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平成22年度春季解答
問題66
要件定義の段階で行う作業はどれか。
ア | 新たに構築する業務とシステムの仕様を明確化し,システム化範囲を明示する。 |
イ | 顧客が記述したニーズに合ったソフトウェアを開発する。 |
ウ | 事業の目的,目標を達成するために必要なシステム化の方針を立案する。 |
エ | ソフトウェア製品の運用及び利用者に対する運用支援を行う。 |
解答:ア
<解説>
システム開発プロセスは、企画プロセス→要件定義プロセス→開発プロセス→運用プロセス→保守プロセスの順番で行われる。
ア | ○ | 要件定義プロセスで行う作業である。 |
イ | × | 開発プロセスで行う作業である。 |
ウ | × | 企画プロセスで行う作業である。 |
エ | × | 運用プロセスで行う作業である。 |
問題67
“提案評価方法の決定”に始まる調達プロセスを,調達先の選定,調達の実施,提案依頼書(RFP)の発行,提案評価に分類して順番に並べたとき,c に入るものはどれか。
ア | 調達先の選定 |
イ | 調達の実施 |
ウ | 提案依頼書(RFP)の発行 |
エ | 提案評価 |
解答:ア
<解説>
“提案評価方法の決定”に始まる調達プロセスは次のようになる。
- 提案評価方法の決定
- 調達先の提案評価方法を定める。
- 提案依頼書(RFP)の発行
- 調達先に提案依頼書(RFP)を発行する。なおRFPとは具体的な提案の作成、提出を依頼する文書である。
- 提案評価
- 提案評価方法に従い、発行された提案依頼書(RFP)を評価する。
- 調達先の選定
- 提案依頼書(RFP)の評価を元に調達先を選定する。
- 調達の実施
- 選定した調達先に発注する。
よってアが正解である。
問題68
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスの a,b に入れる語句の適切な組合せはどれか。
解答:ウ
<解説>
PPM(Product Portfolio Management)とは、市場の成長率と自社の持つ市場シェアの比率の最適なマッチングを計り、成長を実現するための理論である。
キャッシュの流出入の状況に応じて、それぞれの事業分野を次の4つのカテゴリに分類する。
- 重要な資金源になる「金のなる木」
- これからの成長が見込まれる事業分野で先行投資が必要な「花形」
- 成長分野であるが、市場シェアが低く、現時点で赤字の事業分野である「問題児」
- 成長も見込まれず、市場シェアも低い「負け犬」
問題69
企業経営におけるニッチ戦略はどれか。
ア | キャッシュフローの重視 |
イ | 市場の特定化 |
ウ | 垂直統合 |
エ | リードタイムの短縮 |
解答:イ
<解説>
ニッチ戦略とは、差別化戦略をより先鋭化させ、専門家やマニア向けなど、非常に限定された市場ドメインに特化し、その市場ドメインでのシェアや収益性の維持を目指す戦略のことである。
問題70
T社ではA,B,C の3種類の商品を販売している。現在のところ,それぞれの商品には毎月 10,000 人,20,000 人,80,000 人の購入者がいる。来年から商品体系を変更して,P,Q,R,S の4種類の新商品を販売する予定である。
そこで,現在の顧客が新商品を購入する割合と新規の顧客数を試算した。この試算について,適切な記述はどれか。
ア | 商品Aの購入者のうち,1,000人が商品Qを購入すると予想している。 |
イ | 商品Bの購入者は,商品P,Q,R,Sのどれかを購入すると予想している。 |
ウ | 商品Pの購入見込者の5割は,商品Aの購入者であると予想している。 |
エ | 商品Sの新規顧客人数は,商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数より少ないと予想している。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 商品Aの購入者のうち3,000人(10,000×0.3)が商品Qを購入すると予想している。 |
イ | × | 商品Bの購入者の9割(0.1+0.6+0.1+0.1)がP,Q,R,Sのいずれかを購入すると予想している。 |
ウ | × | 商品Pの購入見込者20,000人のうち5,000人が,つまり2割5部(20,000(15,000+5,000)÷5,000)が商品Aの購入者であると予想している。 |
エ | ○ | 商品Sの新規顧客人数(23,000)は,商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数(24,000(80,000×0.3))より少ないと予想している。 |
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