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平成22年度春季解答
問題51
九つの作業からなるプロジェクトがある。作業Eの所要日数を9日から6日に短縮すると,このプロジェクトの最短作業日数を何日短縮できるか。
ア | 0(短縮できない) |
イ | 1 |
ウ | 2 |
エ | 3 |
解答:イ
<解説>
作業 E の所要日数が9日の場合の最短所要日数は以下の図のとおりである。
作業 E の所要日数が6日の場合の最短所要日数は以下の図のとおりである。
よって20日から19日になるので、短縮された日数は1日である。
問題52
ソフトウェアの品質特性の定義において、あるコンピュータ用に作成したプログラムを別のアーキテクチャのコンピュータで動作できるようにすることの容易さを表す特性はどれか。
ア | 移植性(Portability) |
イ | 使用性(Usability) |
ウ | 相互運用性(Interoperability) |
エ | 変更性(Changeability) |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 移植性(Portability)は、様々なコンピュータ構成で容易に動作することを意味する。 |
イ | × | 使用性(Usability)は、ユーザの使いやすさを意味する。 |
ウ | × | 相互運用性(Interoperability)は、様々なシステムや組織が連携できることを意味する。 |
エ | × | 変更性(Changeability)は、変更のしやすさを意味する。 |
問題53
コンピュータを LAN 経由で起動させる機能を Wake on LAN(WOL)という。この機能を利用することによって効率よく行えるものはどれか。
ア | 遠隔地にある PC のソフトウェア保守 |
イ | システム誤動作の検知 |
ウ | トラフィック状況の管理 |
エ | 不正アクセスの監視 |
解答:ア
<解説>
WOL(Wake-on-LAN)は、コンピュータネットワーク(主にLAN)に繋がっているコンピュータの電源操作(投入、シャットダウンなど)を遠隔で操作する技術・行為のことである。WOLを使用することで遠隔地にある PCの電源操作ができるので、ソフトウェアのバージョンアップなどのPC のソフトウェア保守が効率よく行えるようになる。
問題54
IT サービスマネジメントにおいて,インシデント管理の対象となるものはどれか。
ア | IT サービスの新人への教育依頼 |
イ | IT サービスやシステムの機能,使い方に対する問合せ |
ウ | アプリケーションの応答の大幅な遅延 |
エ | 新設営業所への IT サービス提供要求 |
解答:ウ
<解説>
インシデント管理とは、インシデント(システム障害などのITサービス業務を阻害又は低下させる状態)が発生した場合に、迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑える事を目的としたプロセスである。
ア | × | IT サービスに関する新人への教育を依頼しても迅速なサービスの復旧はできない。 |
イ | × | IT サービスやシステムの機能,使い方に対する問合せはサポートデスクの対象である。 |
ウ | ○ | アプリケーションの応答の大幅な遅延に対して、迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑えなければならない。 |
エ | × | 新設営業所への IT サービス提供要求は、サービスレベルマネジメントの対象である。 |
問題55
A社の会員登録処理では,次の形式の ID を発行している。各年度末での発行済 ID 数の推移は表のとおりである。今後もこの傾向が続くと仮定した場合,この形式による ID は何年度に発行し尽くすと予想されるか。ここで,脱会した会員の ID は欠番として管理し,再利用は行わない。
ア | 2010 年度 |
イ | 2011 年度 |
ウ | 2012 年度 |
エ | 2013 年度 |
解答:ウ
<解説>
- XXNNNの形式のIDは,Xは「A ~ Z」 の26種類、Nは「0 ~ 9」の10種類なので、26×26×10×10×10=676,000種類設定できる。
- 発行済IDの毎年度の増分を調べると、毎年平均で65,000増えている。
2005 年度の増分 383,000-317,000=66,000 2006 年度の増分 447,000-383,000=64,000 2007 年度の増分 512,000-447,000=65,000 - この傾向が続くと仮定すると2010年度に
676,000種類を超える。
2010 年度 512,000+65,000=577,000 2011 年度 577,000+65,000=642,000 2012 年度 642,000+65,000=707,000
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