- トップページ
- 応用情報技術者
- 平成22年度春季問題
- 平成22年度春季解答・解説
平成22年度春季解答
問題21
プログラミングツールの機能の説明のうち、適切なものはどれか。
ア | インスペクタは、プログラム実行時にデータの内容を表示する。 |
イ | シュミレータは、プログラム内又はプログラム間の実行経路を表示する。 |
ウ | トレーサは、プログラム単位の機能説明やデータ定義の探索を容易にする。 |
エ | ブラウザは、文字の挿入、削除、置換などの機能によってプログラムのソースコードを編集する。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | インスペクタ(inspector) とは、プログラミングやデバックを行うときに、各オブジェクトのデータ構造や値を確認するためのツールである。 |
イ | × | トレーサ(tracer) に関する説明である。 シミュレーターは、現実的に実験することが困難な場合に、その仮想的なモデルを作成して模擬的に実験するハードウェアやソフトウェアのことであ |
ウ | × | ブラウザに関する説明である。 トレーサ(tracer) は、プログラムのトレースを支援するツールである。追跡プログラムとも呼ばれる。 プログラムを実行したときに、命令が実行された順番、レジスタや変数の値、実行結果などを出力してプログラムのどの部分が誤っているのかを見つけやすくするためのものである。 |
エ | × | エディタに関する説明である。 |
問題22
Webサーバ用のソフトウェアであるApacheを変更して、新しい製品を作って頒布するとき、実行しなければならないものはどれか。
ア | Apacheの名称を製品名に使う。 |
イ | 変更したファイルに自社の著作権表示を追加する。 |
ウ | 変更したファイルには変更した旨の告知を入れる。 |
エ | ライセンス文を改変し、添付する。 |
解答:ウ
<解説>
Apacheは、世界中でもっとも使われているWebサーバソフトウェアである。Apacheはオープンソフトウェアであるので修正を行うことを制限していないが、オリジナルからの変更点を明確にするために(ウ)変更したファイルには変更した旨の告知を入れなければならない。
問題23
8ビットD/A変換器を使って、電圧を発生させる。使用するD/A変換器は、最下位の1ビットの変化で10ミリV変化する。データに0を与えたときの出力は0ミリVである。データに16進数で82を与えたときの出力は何ミリVか。
ア | 820 |
イ | 1,024 |
ウ | 1,300 |
エ | 1,312 |
解答:ウ
<解説>
- 16進数の82を2進数に変換すると1000 0010である。
- 2進数の1000 0010を10進数に変換すると130である。
- 電圧の出力を計算する。
※最下位ビットが10ミリである。
130×10=1,300ミリV
したがって、ウが正解である。
問題24
SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。
ア | SRAMよりも高速なアクセスが実現できる。 |
イ | データを保持するためのリフレッシュ動作が不要である。 |
ウ | 内部構造が複雑になるので、ビット当たりの単価が高くなる。 |
エ | ビット当たりの面積を小さくできるので、高集積化に適している。 |
解答:エ
<解説>
メモリに使用される素子には、SRAMとDRAMがある。
- SRAM(Synchronous DRAM)
-
- アクセス速度が高速
- フリップフロップ回路で構成される
- ビット当たりの単価が高価
- 高集積化が困難
- リフレッシュが不要
- DRAM(Dynamic Random Access Memory)
-
- アクセス速度が低速
- コンデンサで構成される
- ビット当たりの単価が安価
- 高集積化が容易
- リフレッシュが必要
ア | × | SRAMの方が高速である。 |
イ | × | DRAMはリフレッシュが必要である。 |
ウ | × | DRAMはビット当たりの単価は低い。 |
エ | ○ | DRAMは高集積化が容易である。 |
問題25
ワンチップマイコンにおける内部クロック発生のブロック図を示す。15MHzの発振器と、内部のPLL1、PLL2及び分周器の組合 せでCPUに240MHz、シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。ここで、シリアル通信のクロック精 度は±5%以内に収まればよいものとする。
ア | 1/24 |
イ | 1/26 |
ウ | 1/28 |
エ | 1/210 |
解答:エ
<解説>
- 入力されたクロックはPLL1で8倍されるのでその出力は120MHzである。
- 120MHzを分周化した結果が115KHzなので次の式が成り立つ。
120,000× 1 = 115 n n = 1043.478 - 最も近い選択肢は、(エ)1/210=1,024である。
お問い合わせ