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平成19年度春季解答
問題36
XML の特徴のうち,最も適切なものはどれか。
ア | XML では,HTML に Web ページの表示性能の向上を主な目的とした機能を追加している。 |
イ | XML では,ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために,任意のタグを定義することができる。 |
ウ | XML で用いることができるスタイル言語は,HTML と同じものである。 |
エ | XML は,SGML を基に開発された HTML とは異なり,独自の仕様として開発された。 |
解答:イ
<解説>
XML(Extensible Markup Language)
とは、文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語。
XMLにより統一的な記法を用いながら独自の意味や構造を持ったマークアップ言語を作成することができるため、ソフトウェア間の通信・情報交換に用いるデータ形式や、様々な種類のデータを保存するためのファイルフォーマットなどの定義に使われている。
ア | × | ソフトウェア間の通信・情報交換に用いるデータ形式や、様々な種類のデータを保存するためのファイルフォーマットなどにも使用されている。HTML に Web ページの表示性能の向上を主な目的とはしていない。 |
イ | ○ | XML では,ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために,任意のタグを定義することができる。 |
ウ | × | XML で用いることができるスタイル言語は,HTML と異なる。 |
エ | × | SGMLの規格を引継ぎHTML、XMLというマークアップ言語が誕生している。 |
問題37
Java Servlet の説明として,適切なものはどれか。
ア | Java で開発されたプログラムであり,クライアントの要求に応じて Web アプリケーションサーバ上で実行される。 |
イ | Java で開発されたプログラムであり,サーバからダウンロードして実行される。 |
ウ | Java で開発されたプログラムをアプリケーションの部品として取り扱うための規約である。 |
エ | Java で開発されたプログラムを実行するインタプリタであり,バイトコードと呼ばれる中間コードを実行する機能をもつ。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | Java Servletに関する説明である。 |
イ | × | Java Appletに関する説明である。 |
ウ | × | Java APIに関する説明である。 |
エ | × | Java仮想マシンに関する説明である。 |
問題38
大規模な Web サイトを構築する場合には,Web サーバに加えてアプリケーションサーバを用いることが多い。この理由のうち,適切なものはどれか。
ア | Web サーバだけでは,業務処理を実行できないから |
イ | Web サーバだけでは,コンテンツを動的に作成できないから |
ウ | Web サーバだけよりも,システムの変更,増強が容易になるから |
エ | Web サーバには,認証を行う機能がないから |
解答:ウ
<解説>
Webサーバーでも業務処理やコンテンツを動的に作成、認証を行うことは可能である。
しかし、大規模なWebサイトにおいて、Webサーバーでこれらの処理を全て行うと、Webサーバーの負荷が高いため、システムの性能低下が起こる可能性がある。
そこで、Webサーバーへの負荷を軽減するためにアプリケーションサーバーを用いる。
アプリケーションサーバとは、アプリケーションプログラムを実行するサーバのことある。
アプリケーションサーバーを用いることで、負荷分散や拡張性が高くなる。
問題39
CASE ツールは適用する開発工程や範囲によって分類できる。要求分析の支援機能が含まれる分類はどれか。
ア | 下流 |
イ | 上流 |
ウ | テスト |
エ | 保守 |
解答:イ
<解説>
CASE(computer aided software engineering)ツールは、コンピューターを使用してソフトウエアの開発を支援するソフトウエアである。
CASEツールには、上流CASE、下流CASE、統合CASEなど多様なものがある。
- 上流CASE
- 上流工程であるシステム開発における要求定義、外部設計と内部設計を支援する
- 下流CASE
- 下流工程であるプログラム設計、プログラミング、テストと運用保守を支援する
- 統合CASE
- システム開発における上流工程から下流工程まで全行程を支援する
問題40
外部設計及び内部設計の説明のうち,適切なものはどれか。
ア | 外部設計ではシステムを幾つかのプログラムに分割し,内部設計ではプログラムごとの DFD を作成する。 |
イ | 外部設計ではデータ項目を洗い出して論理データ構造を決定し,内部設計では物理データ構造,データの処理方式やチェック方式などを決定する。 |
ウ | 外部設計と内部設計の遂行順序は,基本計画におけるユーザの要求に基づいて決定される。 |
エ | 外部設計はコンピュータ側から見たシステム設計であり,内部設計はユーザ側から見たシステム設計である。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 外部設計ではシステムを幾つかのサブシステムに分割し,内部設計ではプログラムごとの DFD を作成する。 |
イ | ○ | 外部設計ではデータ項目を洗い出して論理データ構造を決定し,内部設計では物理データ構造,データの処理方式やチェック方式などを決定する。 |
ウ | × | 内部設計は外部設計に基づき遂行される。 |
エ | × | 外部設計はユーザ側から見たシステム設計であり,内部設計はコンピュータ側から見たシステム設計である。 |
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