- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成21年度秋季問題
- 平成21年度秋季解答・解説
平成21年度秋季解答
問題31
コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
ア | アンチエイリアシング |
イ | クリッピング |
ウ | シェーディング |
エ | モーフィング |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | アンチエイリアシングは、図形の境界近くで周辺の画素との平均化演算などを行い、曲線のギザギザを目立たなくすることである。 |
イ | × | クリッピングは、画像表示領域の一部分だけを表示し、他の部分を表示しないことである。 |
ウ | × | シェーディングは、立体的に見えるように曲面に陰影を付けることである。 |
エ | × | モーフィングは、ある形状から別の形状へ徐々に変化していく様子を動画で表現するために、その中間を補うための画像を作成することである。 |
問題32
関係データベースの主キーの性質として,適切なものはどれか。
ア | 主キーとした列に対して検索条件を指定しなければ,行の検索はできない。 |
イ | 数値型の列を主キーに指定すると,その列は算術演算の対象としては使えない。 |
ウ | 一つの表の中に,主キーの値が同じ行が複数存在することはない。 |
エ | 複数の列からなる主キーを構成することはできない。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 主キー以外の項目でも検索条件に指定することはできる。 |
イ | × | 数値型の列を主キーに指定しても,その列は算術演算の対象として使える。 |
ウ | ○ | 主キーは重複することがない。 |
エ | × | 複数キーから構成される主キーもある。複数キーから作成される主キーを複合キーという。 |
問題33
SQL の構文として,正しいものはどれか。
ア | SELECT 注文日, AVG(数量) FROM 注文明細 |
イ | SELECT 注文日, AVG(数量) FROM 注文明細 GROUP BY 注文日 |
ウ | SELECT 注文日, AVG(SUM(数量)) FROM 注文明細 GROUP BY 注文日 |
エ | SELECT 注文日 FROM 注文明細 WHERE SUM(数量) > 1000 GROUP BY 注文日 |
解答:イ
<解説>
ア | × | GROUP BY 句がない。 |
イ | ○ | SQL の構文として正しい |
ウ | × | 集合関数は、AVG(SUM(数量))のように入れ子にして使うことはできない。 |
エ | × | 集合関数は、WHERE句には使用できない。HAVING句を使うべきである。 |
問題34
媒体障害発生時にデータベースを復旧するために使用するファイルは主に二つある。一つはバックアップファイルであるが,あと一つはどれか。
ア | トランザクションファイル |
イ | マスタファイル |
ウ | ロールバックファイル |
エ | ログファイル |
解答:エ
<解説>
媒体障害発生時にデータベースを復旧する場合は、通常ロールフォワードと呼ばれる手順で行われる。
ロールフォワードの手順は次のとおりである。
- バックアップファイルを用いて,バックアップ時点の状態にデータベースを復元する。
- ログファイルを使ってデータを障害発生前の状態に戻す。
問題35
分散データベースの透過性の説明として,適切なものはどれか。
ア | クライアントのアプリケーションプログラムは,複数のサーバ上のデータベースをアクセスする。アプリケーションプログラムは,データベースがあたかも一つのサーバ上で稼働しているかのようにアクセスできる。 |
イ | クライアントのアプリケーションプログラムは,複数のサーバ上のデータベースをアクセスする。アプリケーションプログラムはどのサーバ上のデータベースをアクセスするのかを知っている必要がある。 |
ウ | 複数のクライアントのアプリケーションプログラムが,一つのサーバ上のデータベースを共有してアクセスする。 |
エ | 複数のクライアントのアプリケーションプログラムは,一つのサーバ上のデータベースを,サーバ上のアプリケーションプログラムを介してアクセスする。 |
解答:ア
<解説>
分散データベースの透過性とは、データベースが複数サーバーに分散していることを利用者が意識することなしに使えるという性質のことである。よってアが正解である。
お問い合わせ