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平成26年度春季解答
問題16
ソフトウェアの潜在エラー数を推定する方法の一つにエラー埋込み法がある。 100個のエラーを故意にプログラムに埋め込んだとき、そのエラーの存在を知らない検査グループが30個のエラーを発見した。 そのうち20個は故意に埋め込んでおいたものであった。 この時点で、プログラムには埋込みエラーを除く残存エラー数は幾つと推定できるか。
ア | 40 |
イ | 50 |
ウ | 70 |
エ | 150 |
解答:ア
<解説>
エラー埋込み法とは、プログラムに意図的にエラーを埋め込んだ状態でテストを行い、発見された埋め込みエラー数から、まだ発見されていない潜在バグ(真のエラー)数を推測する手法である。
- 埋込みをした100個のエラーのうち、20個のエラーを発見しているので、 20個÷100個=20%の発見能力があると考えられる。
- 発見した30個のエラーのうち、20個は故意に埋め込んでおいたものなので、20%の発見能力で元からあったエラー10個を発見したといえる。
- 100%の発見能力では10個×5=50個のエラーがあると考えられる。
- 残存エラーは50個-10個=40個となる。
したがって、 アが正解である。
問題17
XP(Extreme Programing)のプラクティスの一つに取り入れられているものはどれか。
ア | 構造化プログラミング |
イ | コンポーネント指向プログラミング |
ウ | ビジュアルプログラミング |
エ | ペアプログラミング |
解答:エ
<解説>
XP(Extreme Programming)は、設計書よりもコーディングとテストを重視したソフトウェア開発プロセス(開発工程)である。開発者はいくつかのプラクテイス(規則)に沿って開発を進める。
開発のプラクティスには、次のもの等がある。
- ペアプログラミング
- リファクタリング(エ)
- 短時間でのリリース
- ソースコードの共同所有
- 継続的インテグレーション
- 週40時間労働
- コーディング規約の遵守
したがって、エが正解である。
問題18
表はシステムへの特性や制約に応じた開発方針と、開発方針に適した開発モデルの組である。 a~cに該当する開発モデルの組合せはどれか。
解答:イ
<解説>
各開発モデルは次のように説明される。
- ウォータフォールモデル
- ウォータフォールモデルは、上流から下流に向かって基本的に一方通行で行う開発モデルである。
→要求が明確なので、全機能を一斉に開発する - 進化的モデル
- 要求を最初に明確に定義することが難しい場合に適用されるモデル。部分的に定義された要求から開発を開始し、後続する開発単位ごとに毎回要求を洗練し、本当に求めている要求に近づけていく。
- →要求に不明確な部分があるので,開発を繰り返しながら徐々に要求内容を洗練していく
- 段階的モデル
- 要求をもとに、順序付けられた部分的な機能に分けて開発するモデル。最初は要求のコア部分のみを開発し、次では要求の一部を追加し先に開発したものを含めて開発する。これを完成するまで続ける
→最初にコア部分を開発し,順次機能を追加していく
問題19
次の図は、ITILのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。 a~dの段階名の適切な組合せはどれか。
解答:イ
<解説>
サービス・ライフサイクルの各段階の重要なリンク、インプット、アウトプットは、次のようになる。
したがって、イが正解である。
問題20
システムの改善に向けて提出された4案について、評価項目を設定して採点した結果を、採点結果表に示す。 効果及びリスクについては5段階評価とし、それぞれの評価項目の重要度に応じて、重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次に式で総合評価点を算出したとき、総合評価点が最も高い改善案はどれか。
ア | 案1 |
イ | 案2 |
ウ | 案3 |
エ | 案4 |
解答:ウ
<解説>
- 採点結果表と重み付け表より効果の評価とリスクの評価を計算する。
- 総合評価点を計算する。総合評価点は(ウ)案3が最も高い。
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