平成22年度春季問題
問題16
あるシステムでは、平均すると100時間に2回の故障が発生し、その都度復旧に2時間を要していた。機器を交換することによって、故 障の発生が100時間で1回になり、復旧に要する時間も1時間に短縮した。機器を交換することによって、このシステムの稼働率は幾ら向上したか。
ア | 0.01 |
イ | 0.02 |
ウ | 0.03 |
エ | 0.04 |
問題17
あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは、平均2×105バイトである。このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は、8×107ビット/秒である。このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また、1バイトは8ビットとする。
ア | 50 |
イ | 100 |
ウ | 200 |
エ | 400 |
問題18
表のような状態の4ブロック分のキャッシュメモリC0~C3がある。ここで、新たに別のブロックの内容をキャッシュメモリにロードする必要が生じたとき、C2の内容を置換の対象とするアルゴリズムはどれか。
ア | FIFO |
イ | LFU |
ウ | LIFO |
エ | LRU |
問題19
プログラムの局所参照性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 繰り返し呼ばれる手続をサブルーチン化すると、サブルーチンの呼出しと復帰のために分岐命令が増えるので、必ず局所参照性は低下する。 |
イ | 同様の処理を反復する場合、ループやサブルーチンを用いずにプログラムにコードを繰り返して記述する方が、局所参照性は高くなる。 |
ウ | 分岐命令などによって、メモリを短い時間に広範囲に参照するほど、局所参照性は高くなる。 |
エ | ループによる反復実行のように、短い時間にメモリの近接した場所を参照するプログラムの局所参照性は高くなる。 |
問題20
三つの媒体A~Cに次の条件でファイル領域を割り当てた場合、割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。
[条件] | ||
(1) | ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして、空き領域の最大の媒体を選択する方式を採用する。 | |
(2) | 割当て要求されるファイル領域の大きさは、順に90、30、40、40、70、30(Mバイト)であり、割り当てられたファイル領域は、途中で解放されない。 | |
(3) | 各媒体は容量が同一であり、割当て要求に対して十分な大きさをもち、初めはすべて空きの状態である。 | |
(4) | 空き領域の大きさが等しい場合には、A,B,Cの順に選択する。 |
ア | A,B,C |
イ | A,C,B |
ウ | B,A,C |
エ | C,B,A |
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