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平成23年度特別解答
問題76
多数のコンピュータに感染し、遠隔操作で攻撃者から命令を受けると、DDos攻撃などを一斉に行う不正プログラムに付けられた呼び名はどれか。
ア | ハニーポット |
イ | ボット |
ウ | マクロウイルス |
エ | ワーム |
解答:イ
<解説>
ア | × | ハニーポットとは、クラッカーの侵入手法やコンピュータウイルスの振る舞いなどを調査・研究するためにおとり調査のような形で不正侵入者の行動を記録するシステムのことである。 |
イ | ○ | ボット(bot)とは、インターネット経由で攻撃者からの指示を受け、DDoS攻撃やスパムメールの送信などを行う不正なプログラムのことである。 |
ウ | × | マクロウイルスは、表計算ソフトやワープロソフトに用意されているマクロ機能を悪用し、自己増殖や破壊行為を行うウィルスである。 |
エ | × | ワームは、インターネットなどのネットワークを介して自己増殖する機能を持った不正プログラムである。 |
問題77
VoIPの説明として、適切なものはどれか。
ア | インターネット上にあるアプリケーションやデータを、PCから利用する方式 |
イ | 音声データをパケット化し、リアルタイムに送受信する技術 |
ウ | ネットワークで接続された拠点間の通信において、認証及び暗号化と復号によってセキュリティを確保する技術 |
エ | ネットワークに接続されたコンピュータのホスト名とIPアドレスを対応付けて管理するシステム |
解答:イ
<解説>
VoIP(Voice over Internet Protocol)とは、IP接続を行っているネットワークを利用して音声通話を行うこと、またはそれらの技術を指す。アナログの音声データをデジタル化してIPのパケットとしてネットワークに送り出し、受ける側はそれを音声に戻す。
ア | × | クラウドコンピューティングに関する説明である。 |
イ | ○ | VoIP(Voice over Internet Protocol)に関する説明である。 |
ウ | × | VPN(Virtual Private Network)に関する説明である。 |
エ | × | DNS(Domain Name System)に関する説明である。 |
問題78
データベースのトランザクション処理に関する次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
複数のユーザが同時に同じデータを更新しようとしたとき、データの整合性を保つために、そのデータへのアクセスを一時的に制限する仕組 みを[ a ]という。これを実現する一つの方法は、データを更新する前に、そのデータに[ b ]をかけ、処理が終了するまでほかのユーザからのアクセ スを制限することである。
解答:エ
<解説>
各選択肢の説明を下記に記す。
- 経路制御
- 経路制御(ルーティング)とは、インターネット上でIPパケットを目的地に転送するための、パケットの通り道(経路)についての情報を管理し、複数ある経路のうちから、最適な経路を選択する仕組みのことである。
- デッドロック
- 複数のトランザクションが、互いに相手のロックしている資源を要求して待ち状態となり、実行できなくなることである。
- ロック
- データベースに書き込み処理を行う際に、データの整合性を保つために、データの読み書きを一時的に制限することである。
- 排他制御
- データベースにアクセスするときにデータの整合性を保つためにアクセスできる権限を必要に応じて制限することである。
したがって、(エ)「複数のユーザが同時に同じデータを更新しようとしたとき、データの整合性を保つために、そのデータへのアクセスを一時的に制限する仕組 みを[a:排他制御 ]という。これを実現する一つの方法は、データを更新する前に、そのデータに[b:ロック]をかけ、処理が終了するまでほかのユーザからのアクセ スを制限することである。」となる。
問題79
SSLの機能に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
ア | Webサイトの利用者認証のためのワンタイムパスワードを生成する。 |
イ | WebブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化する。 |
ウ | 許可されていないWebサイトへの通信を防止(フィルタリング)する。 |
エ | ネットワークを介して感染するウイルスを検知する。 |
解答:イ
<解説>
SSL(Secure Socket Layer)は、WebサーバーとWebブラウザー間のデータ通信内容を暗号化して、データのやり取りをおこなうためのプロトコルである。
ア | × | クライアント認証はSSLでは行わない。 |
イ | ○ | SSL(Secure Socket Layer)に関する説明である。 |
ウ | × | ファイヤウォールなどのフィルタリング機能に関する説明である。 |
エ | × | ウイルス対策ソフトに関する説明である。に関する説明である。 |
問題80
PCのハードディスクにデータの追加や削除を繰り返していると、データが連続した領域がなくなることがある。改善策を講じない場合、どのような現象が起こり得るか。
ア | ウイルスが検出されなくなる。 |
イ | データが正しく書き込めなくなる。 |
ウ | データが正しく読み取れなくなる。 |
エ | 保存したデータの読取りが遅くなる。 |
解答:エ
<解説>
ディスクに対してファイルの追加や削除を繰り返していると、ファイルが占める領域がだんだんと分断化されてゆく。これをフラグメンテーション(断片化)という。
フラグメンテーション(断片化)が起こると、OSの処理量の増大やドライブのヘッドの移動量の増大を招き、読み書き速度の低下につながる。
したがって、エが正解である。
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