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平成21年度秋季解答
問題6
共通フレーム2007によれば、システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。
ア | 現行システムの内容、流れの調査及び課題の分析、抽出 |
イ | システム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定 |
ウ | システム稼動時期の設定と全体開発スケジュールの作成 |
エ | システム化の対象となる業務要件の定義作業 |
解答:エ
<解説>
システム化計画の立案は、共通フレーム 2007 の 1.4.3 で規定されている。
ア | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.3 現行業務,システムの調査分析”の中で実施さ れる。 |
イ | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.9 システム化推進体制の確立”の中で実施される |
ウ | × | 当選択肢の内容は,“1.4.2.7 対象の選定と投資目標の策定”の中で実施され る。 |
エ | ○ | 当選択肢の内容は,"1.5.2.2 業務要件の定義”の中で実施される |
問題7
共通フレーム2007によれば、企画プロセスのアクティビティはどれか。
ア | RFP(提案依頼書)を発行して、ベンダから提案書を受ける。 |
イ | 開発プロセスの実行計画を作成する。 |
ウ | システム化計画及びプロジェクト計画を作成し、承認を受ける。 |
エ | 投資効果及び業務効果の評価を行う。 |
解答:ウ
<解説>
企画プロセスでは、主に次のことを行う。
- システム化構想の立案
- システム化計画の立案
ア | × | 当選択肢の説明は,“1.1 取得プロセス”で実施される。 |
イ | × | 当選択肢の説明は,“1.6 開発プロセス”で実施される。 |
ウ | ○ | システム化計画は“1.4.3.17 システム化計画の策定と承認”で,プロジェク ト計画は“1.4.3.18 プロジェクト計画の策定と承認”で実施される。 |
エ | × | 当選択肢は,“1.7 運用プロセス”で実施される。 |
問題8
システムの開発要件を定義する上で、前提となる要件定義作業はどれか。
ア | 対象業務の業務モデルから業務機能を支援するシステム化機能を整理し、その実現のために必要なシステム方式を策定する。 |
イ | 対象業務の具体的な業務上の問題点を分析し、解決方向を明確化するとともに、システムを用いて実現すべき課題を定義する。 |
ウ | 利害関係者からニーズを整理し、新しい業務の在り方や運用をまとめた上で、業務上実現すべき要件を明らかにする。 |
エ | 利害関係者要件のシステム要求が技術的に実現可能であるかを検証し、システム設計が可能な技術要件に変換する。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 当選択肢の説明は,“1.4.3.7 システム化機能の整理とシステム方式の策定” に該当する。 |
イ | × | 当選択肢の説明は,“1.4.3.3 対象業務のシステム課題の定義”に該当する。 |
ウ | ○ | 当選択肢の説明は,“1.5.2.2 業務要件の定義”に該当する。 |
エ | × | 当選択肢の説明は,“1.6.3 システム方式設計”に該当する。 |
問題9
特定顧客、特定製品のセグメントに資源を集中し、専門化を図る戦略はどれか。
ア | チャレンジャ戦略 |
イ | ニッチ戦略 |
ウ | フォロワ戦略 |
エ | リーダ戦略 |
解答:イ
<解説>
業界における競争地位は次の4類型に分類され、競争地位に応じた戦略を採用する。
- リーダ戦略
- 業界内最大の市場占有率を誇る企業が採用する戦略。利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
- チャレンジャ戦略
- リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業が採用する戦略。上位企業の市場シェアを奪うことを目標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- フォロワ戦略
- リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業が採用する戦略。目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での存続を図る。
- ニッチャ戦略
- リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業が採用する戦略。潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。
したがって、イが正解である。
問題10
企業戦略におけるマネジメントバイアウト(MBO)に該当する行為はどれか。
ア | 価格と期間を公告し、不特定かつ多数の株主から株式を買い付けて、経営支配権を獲得する。 |
イ | 経営陣に属さない一般従業員が、自社株を買い取り、経営権を引き継ぐ。 |
ウ | 子会社や事業部門の経営陣が、自社株を買い取り、独立する。 |
エ | ベンチャーキャピタルが、対象会社に投資するだけでなく、役員を送り込んで経営に関与する。 |
解答:ウ
<解説>
MBO(Management Buyout:経営陣買収)は、会社経営陣が株主から自社株式を譲り受けたり、事業部門統括者が当該事業部門を事業譲渡されたりすることで、オーナー経営者として独立する行為である。
ア | × | TOB(TakeOver Bid :株式公開買付け)の説明である。 |
イ | × | EOB(Employee BuyOut :従業員買収)の説明である。 |
ウ | ○ | MBO(Management Buyout:経営陣買収)の説明である。 |
エ | × | MBI(Management Buy-In)の説明である。 |
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