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平成22年度春季解答
問題46
データモデルが次の表記法に従うとき,E-R 図の解釈に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 同一の商品は一つの仕入先から仕入れている。 |
イ | 発注明細と納品明細は1対1に対応している。 |
ウ | 一つの発注で複数の仕入先に発注することはない。 |
エ | 一つの発注で複数の商品を発注することはない。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 一つの商品は複数の仕入先から仕入れている。 |
イ | × | 発注明細と納品明細は直接の関係がない。 |
ウ | ○ | 一つの発注で複数の仕入先に発注することはない。 |
エ | × | 一つの発注で複数の商品を発注することはありえる。 |
問題47
オブジェクト指向におけるクラス間の関係のうち,適切なものはどれか。
ア | クラス間の関連は,二つのクラス間でだけ定義できる。 |
イ | サブクラスではスーパクラスの操作を再定義することができる。 |
ウ | サブクラスのインスタンスが,スーパクラスで定義されている操作を実行するときは,スーパクラスのインスタンスに操作を依頼する。 |
エ | 二つのクラスに集約の関係があるときには,集約オブジェクトは部品オブジェクトの属性と操作を共有する。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | クラス間の関連は,複数のクラスで定義できる。 |
イ | ○ | サブクラスではスーパクラスの操作を再定義することができる。オーバーライドに関する説明である。 |
ウ | × | サブクラスのインスタンスが,スーパクラスで定義されている操作を実行するときは,スーパクラスのコンストラクタに操作を依頼する。 |
エ | × | 二つのクラスに集約の関係があるときには,集約オブジェクトが部品オブジェクトを保有する。よって部品オブジェクトの属性と操作を共有するわけではない。 |
問題48
設計するときに,状態遷移図を用いることが適切なシステムはどれか。
ア | 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム |
イ | システム資源の稼働状況を計測し,レポートとして出力するシステム資源稼働状況計測システム |
ウ | 水道の検針データから料金を計算する水道料金計算システム |
エ | 設置したセンサの情報から,温室内の環境を最適に保つ温室制御システム |
解答:エ
<解説>
状態遷移図は、状態が遷移していく様子を表現する図である。
温室内の環境を最適に保つ温室制御システムでは,センサの情報を遷移の要因とした温室内の環境状態の遷移の関係をモデル化し,状態遷移図を用いて設計を行う。
問題49
プログラムから UML のクラス図を生成することは何と呼ばれるか。
ア | バックトラッキング |
イ | フォワードエンジニアリング |
ウ | リエンジニアリング |
エ | リバースエンジニアリング |
解答:エ
<解説>
ア | × | バックトラッキングは、正しい解を得るまで可能な組み合わせを試していくアルゴリズムである。 |
イ | × | フォワードエンジニアリングは、リバースエンジニアリングによって既存のシステムから解析された仕様をもとに、新規のシステムを開発することである |
ウ | × | リエンジニアリングは、既存のシステムを再設計することである。 |
エ | ○ | リバースエンジニアリングは、ソフトウェアやハードウェアなどを分解、あるいは解析し、その仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにすることである。既存のプログラムを解析し、UMLのクラス図などの設計仕様を抽出することができる。 |
問題50
プロトタイプを1回作成するごとに未確定な仕様の 50% が確定するとき,プロトタイプ開始時点で未確定だった仕様の 90% 以上を確定させるには,プロトタイプを何回作成する必要があるか。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:エ
<解説>
プロトタイプを1回作成するごとに未確定な仕様の 50% が確定するので、以下の図のようになる。
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