必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度秋季解答

問題6

a~cの説明に対応するレビューの名称として、適切な組み合わせはどれか。

a 参加者全員が持ち回りでレビュー責任者を務めながらレビューを行うので、参加者全員の参画意欲が高まる。
b レビュー対象物の作成者が説明者になり、入力データの値を仮定して、手続きをステップごとに机上でシミュレートしながらレビューを行う。
c あらかじめ参加者の役割を決めておくとともに、進行役の議長を固定し、レビューの焦点を絞って迅速にレビュー対象を評価する。

解答:エ

<解説>

各用語の説明を下記に記す。

  • ラウンドロビンとは、ソフトウェアレビュー手法の1つで、レビュー会議の参加者が説明や発言を持ち回りで行う方法である。
  • ウォークスルーは,会議室などで参加者が机上でシミュレーションする形で,欠陥を発見いく方法である。
  • インスペクションとは、ソフトウェア開発プロジェクトで作成された成果物(仕様書やプログラムなど)を、実際に動作させることなく人間の目で見て検証する方法である。

したがって、エが正解である。

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問題7

ソフトウェアの要件定義や分析・設計で用いられる技法に関する記述のうち、適切なものはどれか。

決定表は、条件と処理を対比させた表形式で論理を表現したものであり、複雑な条件判定を伴う要件定義の記述手段として有効である。
構造化チャートは、システムの“状態”の種別とその状態が遷移するための“要因”との関係をわかりやすくするための手段として有効である。
状態遷移図は、DFDに“コントロール変換とコントロールフロー”を付加したものであり、制御系システムに特有な処理を表現する手段として有効である。
制御フロー図は、データの“源泉、吸収、流れ、処理、格納”を基本要素としてあり、システム内のデータの流れを表現する手段として有効である。

解答:ア

<解説>

決定表は、条件と処理を対比させた表形式で論理を表現したものであり、複雑な条件判定を伴う要件定義の記述手段として有効である。
× 状態遷移図は、システムの“状態”の種別とその状態が選移するための“要因”との関係を分かりやすく表現する手段として有効である。
× 制御フロー図は、DFDに“コントロール変換とコントロールフロー”を付加したものであり、制御系システムに特有な処理を表現する手段として有効である。
× DFDは、データの“源泉、吸収、流れ、処理、格納“を基本要素としており、システム内のデータの流れを表現する手段として有効である。

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問題8

ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として、適切なものはどれか。

ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に、利用者が使用できること
利用者が使用したい機能の改善を、1週間以内に実装できること
利用者が使用したい機能を、100%提供できていること
利用者が使用したいソフトウェアの使用方法を、1時間以内に習得できること

解答:エ

<解説>

ソフトウェアの品質特性モデルとは、ソフトウェアの品質の指標を分類して体系的にまとめた規格で、ソフトウェアの品質に対する評価に利用できる。

機能性
ソフトウェアがユーザからの機能的な要求(明示的機能と暗示的機能)を満たす度合い。
ユーザ目的に合った正確な動作を満たすか。外部IFや規格、セキュリティ基準を満たすか。
信頼性
様々な使用条件のもとで、ソフトウェアの機能が正常に稼働し続ける度合い。
必要な期間、正常に動作を続け、イレギュラーに対する耐久力を持ち、 障害時に速やかに回復できるか。
使用性
分かりやすく使いやすいソフトウェアであるかどうかの度合い。
簡単に理解でき使いこなすことができるか。再び使用したくなるか。 インストール作業や運用時が容易か。
効率性
アプリケーションのレスポンスや、ハードウェア資源(メモリ/CPU使用率/ハードディスク等) に対して適切な性能を提供する度合い。
保守性
ソフトウェアに対する機能追加、改修、環境変化等に対する対応の容易性の度合い。
障害等の問題の把握、切り分けなどの解析のしやすさ、変更作業の容易さ、保守作業が必要な頻度の少なさ、保守によるテスト作業の行いやすさ等。
移植性
ソフトウェアを ある環境から他の環境に移すための容易性の度合い。
OSやハードウェア等の環境変更に対してスムーズに移植できるか、どの程度の作業量にて移植できるか。
× 信頼性に関する指標である。
× 保守性に関する指標である。
× 機能性に関する指標である。
使用性に関する指標である。

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問題9

プログラムテストに使用する入力データを、実験計画法に基づいて作成する。 入力データには七つの項目があり、それぞれの項目は直交表の0又は1に対応する二者択一の値で構成する。 入力データの全パターンをテストするときのテスト回数と、直交表を用いてテストケースを作成するときのテスト回数の組み合わせはどれか。 ここで、直交表は、全ての2列間で0又は1が公平出現するように作られている。

解答:エ

<解説>

全パターンのテスト回数
入力項目は7つあり、それぞれの項目は0か1の二者択一の値で構成されている。したがって全パターンのテスト回数は2の7乗=128である。
直行表でテストケースを作成するときのテスト回数
直行表は列にテスト項目,行にテスト項目を組み合わせたテストケースを記述します。したがって行がテストケースになるのでテストケースは8である。

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問題10

次の流れ図において、

① → ② → ③ → ⑤ → ② → ③ → ④ → ② → ⑥ の順に実行させるために、①においてmとnに与えるべき初期値aとbの関係はどれか。 ここで、a、bはともに正の整数とする。

a = 2b
2a = b
2a = 3b
3a = 2b

解答:エ

<解説>

× a = 2bは、①→②→③→④となる。
× 2a = bは、①→②→③→⑤→②→⑥となる。
× 2a = 3bは、①→②→③→④となる。
3a = 2bは、①→②→③→⑤→②→③→④→②→⑥となる。

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