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平成22年度春季解答
問題26
入力 X と Y の値が同じときにだけ,出力 Z に1を出力する回路はどれか。
解答:ウ
<解説>
- X と Y の値が同じときは、出力 Z は1を出力するのだから、X=1,Y=1の場合はイとウが正しい。
- XとYが異なるときは、出力Zは0を出力する。X=1,Y=0の場合はアとウが正しい。
- よって1と2よりウが正解である。
問題27
ビットマップフォントよりも、アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。
ア | 英数字だけでなく,漢字も表示する。 |
イ | 各文字の幅を一定にして表示する。 |
ウ | 画面上にできるだけ高速に表示する。 |
エ | 任意の倍率で文字を拡大して表示する。 |
解答:エ
<解説>
- ビットマップフォント
- 点(ドット)で表現されているフォント。 文字を拡大すると、ギサギサが目立つ。
- アウトラインフォント
- 文字の輪郭線の情報を数学的な曲線関数の情報として保持しているフォント。文字を拡大しても、なめらかに表示される。
ア | × | ビットマップフォント,アウトラインフォントのいずれも表示可能である。 |
イ | × | ビットマップフォント,アウトラインフォントのいずれも表示可能である。 |
ウ | × | アウトラインフォントは、曲線関数情報をビットマップに変換して表示するのでビットマップフォントに比べて低速である。 |
エ | ○ | アウトラインフォントは、文字を拡大しても、なめらかに表示される。 |
問題28
画像処理技術の一つで,モデリングされた物体の表面に柄や模様などの2次元画像を張り付ける技法はどれか。
ア | アンチエイリアシング |
イ | テクスチャマッピング |
ウ | ブレンディング |
エ | レイトレーシング |
解答:イ
<解説>
ア | × | アンチエイリアシングは、図形の境界近くで周辺の画素との平均化演算などを行い、曲線のギザギザを目立たなくすることである。 |
イ | ○ | テクスチャマッピングは、3次元コンピュータグラフィックスで作成された3Dモデル表面に、テクスチャと呼ばれる模様や画像を貼り付けることで質感を与えるための手法である。 |
ウ | × | ブレンディングは、背景の画像と重ね合わせることで透明/半透明な画像を表現する手法である。 |
エ | × | レイトレーシングは、3次元グラフィックスで、物体の座標データや光源や視点の位置などの環境に関するデータを計算して画像を描画(レンダリング)する手法である。 |
問題29
関係データベースの説明として,適切なものはどれか。
ア | 属性単位に,属性値とその値をもつレコード格納位置を組にして表現する。索引として利用される。 |
イ | データを表として表現する。表間は相互の表中の列の値を用いて関連付けられる。 |
ウ | レコード間の関係を,ポインタを用いたデータ構造で表現する。木構造の表現に制限される。 |
エ | レコード間の関係を,リンクを用いたデータ構造で表現する。木構造や網構造も表現できる。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 索引編成ファイルに関する説明である。 |
イ | ○ | 関係データベースに関する説明である。 |
ウ | × | 階層型データベースに関する説明である。 |
エ | × | ネットワーク型データベースに関する説明である。 |
問題30
“発注伝票”表を第3正規形に書き換えたものはどれか。ここで,下線部は主キーを表す。
発注伝票 (注文番号, 商品番号, 商品名, 注文数量)
ア | 発注 (注文番号, 注文数量) 商品 (商品番号, 商品名) |
イ | 発注 (注文番号, 注文数量) 商品 (注文番号, 商品番号, 商品名) |
ウ | 発注 (注文番号, 商品番号, 注文数量) 商品 (商品番号, 商品名) |
エ | 発注 (注文番号, 商品番号, 注文数量) 商品 (商品番号, 商品名, 注文番号) |
解答:ウ
<解説>
正規化とは、データの重複をなくすことにより,データの管理を容易にしたり,データを多様な目的に用いるのに有効な方法。通常、正規化は第1正規形~第3正規形の3段階で行う。
- 第1正規化
- 繰り返し部分を別レコードとして分離し固定長レコードにする。
- 第2正規化
- レコードの主キーに完全従属する属性と、主キーの一部分にのみ部分従属する属性を別のレコードとして分離させる。
- 第3正規化
- 主キー以外の属性に従属する属性を別レコードに分割する。
- 発注伝票表は、繰り返し部分が存在しないので第1正規化は終了している。
- 商品名は、商品番号より特定できる。また、注文数量は注文番号と商品番号より特定できる。
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