- トップページ
- システムアーキテクト
- 平成25年度秋季問題
- 平成25年度秋季解答・解説
平成25年度秋季解答
問題21
"社員"表から同姓同名が存在する社員の氏名を抽出するSQL文はどれか。
ア | SELECT 氏名 FROM 社員 GROUP BY 氏名 HAVING COUNT(*)>1 |
イ | SELECT 氏名 FROM 社員 WHERE 氏名=氏名 |
ウ | SELECT 氏名 FROM 社員 WHERE 氏名=氏名 ORDER BY 氏名 |
エ | SELECT 氏名,COUNT(*) FROM 社員 GROUP BY 氏名 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 同姓同名が存在する社員の氏名を抽出されます。 |
イ | × | WHERE 氏名=氏名は,常に成立するので,社員表の全社員の氏名が抽出されます。 |
ウ | × | 社員表の全社員の氏名が抽出されるが,ORDER BY 氏名によって,氏名の昇順に並べ替えられます。 |
エ | × | 全社員を指名順に昇順に並べてその氏名と件数を表示します。 |
問題22
DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
ア | 同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。 |
イ | トランザクションが完了すると,その後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。 |
ウ | トランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかしかない。 |
エ | ーつのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けることはない。 |
解答:ウ
<解説>
ACIDは、トランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質である。
原子性(Atomicity:不可分性)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、および永続性(Durability)から合成された頭字語である。
- 原子性(Atomicity)
- トランザクションの処理が完全に実行されるか、全く処理をしないかのどちらかである。
- 一貫性(Consistency)
- トランザクションの実行によってデータベースの内容に矛盾が生じない。
- 独立性(Isolation)
- 複数のトランザクションを同時に実行しても処理過程は他者から隠蔽され、影響されない。
- 永続性(Durability)
- トランザクションが完了した操作は、失われない。
ア | × | 一貫性(Consistency)の説明である。 |
イ | × | 永続性(Durability)の説明である。 |
ウ | ○ | 原子性(Atomicity)の説明である。 |
エ | × | 独立性(Isolation)の説明である。 |
問題23
磁気ディスク装置や磁気テープ装置などのストレージ〔補助記憶装置)を,通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで構成する方式はどれか。
ア | DAFS |
イ | DAS |
ウ | NAS |
エ | SAN |
解答:工
<解説>
ア | × | DAFS(Direct Access File System)は、ネットワーク経由でファイル共有サービスを行ためのNAS専用のファイルアクセスプロトコルである。 |
イ | × | DAS(Direct Attached Storage)は、コンピュータに直接接続された記憶装置(ストレージ)のこと。ネットワークを介して接続されるNAS(Network Attached Storage)の対義語。 |
ウ | × | NAS(Network Attached Storage:ネットワーク接続ストレージ)とは、ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバ専用機。ハードディスクとネットワークインターフェース、OS、管理用ユーティリティなどを一体化した単機能サーバ(アプライアンスサーバ)で、記憶装置をネットワークに直に接続したように見えることからこのように呼ばれる。 |
エ | ○ | SAN(Storage Area Network)は、LANとは別の専用ネットワークにより、ファイバチャネルスイッチと呼ばれる中継装置を介してストレージ装置を複数のサーバに接続し共有させるもの。SANでは、通常のLANで用いるTCP/IPとは異なるファイバチャネルと呼ばれるプロトコルを用いており高速・効率的なデータ転送ができ、ストレージ装置の統合やLANを介さずにSAN経由でのデータバックアップが可能である。 |
問題24
何らかの理由で有効期間中に失効になったディジタル証明書の一覧を示すデータはどれか。
ア | CA |
イ | CP |
ウ | CPS |
エ | CRL |
解答:工
<解説>
ア | × | CA(Certificate Authority:認証局)とは、ある者の公開鍵が,なりすました悪意者のものではなく,本当に本人のものであることを証明する第三者機関である。 |
イ | × | CP(Certificate Policy:証明書ポリシー)とは、電子証明書の利用目的、適用範囲、セキュリティレベル、認証局の責任など、認証局が電子証明書を発行する際の運用方針を示した文書のことである。 |
ウ | × | CPS(Certification Practice Statement:認証局運用規程とは、認証局がCPをどのように適用させていくのかという実施手順を示したものである。 |
エ | ○ | CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)とは、公開鍵基盤 (PKI) における失効した(信頼できない)公開鍵証明書のリスト(正確には、証明書のシリアル番号のリスト)である。 |
問題25
メインサイトには,業務サーバとストレージを設置しており,PCから業務サーバのデータを史新している。また,DR(DisasterRecovery)サイトには,メインサイトと同様の待機サーバとストレージを設置している。このとき,RPO(RecoveryPointObjective)を最も短く設定できる対策はどれか。
ア | メインサイトの業務データは,DRサイトに同期レプリケーションを行う。 |
イ | メインサイトの業務データは,業務処理の行われない夜間にバッチ処理でDRサイトへ転送する。 |
ウ | メインサイトの業務データは,定期的にメインサイトでテープバックアップを行い,早期復1日できるように,テープをDRサイトで保管する。 |
エ | メインサイトの障害発生時に,PCからDRサイトの待機サーバに接続できる仕組みを用意する。 |
解答:ア
<解説>
RPOとは、システム障害などでデータが損壊した際に、復旧するバックアップデータの古さの目標。バックアップデータが最低でもどの程度新しくなければならないかを定めた指標で、これに基づいてバックアップの方法や頻度が決定される。
ア | ○ | 業務データは,DRサイトに同期レプリケーションされているので,ほぼリアルタイムに業務データがDRサイトのストレージにコピーされます。 |
イ | × | 業務データは夜間バッチ処理でDRサイトへ転送されるので、RPOは夜間バッチ処理辞典である。 |
ウ | × | RPOは、メインサイトで行われたテープバックアップ時点である。 |
エ | × | 業務データのバックアップがとられていないので、メインサイトに障害が発生したら基本的に復旧不能である。 |
お問い合わせ