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平成23年度特別解答
問題16
共通フレーム2007において、システム要件として定義するものはどれか。
ア | 業務、組織及び利用者の要件 |
イ | データ定義及びデータベースに対する要件 |
ウ | 利用者の運用に対する要件 |
エ | 利用者の実行に対する要件 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | システム要件で定義する。 |
イ | × | ソフトウェア要件で定義する。 |
ウ | × | ソフトウェア要件で定義する。 |
エ | × | ソフトウェア要件で定義する。 |
問題17
図は、階層化されたDFDにおける、あるレベルのDFDの一部である。 プロセス1を子プロセスに分割して詳細化したDFDのうち、適切なものはどれか。 ここで、プロセス1の子プロセスは、プロセス1-1、1-2及び1-3と表す。
解答:イ
<解説>
DFDとは、システム間のデータの流れを、4つの記号を用いて示す図式化方式のことである。
問題のDFDでは、プロセス1の入力:2,出力:2である。
ア | × | 入力:1,出力:2である。 |
イ | ○ | 入力:2,出力:2である。 |
ウ | × | 入力:2,出力:1である。 |
エ | × | 入力:2,出力:2である。しかし、1-2に対する入力がない。 |
問題18
CMMIを説明したものはどれか。
ア | ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスの成熟度を評価するためのモデルである。 |
イ | ソフトウェア開発のプロセスモデルの一種である。 |
ウ | ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通フレームのことです。 |
エ | プロジェクトの成熟度に応じてソフトウェア開発の手順を定義したモデルである。 |
解答:ア
<解説>
CMMI(Capability Maturity Model Integration:能力成熟度モデル統合版)とは、ソフトウェア開発を中心としたプロセスの成熟度を評価するための指標のことである。1999年、カーネギーメロン大学ソフトウェアエンジニアリングインスティテュート(SEI)によって開発された。
CMMIは5つのモデルから構成されている。より高いレベルのCMMIに準拠することによって開発プロセスがより成熟してゆく仕組みになっている。CMMIは開発プロセスの国際標準的モデルとして普及している。
なお、5つのモデルは次のものである。
成熟度 | 内容 |
---|---|
レベル1 初期レベル |
開発プロセスが管理されず、場当たり的で混沌としておりプロジェクトの繰り返し能力がない。 |
レベル2 管理されたレベル |
開発プロセスが管理され、スケジュールと予算が容認できる範囲内に収まっている。 |
レベル3 定義されたレベル |
開発プロセスが明示的に定義され、組織内でそれを共有し利用している。 |
レベル4 定量的に管理されたレベル |
実績が定量的に把握され、プロセスが定量的に管理されている。 |
レベル5 最適化しているレベル |
組織的にプロセスを改善する仕組みがあり、最適化している。 |
ア | ○ | CMMIの説明である。 |
イ | × | CMMIは特定のソフトウェア開発のプロセスモデルを想定していない。 |
ウ | × | 共通フレーム2007の説明である。 |
エ | × | OPM3(Organizational Project Management Maturity Model:組織的プロジェクトマネジメント成熟度モデル)の説明である。 |
問題19
共通フレームの保守プロセスにおいて修正分析を行い、既存システムの通信ミドルウェアを改修することとした。 改修ソフトウェア要件定義アクティビティから始めるとき、最後に実行するアクティビティとして、適切なものはどれか。
ア | 運用テスト |
イ | システム適格性確認テスト |
ウ | ソフトウェア結合 |
エ | ソフトウェア適格性確認テスト |
解答:エ
<解説>
次の図より、ソフトウェア要件定義アクティビティに対応するテストは(エ)ソフトウェア適格性確認テストである。
~IPA (独立行政法人情報処理推進機構)-共通フレーム2007(超上流プロセス)と実務に活かすIT化の原理原則17ヶ条より~
問題20
システムの改善に向けて提出された4案について、評価項目を設定して採点した結果を、採点結果表に示す。
効果及びリスクについては5段階評価とし、それぞれの評価項目の重要度に応じて、重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次に式で総合評価点を算出したとき、総合評価点が最も高い改善案はどれか。
解答:ウ
<解説>
- 採点結果表と重み付け表より効果の評価とリスクの評価を計算する。
- 総合評価点を計算する。総合評価点は(ウ)案3が最も高い。
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