必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度春季解答

問題16

ソフトウェアの使用性を向上させる施策として、適切なものはどれか。

オンラインヘルプを充実させ、利用方法を理解しやすくする。
外部インタフェースを見直し、連携できる他システムを増やす。
機能を追加し、業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。
ファイルを分散して配置し、障害によるシステム停止のリスクを減らす。

解答:ア

<解説>

使用性を向上させることができる。
× 機能性を向上させることができる。
× 機能性を向上させることができる。
× 信頼性を向上させることができる。

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問題17

マッシュアップに該当するものはどれか。

既存のプログラムから、そのプログラムの仕様書を導き出す。
既存のプログラムを部品化し、それを組み合わせて、新規のプログラムを開発する。
クラスライブラリを利用して、新規プログラムを開発する。
公開されている複数のサービスを利用して、新たなサービスを提供する。

解答:エ

<解説>

マッシュアップ(Mashup)とは、複数の Web サービスの API を組み合わせ、あたかも一つの Web サービスのようにする機能のことである。

× リバースエンジニアリングの説明である。
× コンポーネントプログラミングの説明である。
× オブジェクト指向プログラミングの説明である。
マッシュアップの説明である。

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問題18

システム開発のプロジェクトにおいて、EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。 開発途中のある時点でCV(コスト差異)の値が正、SV(スケジュール差異)の値が負であるとき、プロジェクトはどのような状況か。

開発コストが超過し、さらに進捗も遅れているので、双方について改善するための対策が必要である。
開発コストと進捗がともに良好なので、今のパフォーマンスを維持すればよい。
開発コストは問題ないが、進捗に遅れが出ているので、遅れを改善するための対策が必要である。
進捗は問題ないが、開発コストが超過しているので、コスト効率を改善するための対策が必要である。

解答:ウ

<解説>

EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の把握・管理を行う手法である。

EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。

EVMで使用される主な用語は次のとおりである。

AC(Actual Cost:実コスト)
発生したコストの総額
EV(Earned Value:出来高)
完了した作業の承認済み予算で図った価値
PV(Planned Value:計画価値)
予定した作業に割り当てられた承認済み予算
SV(Schedule Variance:スケジュール差異)
SV=EV-PV
作業の進捗をスケジュールと比較して金額換算したもの。
SV>0ならスケジュールより早く進んでいること,SV<0ならスケジュールより遅れて進んでいることを示す。
CV(Cost Variance:コスト差異)
CV=EV-AC
CV>0なら予算以内で各タスクが進んでいること,CV<0なら予算超過状態で進んでいることを示す。

 

したがって、開発途中のある時点でCV(コスト差異)の値が正の場合は開発コストは問題がなく、SV(スケジュール差異)の値が負であるときは、進捗に遅れが出ているので、遅れを改善するための対策が必要である。したがって、ウが正解である

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問題19

スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一つである“クラッシング”では、メンバの時間外勤務を増やしたり、業務内容に精通したメンバを新たに増員したりする。 “クラッシング”を行う際に、優先的に資源を投入すべきスケジュールアクティビティはどれか。

業務の難易度が最も高いスケジュールアクティビティ
クリティカルパス上のスケジュールアクティビティ
資源が確保できる時期に開始するスケジュールアクティビティ
所要期間を最も長く必要とするスケジュールアクティビティ

解答:イ

<解説>

クラッシングに関する問題である。

クラッシングとは、コストとスケジュールのトレードオフを分析し、最小の追加コストで最大の期間短縮を得る方法を決定するスケジュール短縮技法である。十分な検討の上での対応が必要となる。

クリティカルパス以外のタスクの所要時間を短縮しても、プロジェクト期間や業務の期間短縮にはあまり貢献しない。

したがって、優先的に資源を投入すべきスケジュールアクティビティはクリティカルパス上のスケジュールアクティビティである。

よって、イが正解である。

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問題20

データの追加・変更・削除が、少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。 このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。 このとき、データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち、適切なものはどれか。

フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。
ログ情報によって復旧するときの処理時間が平均して約2倍になる。

解答:エ

<解説>

× データベースの量が2倍になったわけではないので、磁気テープ使用量が2倍にはならない。
× データベースの量が半分になったわけではないので、フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分にはならない。
× フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍にはならない。
ログ情報によって復旧するときの処理時間が平均して約2倍になる。

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