を検出する機能を持つ。

衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
× データ送出後も衝突は発生する。
× ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成でもCSMA/CDは使用できる。
× フレームフォーマットはバイト(オクテット)を単位としている。

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問題25

ディジタル署名を利用する目的はどれか。

受信者が署名鍵を使って、暗号文を元のメッセージに戻すことができるようにする。
送信者が固定文字列を付加したメッセージを、署名鍵を使って暗号化することによって、受信者がメッセージの改ざん部位を特定できるようにする。
送信者が署名鍵を使って署名を作成し、それにメッセージに付加することによって、受信者が送信者を確認できるようにする。
送信者が署名鍵を使ってメッセージを暗号化することによって、メッセージの内容を関係者以外に分からないようにする。

解答:ウ

<解説>

公開鍵方式では、メッセージを受信者の公開鍵で暗号化し、受信者は自分の秘密鍵で複合する。

しかし、この方法では送信者は受信者の公開鍵を自由に入手できるため受信者から見ると送信者の確認ができない。そのため、なりすましが可能となってしまう。

そこで、公開鍵暗号方式を逆手にとり、次の手順で署名を確認する。

  1. 送信者は、送信者の秘密鍵(署名鍵)で署名文を暗号化する。
  2. 受信者は、暗号文を送信者の公開鍵で複合する。

暗号化に使用した秘密鍵は送信者以外は持っていないので、対になる送信者の公開鍵で複合できれば送信者を特定できる。

したがって、ウが正解である。

× 受信者が送信者の公開鍵を使って、暗号文を元のメッセージに戻すことができるようにする。
× 受信者は改ざんさらたことは分かるが改ざん部位までは特定できない。
送信者が署名鍵を使って署名を作成し、それにメッセージに付加することによって、受信者が送信者を確認できるようにする。
× 受信者を限定する機能はない。

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