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平成23年度秋季解答
問題31
導出表を説明したものはどれか。
ア | 実表に依存していない表のことである。 |
イ | 実表の一部をコピーして別に保存した表である。 |
ウ | 何らかの問合せによって得られた表である。 |
エ | 二つ以上の実表の関連である。 |
解答:ウ
<解説>
導出表とは関係データベースの操作によって作成される仮想表のことである。ビューは導出表の一つの形態である。
ア | × | 導出表は、実表に依存する。 |
イ | × | 導出表事態には実態はなく、実態をコピーしたものではない。 |
ウ | ○ | 導出表は、何らかの問合せや関係演算を用いて得られた表である。 |
エ | × | 単独の実表からも導出表は作成できる。 |
問題32
“部品"表のメーカコードに対し、B+木インデックスを作成した。これによって、検索の性能改善が最も期待できる操作はどれか。ここで、部品及びメーカのデータ件数は十分に多く、メーカコードの値は均一に分散されているものとする。また、ごく少数の行には、メーカコード列にNULLが設定されている。
ア | メーカコードの値が1001以外の部品を検索する。 |
イ | メーカコードの値が1001でも4001でもない部品を検索する。 |
ウ | メーカコードの値が4001以上、4003以下の部品を検索する。 |
エ | メーカコードの値がNULL以外の部品を検索する。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 1001以外を検索するのは全件検索となる。 |
イ | × | 1001でも4001でもない部品を検索するのは全件検索となる。 |
ウ | ○ | 範囲を指定した検索が最も効率よく検索できる。 |
エ | × | NULL以外の部品を検索するのは全件検索となる。 |
問題33
元のデータベースと同じ内容の複数のデータベースをあらかじめ用意しておき、元のデータベースの更新に対し、非同期にその内容を複数データベースに反映する手法はどれか。
ア | 2相コミットメント |
イ | クラスタリング |
ウ | ミラーリング |
エ | レプリケーション |
解答:エ
<解説>
ア | × | 2相コミットメント制御とは、複数のデータベースの内容を更新するトランザクション処理において、処理が矛盾しないよう整合性を保つための手法である。 |
イ | × | クラスタリングとは、複数のコンピュータを連結し、利用者や他のコンピュータに対して全体で1台のコンピュータであるかのように振舞わせる技術である。 |
ウ | × | ミラーリングは、2台のディスクに同じデータを同時に書込み,信頼性を向上させる技術である。 |
エ | ○ | レプリケーションとは、あるデータベースとまったく同じ内容の複製(レプリカ)を別のコンピュータ上に作成し、常に内容を同期させる機能である。 |
問題34
10Mビット/秒のLANで接続された4台のノード(A,B,C,D)のうち、2組(AとB,CとD)のノード間でそれぞれ次のファイル転送を行った場合、LANの利用率はおよそ何%か。ここで、転送時にはファイルの大きさの30%に当たる各種制御情報が付加されるものとする。またLANではリピータハブが使用されており、更に衝突は考えないものとする。
ファイルの大きさ | : | 平均1,000バイト | |
ファイルの転送頻度 | : | 平均60回/秒(1組当たり) |
ア | 2 |
イ | 6 |
ウ | 10 |
エ | 12 |
解答:エ
<解説>
- 送受信されるデータ量を計算する。
ファイルの大きさは1,000バイトだが、30%の各種制御情報が付加されるのでデータ量は1,300バイトである。
1,000×30%=300バイト
1,000+300=1,300バイト - 転送速度を計算する。
ファイルの転送頻度は平均60回/秒(1組当たり)である。2組あるので、120回/秒である。
60回/秒(1組当たり)×2組=120回/秒 - 1秒間に転送されるデータ量を計算する。
1,300バイト×8ビット×120回/秒=1,248,000ビット - LANの利用率を計算する。
LANの速度は10Mビット/秒=10,000,000ビット/秒
1,248,000ビット÷10,000,000ビット/秒=0.1248⇒約12%
したがって、エが正解である。
問題35
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | MACアドレステーブルの登録情報によって、データフレームをあるポートだけに中継するか、全てのポートに中継するかを判断する。 |
イ | OSI基本参照モデルのデータリンク層において、ネットワーク同士を接続する。 |
ウ | OSI基本参照モデルのトランスポート層からアプリケーション層までの階層で、プロトコル変換を行う。 |
エ | 伝送媒体やアクセス制御方式の異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。 |
解答:エ
<解説>
ルータは、異なるネットワークを相互接続する機器である。プロトコルを判断し、あて先によって転送するかしないかを判断したり、複数の経路がある場合はどの経路を選択すれば最適かを制御する。
ア | × | スイッチングハブの説明である。 |
イ | × | ブリッジの説明である。 |
ウ | × | ゲートウェイの説明である。 |
エ | ○ | ルータの説明である。 |
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