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平成23年度秋季解答
問題66
M&Aを説明したものはどれか。
ア | 企業独自のノウハウや技術などによって競争優位を維持・強化できる分野に対して、資金と人材を集中的に投入する。 |
イ | 自社の業務プロセスを改革する際に、他社のベストプラクティスと比較分析を行う。 |
ウ | 新規分野への進出や、事業の拡大、再編などのために、他社の経営資源を獲得し活用する。 |
エ | それぞれの事業を、市場成長率と市場占有率のマトリックスによって分析し、経営資源の最適な配分を行う。 |
解答:ウ
<解説>
M&A(Merger and Acquisition)とは、企業の合併や買収のことである。主に、「国際競争力をつけるため」「国内市場競争力強化のため」「破綻企業再生のため」に行われる。これにより、他社が開発した先進的な技術と高い研究開発能力をもった人材を、自社固有の経営資源として取り込むことが可能となる。
ア | × | コアコンピタンスの説明である。 |
イ | × | ベンチマーキングの説明である。 |
ウ | ○ | M&A(Merger and Acquisition)の説明である。 |
エ | × | PPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)の説明である。 |
問題67
現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して、集団として意見を収束させる手法はどれか。
ア | 因果関係分析法 |
イ | クロスセクション法 |
ウ | 時系列回帰分析法 |
エ | デルファイ法 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 因果関係分析法は、因果関係の有無を分析して利益をもたらす原因を分析する手法である。 |
イ | × | クロスセクション法は、個々に起きた類似事例から、将来起こりうる事象を分析する手法である。 |
ウ | × | 時系列回帰分析法は過去から現在における時間経過の統計量で回帰分析を行う分析手法である。 |
エ | ○ | デルファイ法は、ある事象の予測を多数の専門家にアンケートし、その結果を示して、さらに予測させ、絞り込む分析手法である。 |
問題68
コストプラス価格決定法を説明したものはどれか。
ア | 買い手が認める品質や価格をリサーチし、訴求力のある価格を決定する。 |
イ | 業界の平均水準や競合企業の設定価格を参考に、競争力のある価格を決定する。 |
ウ | 製造原価又は仕入原価に一定のマージンを乗せて価格を決定する。 |
エ | 目標販売量を基に、総費用吸収後に一定の利益率を確保できる価格を決定する。 |
解答:ウ
<解説>
コストプラス価格決定法とは、製造原価(または仕入原価)に利益を加えて価格を決定する方法である。
ア | × | 需要志向的価格決定方法を説明したものである。 |
イ | × | 競争志向的価格決定方法を説明したものである。 |
ウ | ○ | コストプラス価格決定法を説明したものである。 |
エ | × | 目標利益法を説明したものである。 |
問題69
情報システム投資の効果をモニタリングする指標のうち、バランススコアカードの内部ビジネスプロセスの視点に該当する指標はどれか。
ア | 売上高、営業利益率など損益計算書や貸借対照表上の成果に関する指標 |
イ | 顧客満足度の調査結果や顧客定着率など顧客の囲い込み効果に関する指標 |
ウ | 人材のビジネススキル、ITリテラシなど組織能力に関する指標 |
エ | 不良率、納期遵守率など業務処理の信頼性やサービス品質に関する指標 |
解答:エ
<解説>
バランスト・スコアカードにおける4つの視点は次のものである。
- 財務の視点
- 株主や従業員などの利害関係者の期待にこたえるため、企業業績として財務的に成功するためにどのように行動すべきかの指標を設定する。
※売上高,営業利益率,利益,流動性比率,自己資本比率など - 顧客の視点
- 企業のビジョンを達成するために、顧客に対してどのように行動すべきかの指標を設定する。
※顧客満足度,顧客定着率,クレーム発生率など - 内部ビジネスプロセスの視点
- 財務的目標の達成や顧客満足度を向上させるために、優れた業務プロセスを構築するための指標を設定する。
※在庫回転率,品質,納期,品切れ率,納期遵守率など - 学習と成長の視点
- 企業のビジョンを達成するために組織や個人として、どのように変化(改善)し能力向上を図るかの指標を設定する。
※人材のビジネススキル,新技術開発,知的財産向上,ITリテラシ,組織能力など
ア | × | 財務の視点に該当する指標 |
イ | × | 顧客の視点に該当する指標 |
ウ | × | 学習と成長の視点 |
エ | ○ | 内部ビジネスプロセスの視点に該当する |
問題70
“技術のS字カーブ"の説明として、適切なものはどれか。
ア | 技術の期待感の推移を表すものであり、黎明期、流行期、反動期、回復期、安定期に分類される。 |
イ | 技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。 |
ウ | 工業製品において生産量と生産性の関係を表すものであり、生産量の累積数が増加するほど生産性は向上する傾向にある。 |
エ | 工業製品の故障発生の傾向を表すものであり、初期故障期間では故障率は高くなるが、その後の偶発故障期間での故障率は低くなり、製品寿命に近づく磨耗故障期間では故障率は高くなる。 |
解答:イ
<解説>
技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、技術開発当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
ア | × | ハイプ曲線の説明である。 |
イ | ○ | 技術のSカーブの説明である。 |
ウ | × | 経験曲線の説明である。 |
エ | × | バスタブ曲線の説明である。 |
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