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平成23年度特別解答
問題16
会社の規模によって、会社法で設置が義務付けられているものはどれか。
ア | 会計監査人 |
イ | システム監査人 |
ウ | 税理士 |
エ | 内部監査人 |
解答:ア
<解説>
大会社は、会計監査人を必ず設けなければならない。
会計監査人とは、株式会社における機関のひとつであり、会社の計算書類などを会計監査することを主な職務・権限とする。公認会計士または監査法人のみが就任することが出来る。
問題17
CRMの目的として適切なものはどれか。
ア | 顧客満足度の向上 |
イ | 消費者の購入動向の把握 |
ウ | 新規顧客の獲得 |
エ | マーケットシェアの拡大 |
解答:ア
<解説>
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客満足度を向上させるために、顧客との関係を構築することに力点を置く経営手法のことである。詳細な顧客データベースを元に、商品の売買から保守サービス、問い合わせやクレームへの対応など、個々の顧客とのすべてのやり取りを一貫して管理することにより実現する。
よってアが正解である。
問題18
A社の3年間の業務推移を示すグラフに関して、次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
売上高に対する、売上原価の比率は[ a ]傾向、販売費及び一般管理費の比率は[ b ]傾向にある。

解答:イ
<解説>
- 売上原価の比率は下記より、減少傾向にある。
2007年 : 60÷100×100=60% 2008年 : 70÷130×100≒53.8% 2009年 : 80÷160×100=50% - 販売費及び一般管理費の比率は下記より、増加傾向にある。
- 営業利益 = 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費,営業利益率=営業利益÷売上高である。
- 売上原価の比率が下がっているのに、営業利益率が下がっていることから販売費及び一般管理費が増加していることが分かる。
よってイが正解である。
問題19
企業が投下した自己資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す、企業の収益性指標として、最も適切なものはどれか。
ア | EVA |
イ | PER |
ウ | ROA |
エ | ROE |
解答:エ
<解説>
ア | × | EVA(Economic Value Added:経済的付加価値)は、事業活動から得られた利益(税引後営業利益)から投下資本にかかる資本コスト相当額を差し引いた余剰利益である。 |
イ | × | PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される尺度である。 |
ウ | × | ROA(Return On Assets:総資産利益率)は、企業が持っている総資産が、利益獲得のためにどれだけ有効活用されているかを表す財務指標である。 |
エ | ○ | ROE(Return On Equity:自己資本利益率)は、企業が株主から調達した資金(資本)をどれだけ効率的に使っているかを示す財務指標である。 |
問題20
不正競争防止法の不正競争に該当するものはどれか。
ア | 競争関係にある他社の信用の低下につながる、反社会的な行為を公表した。 |
イ | 自社で使っているドメイン名が、偶然他社のドメイン名と類似していた。 |
ウ | 新聞に記載されていた掃除用具開発の着想を参考にして、オリジナルな文房具を開発した。 |
エ | 取引先から入手した情報が他社の営業秘密に当たるものであることを知っていながら、自社で使用した。 |
解答:エ
<解説>
不正競争防止法は、公正な競争と国際約束の的確な実施を確保するため、不正競争の防止を目的として設けられた法律のことである。
不正競争防止法では、営業秘密や営業上のノウハウの盗用等の不正行為を禁止している。
よってエが正解である。
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