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平成19年度春季解答
問題76
乱数を応用して,求める解や法則性の近似を得る手法はどれか。
ア | クラスタ分析法 |
イ | 指数平滑法 |
ウ | デルファイ法 |
エ | モンテカルロ法 |
解答:エ
<解説>
ア | × | クラスタ分析法は、類似のデータのグループを同一クラスタにグループ化する手法 |
イ | × | 指数平滑法は、時系列データのうち新しいデータにウェイトを置いた移動平均を求め,将来値を予測する手法 |
ウ | × | デルファイ法は、ある事象の予測を多数の専門家にアンケートし、その結果を示して、さらに予測させ、絞り込む手法 |
エ | ○ | モンテカルロ法は、乱数を応用して,求める解や法則性の近似を得る手法 |
問題77
表の条件で,1回の発注量を 40 個とする場合を,1回の発注量を 100 個とする場合と比べたとき,仕入額,発注費,保管費用の年間総額はどうなるか。ここで,在庫は一定の割合で減少し,在庫がなくなると同時に入荷するものとする。
ア | 182 万円安い |
イ | 152 万円安い |
ウ | 152 万円高い |
エ | 182 万円高い |
解答:エ
<解説>
- 1回の発注量を 40 個とする場合
-
仕入額 = 5万円×400個=2,000万円 発注費 = 2万円×10=20万円 年間保管費用 = 1万円×40個× 0.5 =20万円 年間総額 = 2,000万円+20万円+20万円=2,040万円 - 1回の発注量を 100 個とする場合
-
仕入額 = 5万円×400個=2,000万円 発注費 = 2万円×4=8万円 年間保管費用 = 1万円×100個× 0.5 =50万円 大口発注割引 = 2,000万円× 0.1 =200万円 年間総額 = 2,000万円+8万円+50万円-200万円=1,858万円 - 差額を計算する
-
差額 = 2040万円-1858万円=182万円
問題78
図中の矢印に記した数値は,各区間の運賃を表す。出発地から目的地までの経路のうち,最も安い総運賃は幾らか。
ア | 19 |
イ | 20 |
ウ | 21 |
エ | 23 |
解答:イ
<解説>
- 中継地4,5,6に行くまでの一番安い経路を求める。
- 出発地-(2)→中継地3-(6)→中継地4 運賃( 8)
- 出発地-(2)→中継地3-(8)→中継地5 運賃(10)
- 出発地-(5)→中継地2-(5)→中継地6 運賃(10)
- 次に,中継地4,5,6から目的地までの一番安い経路を求める。
- 中継地4-(10)→中継地7-(4)→目的地 運賃(14)
- 中継地5-( 7)→中継地7-(4)→目的地 運賃(11)
- 中継地6-( 3)→中継地8-(7)→目的地 運賃(10)
- 1と2より一番運賃の安い経路を求めると中継地6を通過する経路が一番安いことが分かる。
出発地-(5)→中継地2-(5)→中継地6-( 3)→中継地8-(7)→目的地 運賃(20)
問題79
IC タグ(RFID)の特徴はどれか。
ア | GPS を利用し,位置情報を表示する。 |
イ | 大量の情報を扱うので,情報の記憶には外部記憶装置を使用する。 |
ウ | プラスチック製のカードに埋め込み,専用の読取り装置に挿入して利用する。 |
エ | 汚れに強く,梱包の外からも記録された情報を読むことができる。 |
解答:エ
<解説>
RFID(Radio Frequency IDentification)とは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。
ア | × | GPSとは無関係である。 |
イ | × | 情報の記憶はICタグ内で行う。 |
ウ | × | 専用の読取り装置に挿入するのではなく,無線によって情報は読み取られる。 |
エ | ○ | RFIDは、汚れに強く,梱包の外からでも情報を読むことが可能。 |
問題80
コンピュータプログラムなどの著作物に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 共同開発によるプログラムの著作権は,開発費用を負担した割合に従って権利が帰属する。 |
イ | 著作権は,プログラムには認められるが,データベースについては認められていない。 |
ウ | 著作権法では,プログラム及びプログラムを作成するためのノウハウを保護の対象としている。 |
エ | 著作物を作成するために用いるプログラム言語や規約は,著作権法による保護の対象外である。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | プログラムの著作権は,プログラムを作成した者に帰属する。 |
イ | × | 著作権は、プログラム,データベース共に認められている。 |
ウ | × | 著作権法では,プログラム及びプログラムを作成するためのノウハウは保護対象外である。ノウハウは特許権の対象となる。 |
エ | ○ | 著作物を作成するために用いるプログラム言語や規約は,著作権法による保護の対象外である。 |
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