必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度春季解答

問題11

命令キャッシュを効果的に使用できるプログラムの作成方法はどれか。

アクセスする作業領域部分をまとめる。
作業領域全体を平均的にアクセスするように作成する。
頻繁に実行される処理部分をまとめる。
プログラム全体を平均的に実行するように作成する。

解答:ウ

<解説>

命令キャッシュは、マイクロプロセッサ内部に設けられた高速な記憶装置であるキャッシュメモリの一種で、プログラムを一時的に保管する領域である。

CPUは高速にアクセスできるキャッシュメモリに使用頻度の高いデータを蓄積しておくことで低速なメインメモリへのアクセスを極力減らすよう設計されている。

× データキャッシュを効果的に使用できるプログラムの作成方法である。
× データキャッシュのヒット率も低下するので、データキャッシュの効率も悪くなる。
命令キャッシュのヒット率が高まり、命令キャッシュを効率的に使用することができる。
× 命令キャッシュのヒット率が低下するので、効率は悪くなる。

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問題12

回転数が 4,200 回/分で,平均位置決め時間が5ミリ秒の磁気ディスク装置がある。この磁気ディスク装置の平均待ち時間は約何ミリ秒か。ここで,平均待ち時間は,平均位置決め時間と平均回転待ち時間の合計である。

7
10
12
14

解答:ウ

<解説>

  1. 平均待ち時間は次の式より求められる。
    平均待ち時間=平均位置決め時間 + 平均回転待ち時間
  2. 平均位置決め時間 は設問より5ミリ秒である。
  3. 平均回転待ち時間を計算する。 平均回転待ち時間は、1回転に要する時間÷2で求める。
    1. 1回転に要する時間= 60(秒) ÷ 4200(回転数/分) ≒ 0.014 秒。すなわち1回に14 ミリ秒要する。
    2. 平均回転待ち時間=1回転あたりの時間÷2= 14 ミリ秒÷2=7ミリ秒
  4. 平均待ち時間=5ミリ秒+7ミリ秒= 12 ミリ秒

よって正解はウである。

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問題13

自発光型で,発光ダイオードの一種に分類される表示装置はどれか。

CRT ディスプレイ
液晶ディスプレイ
プラズマディスプレイ
有機 EL ディスプレイ

解答:エ

<解説>

× CRT ディスプレイは、CRT(ブラウン管)を利用した表示装置。電子ビームを高速で動かすことによって残像を利用し画像を表示する。
× 液晶ディスプレイは、液晶を利用した表示装置。2枚のガラス板の間に特殊な液体を封入し、電圧をかけることによって液晶分子の向きを変え、光の透過率を増減させることで像を表示する。
× プラズマディスプレイは、プラズマ放電により発光する。
発光ダイオードの定義は「順方向に電気を流すと発光する半導体素子」なので、有機 EL ディスプレイも発光ダイオードの一種である。

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問題14

3層クライアントサーバシステムで,クライアント以外の2層をそれぞれ1台のサーバを使用して実装した場合のシステム構成として,適切なものはどれか。ここで,AP はアプリケーションを,DB はデータベースを表す。

解答:ア

<解説>

3層クライアントサーバーシステムとは、クライアントサーバーシステムを3つの階層にわけて構築したものである。

  • プレゼンテーション層:ユーザーインターフェースの部分
  • アプリケーション層:システムのロジック部分
  • データ層:データベース部分

ア以外は全部、データ層が存在しない。

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問題15

一つのジョブについての、ターンアラウンドタイム、CPU時間、入出力時間及び処理待ち時間の四つの時間の関係を表わす式はどれか。ここで、ほかのオーバーヘッド時間は考慮しないものとする。

処理待ち時間 = CPU 時間 + ターンアラウンドタイム + 入出力時間
処理待ち時間 = CPU 時間 - ターンアラウンドタイム + 入出力時間
処理待ち時間 = ターンアラウンドタイム - CPU 時間 - 入出力時間
処理待ち時間 = 入出力時間 - CPU 時間 - ターンアラウンドタイム

解答:ウ

<解説>

ターンアラウンドタイムは,ジョブの入力を開始してからCPUで処理された結果がすべて出力されるまでの時間である。

ターンアラウンドタイム 入出力時間 + CPU時間 + 処理待ち時間

で計算することができる。

よって

処理待ち時間 ターンアラウンドタイム - CPU時間 - 入出力時間

となる。

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