必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度春季解答

問題21

システム監査人が負う責任はどれか。

監査結果の外部への開示
監査対象システムの管理
監査報告会で指摘した問題点の改善
監査報告書に記載した監査意見

解答:エ

<解説>

× 監査結果の外部への開示は被監査部門の許可なく、してはならない。
× 監査対象システムの管理に関する責任は被監査部門が負う。
× 監査報告会で指摘した問題点の改善指導はするが、改善自体は被監査部門が負う。
システム監査基準には、次の記述がある。

4.監査報告についての責任
システム監査人は、監査報告書の記載事項について、その責任を負わなければならない。

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問題22

営業債権管理業務に関する内部統制のうち、適切なものはどれか。

売掛金回収条件の設定は、営業部門でなく、審査部門が行っている。
売掛金の消込み入力と承認処理は、販売を担当した営業部門が行っている。
顧客ごとの与信限度の決定は、審査部門ではなく、営業部門の責任者が行っている。
値引き・割戻し処理は、取引先の実体を熟知している営業部門の担当者が行っている。

解答:ア

<解説>

内部統制とは、組織の業務の適正を確保するための体制を構築していくシステムのことであり、組織がその目的を有効・効率的かつ適正に達成するために、その組織の内部において適用されるルールや業務プロセスを整備し、運用することである。

売掛金の回収のチェックは売掛金の回収を行う営業部門ではなく、別の部門である審査部門が行うべきである。
回収のチェックを他部門が行うことで、不正の余地がなくなる。
× 売掛金の消込み入力と承認処理を販売を担当した部門で行うと他部門の干渉を受けないので不正が起きる要因となる。
したがって、経理部門などの他の部門が行うべきである。
× 顧客ごとの与信限度の決定を営業部門が行うと顧客との関係から恣意的になりやすく不正が起きる要因となる。
したがって、顧客ごとの与信限界の決定は、顧客と接しない審査部門が行なうべきである。
× 値引き・割戻し処理は、取引先の実体を熟知している営業部門が行うと顧客との関係から恣意的になりやすく不正が起きる要因となる。
したがって、経理部門などの他の部門が行うべきである。

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問題23

業務プロセスを可視化する手法としてUMLを採用した場合の活用シーンはどれか。

データ中心にプロセスを表現するためにデータをエンティティとその属性で表し、エンティティ間の関連を図にする。
データの流れによってプロセスを表現するために、データの発生、吸収の場所、蓄積場所、データの処理をデータの流れを示す矢印でつないで表現する。
複数の観点でプロセスを表現するために、目的に応じたモデル図法を使用し、オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
プロセスの機能を網羅的に表現するために、一つの要件に対し発生する事象を条件分岐の形式で記述する。

解答:ウ

<解説>

UMLは、オブジェクト指向のソフトウェア開発における、プログラム設計図の統一表記法。主なモデル図としては、クラス図、ユースケース図、シーケンス図等がある。目的に応じて図式を使用することで業務プロセスを表現することができる。

× E-R図の説明である。
× DFDの説明である。
UMLの説明である。
× 流れ図の説明である。

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問題24

IT投資効果の評価に用いられる手法のうち、ROIによるものはどれか。

一定期間のキャッシュフローを、時間的変化に割引率を設定して現在価値に換算した上で、キャッシュフローの合計値を求め、その大小で評価する。
キャッシュフロー上で初年度の投資によるキャッシュアウトフローが何年後に回収できるかによって評価する。
金銭価値の時間的変化を考慮して、現在価値に換算されたキャッシュフローの一定期間の合計値がゼロとなるような割引率を求め、その大小で評価する。
投資額を分母に、投資による収益を分子とした比率を算出し、投資に値するかどうかを評価する。

解答:エ

<解説>

ROI(Return On Investment:投資利益率)は、投下した資本に対し、どれだけの利益が得られたかを示す指標である。

ROI=利益÷投資額×100で計算される。

ROIの値が大きければ、大きいほど、投資対効果が高いことになる。

× 賞味現在価値法の説明である。
× 回収期間法の説明である。
× 内部利益率法の説明である。
ROI(Return On Investment:投資利益率)の説明である。

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問題25

BABOKの説明はどれか。

ソフトウェア品質の基本概念、ソフトウェア品質マネジメント、ソフトウェア品質技術の三つのカテゴリからなる知識体系
ソフトウェア要求、ソフトウェア設計、ソフトウェア構築、ソフトウェアテスティング、ソフトウェア保守など10の知識エリアからなる知識体系
ビジネスアナリシスの計画とモニタリング、引き出し、要求アナリシス、基礎コンピテンシなど七つの知識エリアからなる知識体系
プロジェクトマネジメントに関して、スコープ、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク管理など九つの知識エリアからなる知識体系

解答:ウ

<解説>

BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge:ビジネスアナリシス知識体系)とは、IIBA(International Institute of Business Analysis)が策定したビジネス分析の知識体系である。ビジネスアナリシス(BA)を行うために必要な活動(Task)や技術(Technique)などが体系立ててまとめられたものである。

ビジネスアナリシスの計画とモニタリング,引き出し,要求のマネジメントとコミュニケーション,エンタープライズアナリシス,要求アナリシス,ソリューションのアセスメントと妥当性確認,基礎コンピテンシの7つの知識エリアを説明している。

× SQuBOK(Software Quality Body of Knowledge:ソフトウェア品質体系)の説明である。
× SWEBOK(Software Engineering Body Of Knowledge:ソフトウェアエンジニアリング知識体系)
BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge:ビジネスアナリシス知識体系)の説明である。
× PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)の説明である。

したがって、ウが正解である。

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