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平成21年度秋季問題

問題51

期間10日のプロジェクトを5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ、表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合、完成時総コスト見積もり(EAC)は何万円か。

110
120
135
150

期間10日のプロジェクトを5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ、表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合、完成時総コスト見積もり(EAC)は何万円か。

110
120
135
150

解答:エ

<解説>

EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の把握・管理を行う手法である。

EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。

アーンド・バリュー・マネジメントの各種用語の説明を下記に記す。

BAC(Budget at Completion:完成時総予算 )
プロジェクトの完了時点における作業の予算コストである。
EAC (Estimate At Completion:完成時予測総コスト)
プロジェクトの完了時点における作業の予測コストである。
EV(Earned Value:達成額)
現時点までに完成した作業の予算コストである。
AC(Actual Cost:実コスト)
現時点までに完了した作業の実コストである。
CV(Cost Variance:コスト差異)
コストに関する予実差である。
CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)
コスト効率の尺度である。
CPI=EV÷AC 

 

EACの算出には、次の方法がある。

現在の差異 (コスト効率) が将来も続くと判断した場合、基準コスト (BAC) から現時点で完成している価値 (EV) を引いて、今後生み出す価値を算出し、それをコスト効率指標 (CPI) で割ることで、今後の作業を完了するために必要な予算 (ETC) を算出し、それに実績コスト(AC) でを加えて完成時予測総コスト (EAC) を算出する。

  EAC AC+ (BAC - EV) ÷ CPI
  したがって、
  EAC 60+(100-40)÷(40÷60)≒150
  となる。

よってエが正解である。