必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度春季解答

問題1

任意のオペランドに対するブール演算Aの結果とブール演算Bの結果が互いに否定の関係にあるとき、AはBの(又は、BはAの)相補演算であるという。排他的論理和の相補演算はどれか。

解答:ア

<解説>

排他的論理和とは、与えられた2つの命題のいずれかただ1つのみが真であるときに真となる論理演算である。

排他的論理和の演算結果,ベン図は次のようになる。

相補演算とは、否定の関係を示したものなのである。したがって、排他的論理和のベン図の否定なので、アが正解となる。

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問題2

M/M/1の待ち行列モデルにおいて、一定時間内に到着する客数の分布はどれか。

一様分布
指数分布
正規分布
ポアソン分布

解答:エ

<解説>

待ち行列モデルは、銀行のATMに並ぶ顧客の列,レジに並ぶ顧客の列などのように順番待ちの行列を確率モデル化したものです。

M/M/1モデルでは、次の条件が前提である。

  1. 要求がランダムに発生する⇒ポアソン分布
  2. 処理時間がランダムである⇒指数分布
  3. 窓口は一つである
  4. 優先度などの概念はなく到着順に処理される
  5. 待ち行列の長さには制限はない

したがって、エが正解である。

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問題3

次のBNFで定義される<DNA>に合致するものはどれか。
<DNA> ::= <コドン> | <DNA> <コドン>
<コドン> ::= <塩基> <塩基> <塩基>
<塩基> ::= A | T | G | C

AC
ACGCG
AGC
ATGC

解答:ウ

<解説>

<DNA> ::= <コドン> | <DNA> <コドン> <DNA> は、 <コドン>または<DNA>+<コドン>
<コドン> ::= <塩基> <塩基> <塩基> <コドン>は、<塩基> <塩基> <塩基>
<塩基> ::= A | T | G | C <塩基>は、AまたはTまたはGまたはC

コドンが塩基三つで構成されるため、DNAに含まれる塩基は3の倍数である。したがって、塩基の数が3であるAGGが正解である。

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問題4

Unicode文字列をUTF-8でエンコードすると、各文字のエンコード結果の先頭バイトは2進表示が0又は11で始まり、それ以降のバイトは10で始まる。16進数表示された次のデータは何文字のUnicode文字列をエンコードしたものか。

9
10
11
12

解答:ア

<解説>

UTF-8では、文字を1~6バイトの長さにエンコードする。各文字の先頭バイトは2進表示が0または11で始まり、2バイト目以降がある場合はそれらのバイトは10で始まる。

問題文の「Unicode文字列をUTF-8でエンコードすると、各文字のエンコード結果の先頭バイトは2進表示が0又は11で始まり、それ以降のバイトは10で始まる。」から、各バイトを2進表示にした時に0又は11で始まるデータの数が元もデータの数を表している。

0で始まるデータは16進表示に数と0~7になり、11から始まるデータはC~Fになるので、『CF 80 E3 81 AF E7 B4 84 33 2E 31 34 E3 81 A7 E3 81 99』から、このデータを探すと1番目の「CF」、3番目の「E3」、6番目の「E7」、9番目の「33」、10番目の「2E」、11番目の「31」、12番目の「34」、13番目の「E3」、16番目の「E3」の9個である。

したがって、アが正解である。

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問題5

図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ、行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで、図の網掛け部分はパリティビットを表す。

1
2
3
4

解答:ア

<解説>

問題のように行と列にパリティを付加する方式は「水平垂直パリティチェック方式」という。

水平垂直パリティチェック方式では、1ビットの誤りを訂正(検出するだけでなく、元通りに直せる)できる。

したがって、アが正解である。

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