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平成26年度秋季解答
問題16
非機能要件項目はどれか。
ア | 新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順、入出力情報、組織、責任、権限、業務上の制約などの項目 |
イ | 新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる対象となる人の作業、システム機能の実現範囲、機能間の情報の流れなどの項目 |
ウ | 経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ、システム化・システム改善を必要とする業務上の課題、求められる成果・目標などの項目 |
エ | システム基盤に関わる可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性、セキュリティ、システム環境などの項目 |
解答:エ
<解説>
要求仕様において、要件は機能要件と非機能要件に分類される。
- 機能要件
- 機能に関する要件。
業務プロセス,システムの情報(データの流れ),業務の範囲,他システムとのインタフェースなどが定義される。 - 非機能要件
- 機能を実現する上での条件や制限に関する要件。
品質,管理性,運用性,保守性,可用性と信頼性,キャパシティ(容量),パフォーマンス(性能),セキュリティ(機密性,安全性),継続性,財務などが定義される。
ア | × | 機能要件項目である。 |
イ | × | 機能要件項目である。 |
ウ | × | 機能要件項目である。 |
エ | ○ | 非機能要件項目である。 |
問題17
エンタープライズアーキテクチャにおいて、ビジネスアーキテクチャの成果物である機能情報関連図(DFD)を説明したものはどれか。
ア | 業務・システムの処理過程において、情報システム間でやりとりされる情報の種類及び方向を図式化したものである。 |
イ | 業務を構成する各種機能を、階層化した3行3列の格子様式に分類して整理し、業務・システムの対象範囲を明確化したものである。 |
ウ | 最適化計画に基づき決定された業務対象領域の全情報(伝票、帳票、文書など)を整理し、各情報間の関連及び構造を明確化したものである。 |
エ | 対象の業務機能に対して、情報の発生源と到達点、処理、保管、それらの間の流れる情報を、統一記述規則に基づいて表現したものである。 |
解答:エ
<解説>
DFDとは、システム間のデータの流れを、4つの記号を用いて示す図式化方式のことである。
データについて、発生・吸収・処理・蓄積という状態を、データの流れを示す矢印で繋いで作成する。データの発生源から出力先までを視覚的に表すことによって、データの流れが明確になる。これにより、業務の効率化ポイントを容易に発見することが可能になる等のメリットがある。
ア | × | 情報システム関連図の説明である。 |
イ | × | 機能構成図の説明である。 |
ウ | × | UMLクラス図の説明である。 |
エ | ○ | DFDの説明である。 |
問題18
システム化計画立案時に、全社レベルの業務モデルを作成するときの留意点はどれか。
ア | 業務モデルとしてビジネスプロセスとデータクラスとの関係を明らかにするために、データクラスに含まれるデータ項目を詳細にしておく必要がある。 |
イ | 業務モデルは企業活動のモデルでもあるので、ビジネスプロセスには、日常業務レベル活動だけでなく意思決定活動や戦略計画活動も含む必要がある。 |
ウ | 業務モデルは企業活動を正確に表現するので、データクラス間に存在しているデータの重複はそのまま反映しておく必要がある。 |
エ | 業務モデルは全社情報システム構築の基本構造となるもので、ビジネスプロセスはその企業の現行のプロセスをそのまま反映させる必要がある。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | データクラスに含まれるデータ項目を詳細にする必要はない。 |
イ | ○ | 業務モデルは企業活動のモデルでもあるので、ビジネスプロセスには、日常業務レベル活動だけでなく意思決定活動や戦略計画活動も含む必要がある。 |
ウ | × | データクラス間に存在しているデータの重複はなるべく排除するのが望ましい。 |
エ | × | ビジネスプロセスはその企業の現行のプロセスをそのまま反映させる必要はない。 |
問題19
アクセス時間10ナノ秒のキャッシュメモリとアクセス時間50ナノ秒の主記憶を使用した処理装置において、主記憶の実効メモリアクセス時間が25ナノ秒以下になるためには、キャッシュメモリのヒット率が少なくとも何%あればよいか。
ア | 50 |
イ | 60 |
ウ | 70 |
エ | 80 |
解答:ウ
<解説>
キャッシュのヒット率をHとすると、次の式が成立する。
25>=10×H+(10H)×50
H>=0.625
となる。したがって、ウが正解である。
問題20
WebブラウザやHTTPを用いず、独自のGUIとデータ転送機能を用いた、ネットワーク対戦型ゲームを作成する。仕様(2)の実現に用いることができる仕組みとして、適切なものはどれか。
[仕様]
(1) ゲームは囲碁や将棋のように2人のプレーヤの間で行われ、ゲームの状態はサーバで管理する。 プレーヤはそれぞれクライアントプログラムを操作してゲームに参加する。
(2) プレーヤが新たな手を打ったとき、クライアントプログラムはサーバにある関数を呼び出す。 サーバにある関数は、その手がルールに従っているかどうかを調べて、ルールに従った手であればゲームの状態を変化させ、そうでなければその手が無効であることをクライアントプログラムに知らせる。
(3) ゲームの状態に変化があれば、サーバは各クライアントプログラムにその旨を知らせることによってGUIに反映させる。
ア | CGI |
イ | PHP |
ウ | RPC |
エ | XML |
解答:ウ
<解説>
ア | × | CGIとは、ウェブサーバ上でユーザプログラムを動作させるための仕組みである。「WebブラウザやHTTPを用いず」との記述があるので誤りである。 |
イ | × | PHPとは、広く使われているオープンソースの汎用スクリプト言語である。「WebブラウザやHTTPを用いず」との記述があるので誤りである。 |
ウ | ○ | RPCとは、プログラムから別のアドレス空間(通常、共有ネットワーク上の別のコンピュータ上)にあるサブルーチンや手続きを実行することを可能にする技術である。 |
エ | × | XMLとは、独自にタグをマークアップ言語である。(2)のような通信機能は実現できない。 |
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