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平成25年度秋季解答
問題16
要求の分析に当たって,データとプロセス(データの作成,読取り,更新,削除)の対応関係を検証するものはどれか。
ア | CRUDマトリックス |
イ | FURPS+モデル |
ウ | KAOS法 |
エ | MoSCoW分析 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | CRUDマトリックスとは、 ステムにおいて、各データに対する、Create(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)の4機能が過不足なく存在するか確認する際に使う表で、それぞれのデータに対する4機能の有無をまとめた表のこと |
イ | × | KAOS法は、ゴール指向のソフトウェア要求獲得アプローチ手法である。 |
ウ | × | FURPS+モデルとは、ソフトウェア品質に影響を与える属性(F(機能性),U(使いやすさ),R(信頼性),P(性能),S(保守性),+(プロジェクト上の制約))の頭文字をつなげたものである。 |
エ | × | MoSCoW分析とは、
要件の重要性と必要性のレベルをM(Must:持たなければならない(必須)),S(Should:可能であれば、持つことが推奨される(推奨)),C(Could:他のものに影響を与えないかぎり、持つことができる(可能)),W(Won't:今回は持たない(先送り))
で分類し、 優先度を設定する判断基準とするものである。 |
問題17
事業目標達成のためのプログラムマネジメントの考え方として,適切なものはどれか。
ア | 活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え,複数のプロジェクトの連携,統合,相互作用を通じて価値を高め,組織全体の戦略の実現を図る。 |
イ | 個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって,プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。 |
ウ | システムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって,開発リスクを低減し,投資効果の最大化を図る。 |
エ | リスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって,組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。 |
解答:ア
<解説>
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)では,プログラムとプログラムマネジメントを下記のように定義している。
プログラムとは、「プロジェクトを個々にマネジメントすることでは得られない成果価値とコントロールを実現するために、調和のとれた方法でマネジメントされる相互に関連するプロジェクトのグループである」と定義されています。
プログラムマネジメントとは、「プログラムの戦略目標と成果価値を達成するために、調和を保ちつつ一元的にプログラムをマネジメントすること」と定義されています。
プログラムマネジメントは、同時並行的に進められている相互に関連するプロジェクト群を管理するプロセスであり、プロジェクトマネジメントの上に位置する。
ア | ○ | 複数のプロジェクトを一つの結合体として、プロジェクト間をまとめていくのがプログラムマネジメントである。 |
イ | × | WBSなどを用いてプロジェクトを細分化する。 |
ウ | × | プログラムマネジメントは、プログラム言語や開発手法とは関係がない。 |
エ | × | PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)に関する説明である。 |
したがって、アが正解である。
問題18
有機ELディスプレイの説明として,適切なものはどれか。
ア | 電圧をかけて発光素子を発光させて表示する。 |
イ | 電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で表示する。 |
ウ | 透過する光の量を制御することで表示する。 |
エ | 放電によって発生した紫外線で,蛍光体を発光させて表示する。 |
解答:ア
<解説>
有機 EL ディスプレイは、特殊な有機物に電圧をかけることでその有機物自体が発行する現象(有機エレクトロルメネッセンス)を利用したディスプレイ装置である。
液晶ディスプレイと比較して、自発光型(バックライトが不要),薄型化が可能,応答速度が速い,視野角が広い,寿命が短い,発熱が大きいなどの特徴がある。
ア | ○ | 有機ELディスプレイの説明である。 |
イ | × | CRTディスプレイの説明である。 |
ウ | × | 液晶ディスプレイの説明である。 |
エ | × | プラズマディスプレイの説明である。 |
問題19
1台のCPUの性能を1とするとき,そのCPUをn台用いたマルチプロセッサの性能Pが,
で表されるとする。ここで,aはオーバヘッドを表す定数である。例えば,a=0.1,n=4とすると,P≒3なので,4台のCPUから成るマルチプロセッサの性能は約3になる。この式で表されるマルチプロセッサの性能には上限があり,ηを幾ら大きくしてもPはある値以ヒには人きくならない。a=0.1の場合,Pの1:限は幾らか。
ア | 5 |
イ | 10 |
ウ | 15 |
エ | 20 |
解答:イ
<解説>
よってa=0.1の時、n→∞にするとPはに近づく。
問題20
ページング方式の仮想記億において,主記憶の1回のアクセス時間が300ナノ秒で,主記憶アクセス100が回に1回の割合でページフォールトが発生し,ペー一ジフォールト1回当たり200ミリ秒のオーパヘッドを伴うコンピュータがある.主記憶の平均アクセス時間を短縮させる改暮策を,効果の高い順に並べたものはどれか。
〔改善策〕
a | 主記憶の1同のアクセス時間はそのままで,ページフォールト発生時の1回当たりのオーバヘッド時間を主に短縮する。 | |
b | 主記憶の1回のアクセス時間を1/4に短縮する。ただし,ページフォールトの発生率は1.2倍となる。 | |
c | 主記億の1回のアクセス時間を1/3に短縮する,この場合,ページフォールトの発生率は変化しない。 |
ア | a,b,c |
イ | a,c,b |
ウ | b,a,c |
エ | c,b,a |
解答:エ
<解説>
<解説>
問題の条件にしたがって、計算する。
- 改善前の平均アクセス時問
- 300ナノ秒+200ミリ秒÷100万回=500ナノ秒
- 改善後の平均アクセス時問
- 改善策a:300ナノ秒+200ミリ秒÷100万回÷5=340ナノ秒
- 改善策b:300ナノ秒÷4+200ミリ秒÷100万回×12=315ナノ秒
- 改善策c:300ナノ秒÷3+200ミリ秒÷100万回=300ナノ秒
したがって、c(300ナノ秒)<b(315ナノ秒)<a(340ナノ秒)になる。
よってエが正解である。
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