必ず受かる情報処理技術者試験

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平成25年度春季解答

問題71

MRPの特徴はどれか。

顧客の注文を受けてから製品の生産を行う。
作業指示票を利用して作業指示、運搬指示をする。
製品の開発、設計、生産準備を同時並行で行う。
製品の基準生産計画を基に、部品の手配数量を算出する。

解答:エ

<解説>

MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)は、生産・在庫管理における手法の1つで、完成品レベルの生産計画に基づいてその生産に必要な資材の正味所要量を求め、品目、納期と併せて生産計画を作り、これを基準にして資材の手配(購買オーダー、生産オーダー)、納入、出庫の計画・管理をタイムバケットという時間単位で繰り返す管理手法をいう。

× BTO(Build To Order:受注生産)の説明である。
× かんばん方式の説明である。
× コンカレントエンジニアリングの説明である。
MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)の説明である。

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問題72

ある会社の生産計画部では、毎月25日に次の手続で翌月分の計画生産量を決定している。8月分の計画生産量を求める式はどれか。

【手続】
(1) 当月末の予想在庫量を、前月末の在庫量と当月分の計画生産量と予想販売量から求める。
(2) 当月末の予想在庫量と、翌月分の予想販売量から、翌月末の予想在庫量が翌々月から3か月間の予想販売量と等しくなるように翌月分の計画生産量を決定する。

I6+P7-S7+S8
S8+S9+S10+S11-I7
S8+S9+S10+S11-I8
S9+S10+S11-I7

解答:イ

<解説>

  1. (1)より、次の式が成り立つ。
    7月末予測在庫量 =6月末実在庫量+7月分計画生産量-7月分予測販売量
    I7
    =I6+P7-S7
  2. (2)より、次の式が成り立つ。
    8月末予測在庫量 =7月末実在庫量+8月分計画生産量-8月分予測販売量
    =9月末実在庫量+10月分計画生産量+11月分予測販売量
      であるから、
    I8
    =I7+P8-S8
    =S9+S10+S11
    が成り立つ。すなわち
    I7+P8-S8=S9+S10+S11となりP8について解くと
    P8
    =(イ)S8+S9+S10+S11-I7となる。

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問題73

e-ビジネス分野で提唱されているロングテールの考え方を説明したものはどれか。

売れ筋商品に絞り込んで販売するのではなく、多品種少量販売によって大きな売上や利益を得ることができる。
業界標準を確立した製品・サービスは生産規模が2倍になると生産性が更に向上し、収益が2倍以上になる。
全体の2割の優良顧客が全体の売上の8割を占め、全商品の2割が8割の売上を占める。
利用者が増えるほど、個々の利用者の便益が増加し、その結果、ますます利用者が増えることで寡占化が進む。

解答:ア

<解説>

ロングテールとは、インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えることで、総体としての売上げを大きくするものである。

ロングテールの説明である。
収穫逓増の法則の説明である。
べき乗の法則の説明である。
市場経済の法則の説明である。

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問題74

バスタブ曲線を説明したものはどれか。

抜取り検査において、横軸にロットの不良率、縦軸にロットの合格率をとると、ある不良率のロットが合格する確率を知ることができる。不良率が高くなると合格率は下がる。
プログラムのテストにおいて、横軸にテスト時間、縦軸に障害累積数をとると、その形状は時間の経過に伴って増加率が次第に高くなり、ある時点以降は増加率が次第に鈍化し、一定の値に漸近していく。
横軸に時間、縦軸に故障率をとって経過を記録すると、使用初期は故障が多く、徐々に減少して一定の故障率に落ち着く。更に時間が経過すると再び故障率は増加する。
横軸に累積生産量、縦軸に生産量1単位当たりのコストをとると、同一製品の累積生産量が増加するにつれて生産量1単位当たりのコストが逓減していくという経験則を表す。

解答:ウ

<解説>

バスタブ曲線(故障率曲線)とは、時間が経過することによって起こってくる機械や装置の故障の割合の変化ことをしめすグラフのうち、その形が浴槽の形に似ている曲線のことである。

× OC曲線の説明である。
× ゴンベルツ曲線の説明である。
バスタブ曲線の説明である。
× 経験曲線の説明である。

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問題75

経営会議で来期の景気動向を議論したところ、景気は悪化する、横ばいである、好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。来期の投資計画について、積極的投資、継続的投資、消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予測利益については意見が一致した。意思決定に関する記述のうち、適切なものはどれか。

混合戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資と消極的投資である。
純粋戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資である。
マクシミックス原理に基づく最適意思決定は、継続的投資である。
マクシミン原理に基づく最適意思決定は、消極的投資である。

解答:エ

<解説>

× 混合戦略とは、与えられた状況で取り得る選択肢の中からその都度異なる行為を実行するタイプの戦略のことである。
各景気動向の発生確率が未定なので、どの投資計画を選択するか断定できない。
× 純粋戦略とは、与えられた状況における打ち手として毎回同じ行為のみを行うタイプの戦略のことである。
各景気動向の発生確率が未定なので、どの投資計画を選択するか断定できない。
× マクシマックス原理とは、選択されうる戦略のそれぞれの場合について、最もうまくいった場合の最大利得を考え、これが最大となる戦略を選択することである。
最もうまくいった場合(景気動向が好転)の場合に基づく最適意思決定は、積極的投資の500万円である。
マクシミン原理とは、選択されうる戦略のそれぞれの場合について、最悪の場合の利得を考え、これが最大となる戦略を選択することである。
最悪の場合(景気動向が悪化)の場合に基づく最適意思決定は、消極的投資の400万円である。

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