EVM(アーンドバリューマネジメント)
EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトやシステムの工数を「費用」すなわち金銭価値でとらえることによって、プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過などを具体的な数値で可視化する進捗管理手法である。
EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。
EVMで使用される主な用語は次のとおりである。
- AC(Actual Cost:実コスト)
- 発生したコストの総額
- EV(Earned Value:出来高)
- 完了した作業の承認済み予算で図った価値
- PV(Planned Value:計画価値)
- 予定した作業に割り当てられた承認済み予算
- SV(Schedule Variance:スケジュール差異)
- SV=EV-PV
作業の進捗をスケジュールと比較して金額換算したもの。
SV>0ならスケジュールより早く進んでいること,SV<0ならスケジュールより遅れて進んでいることを示す。 - CV(Cost Variance:コスト差異)
- CV=EV-AC
発生した実コストを予定コストと比較した差異。
CV>0なら実コストが予算内に収まっていることを示しCV<0なら予算超過していることを示す。 - WP(Work Packae:ワークパッケージ)
- WBSにおけるコントロールの最小単位,詳細作業
- CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)
- CPI=EV / AC
- SPI(Schedule Performance Index:スケジュール効率指数)
- SPI=EV / PV
- BAC(Budget at Completion:完成時総予算)
- プロジェクトの完了時の実行予算総額
- EAC(Estimate At Completion:完成時総コスト見積り)
- プロジェクトの総コストの予測
EAC=AC+(BAC-EV) / CV
「EVM(アーンドバリューマネジメント)」関連の過去問題
- 応用情報技術者 平成21年度(秋季) 問51
- 応用情報技術者 平成24年度(春季) 問52
- 応用情報技術者 平成24年度(秋季) 問53
- 応用情報技術者 平成25年度(秋季) 問53
- 応用情報技術者 平成26年度(春季) 問52
- 応用情報技術者 平成26年度(秋季) 問53
- 応用情報技術者 平成27年度(秋季) 問52
- 高度共通 午前1 平成21年度(秋季) 問18
- 高度共通 午前1 平成24年度(春季) 問18
- 高度共通 午前1 平成24年度(秋季) 問19
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成21年度(春季) 問2
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成22年度(春季) 問7
- ITサービスマネージャ 平成22年度(秋季) 問18
- ITサービスマネージャ 平成23年度(秋季) 問17
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成25年度(春季) 問11
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成27年度(春季) 問10
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成28年度(春季) 問8
- プロジェクトマネージャ 午前2 平成29年度(春季) 問12
お問い合わせ