必ず受かる情報処理技術者試験

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平成19年度春季解答

問題71

企業経営において,ステークホルダを重視する目的はどれか。

企業存続の危機につながりかねない,経営者や従業員による不祥事の発生を抑制する。
競合他社に対する差別化の源泉となる経営資源を保有し,競争力を強化する。
経営者の権力行使をけん制し,健全な経営を行うことができる仕組みを作る。
顧客,株主,従業員などの利害関係者の満足度を向上させ,企業の継続した発展を図る。

解答:エ

<解説>

ステークホルダとは、企業に対して利害関係を持つ人や企業活動と関係するあらゆる関係者、すなわち利害関係者を指す。顧客,株主,従業員などの利害関係者の満足度を向上させることで、企業の継続した発展を図ることができる。

× コンプライアンス(法令遵守)に関する説明である。
× コアコンピタンスに関する説明である。
× コーポレートガバナンスに関する説明である。
 

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問題72

毎年 1,000,000 個の製品を生産している工場がある。不良率は5%であり,不良品1個当たりの損失額は 10 円である。不良率を低減させ,製品1個当たりのコストを削減させるために,表に示す機器 A,B の導入を検討している。生産量,不良品1個当たりの損失額は変わらず,機器はそれぞれ5年間使用する。機器の導入によるコスト見積りに関する記述のうち,適切なものはどれか。

機器 A はコスト削減が期待できるが,機器 B ではコスト増加になる。
機器 B はコスト削減が期待できるが,機器 A ではコスト増加になる。
どちらの機器を導入しても,コスト削減が期待できる。
どちらの機器を導入しても,コストは導入前と変わらない。

解答:イ

<解説>

  1. 現状のまま5年間生産した場合の損失額を計算する
    1個あたりの損失額×生産個数×不良率×5
    10×1,000,000×0.05×5
    2,500,000円
  2. 機器Aを導入した場合の5年間の損失額と導入費用を計算する
    5年間の損失額+機器Aの導入費用
    10×1,000,000×0.035×5+800,000
    2,550,000円
  3. 機器Bを導入した場合の5年間の損失額と導入費用を計算する
    5年間の損失額+機器Bの導入費用
    10×1,000,000×0.015×5+1,600,000
    2,350,000円

したがって機器Aを導入した場合コスト増加になり,機器Bを導入した場合コスト削減になる。イが正解である。

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問題73

表の条件で A ~ E の商品を販売したときの機会損失は何千円か。

800
1,500
1,600
2,400

解答:エ

<解説>

機会損失とは、需要があるのに仕入れが少なかったために売りそこなった損失のことである。

下図のように仕入数を超えた需要のある商品A,D,Eに機会損失がある。

商品Aの機会損失,商品Dの機会損失,商品Eの機会損失を求め加算すると次表のようになる。

よってエが正解である。

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問題74

システムの運用設計においては,運用操作ミスを防止するために,あらゆる場合を想定した設計を行うことが大切である。これまでの経験を生かしながら,未知の状況を先読みして対処手順の検討,問題点の所在の確認を行う必要がある。これをまとめるときに活用できる手法はどれか。

PDPC法
アローダイアグラム法
系統図法
連関図法

解答:ア

<解説>

PDPC 法は、システムの運用設計においては,運用操作ミスを防止するために,あらゆる場合を想定した設計を行うことが大切である。これまでの経験を生かしながら,未知の状況を先読みして対処手順の検討,問題点の所在の確認を行う必要がある。これをまとめるときに活用できる手法である
× アローダイアグラムは、ある作業の内容と日程の流れを、矢印で順に追って表した図式のことである
× 系統図法は、目的を達成するための手段と目的の関係を系統的に図解したものである。
× 連関図法は、全体の構造を原因と結果の関連として図解したものである

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問題75

パレート図を説明したものはどれか。

2変数を縦軸と横軸にとり,測定された値を打点し作図して,相関関係を見る。
管理項目を出現頻度の大きい順に並べた棒グラフとその累積和の折れ線グラフを作成し,管理上の重要項目を選択する。
作業別に作業内容と実施期間を棒状に図示し,作業の予定や実績を示す。
複数項目の基準値に対する比率をプロットし,各点を線で結んだ形状によって,全体のバランスを比較する。

解答:イ

<解説>

× 散布図に関する説明である。
パレート図に関する説明である。
× ガントチャートに関する説明である。
× レーダチャートに関する説明である。

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