必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度春季解答

問題21

ページング方式の仮想記憶において、ページ置換えの発生頻度が高くなり、システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか。

スラッシング
スワップアウト
フラグメンテーション
ページフォールト

解答:ア

<解説>

スラッシングとは、アプリケーションソフトが過大なメモリを要求したため、OSが仮想メモリへの入出力にCPUの処理能力のほとんどを割いてしまい、コンピュータが外部からの入出力を受け付けられない停止状態に陥ることである。
× スワップアウトとは、ハードディスクをメモリの一部のように扱う仮想メモリ技術において、物理メモリの容量をあけるために当面の間必要無い内容をハードディスクに書き出すことである。
× フラグメンテーション(断片化)とは、コンピュータ上のメモリの管理上の一単位が、そのままでは有効利用できない状態になることである。
× ページフォールトとは、ページング方式の仮想記憶(仮想メモリ)において、プログラム(プロセス)がアクセスしようとした仮想メモリ領域(ページ)が物理メモリ上に無く、ハードディスクなどに退避されていることが分かったときに発生する例外あるいは割り込みである。

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問題22

プロセスを、実行状態、実行可能状態、待ち状態、休止状態の四つの状態で管理するプリエンプティブなマルチタスク上で、A,B,Cの三つのプロセスが動作している。各プロセスの現在の状態は、Aが待ち状態、Bが実行状態、Cが実行可能状態である。プロセスAの待ちを解消する事象が発生すると、それぞれのプロセスの状態はどのようになるか。ここで、プロセスAの優先度が最も高く、Cが最も低いものとし、CPUは1個とする。

解答:エ

<解説>

マルチタスク管理機能においてタスク状態には、「待ち状態(Wait)」,「実行可能状態(Ready)」,「実行状態(Run)」がある。

待ち状態
先行タスクの入出力動作の完了を待っている状態
実行可能状態
実行準備が整っているものの,ほかの優先度の高いタスクが実行状態にあるため実行されていない状態
実行状態
CPUの使用権が割り当てられ実行されている状態

Aが待ち状態、Bが実行状態、Cが実行可能状態である。プロセスAの待ちを解消する事象が発生すると、

  • プロセスAは、待ち状態が解消されたので実行可能状態になる。このときプロセスBは実行状態にあるが、プロセスAよりも優先度が低いのでCPUの使用権がプロセスAに移り実行状態になる。
  • プロセスBは、実行状態にあるが、プロセスAよりも優先度が低いのでCPUの使用権がプロセスAに移り、実行可能状態になる。
  • プロセスCは、実行可能状態にあるが、プロセスA,プロセスBに比べて優先度が低いので状態は遷移せず実行可能状態のままとなる。

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問題23

ECCメモリの使用例として適切なものはどれか。

RAID3において、誤り検出に使われる。
携帯電話の通信において、情報転送量を最大化するために使われる。
障害発生時の影響が大きいサーバにおいて、誤り訂正に使われる。
地上デジタル放送の通信において、誤り訂正に使われる。

解答:ウ

<解説>

ECCメモリとは、ノイズなどによってエラーの発生したビットを自発的に発見・訂正する機能を持ったメモリであり、信頼性が高いためサーバなどのメモリとして用いられる。

ハミング符号を使った2ビットの誤り検出と1ビットの誤り訂正機能をもったメモリである。

× RAID3では、パリティビットを用いて誤り検出を行なう。ECCを誤り検出に用いるのはRAID2である使われる。
携帯電話の通信において、情報転送量を最大化するために使われるのはターボ符号である。
× 障害発生時の影響が大きいサーバにおいて、誤り訂正に使われる。
× 地上デジタル放送の通信においては、RS符号と畳み込みで誤り訂正を行なう。

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問題24

ワンチップマイコンにおける内部クロック発生器のブロック図を示す。15MHzの発振器と内部のPLL1、PLL2及び分周器の組合せでCPUに240MHz、シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。ここで、シリアル通信のクロック精度は±5%以内に収まればよいものとする。

1/24
1/26
1/28
1/210

解答:エ

<解説>

入力されたクロックはPLL1で8倍されるのでその出力は120MHz(120,000kHz)である。

これを文周した結果が115kHzである。

120,000kHz × 1 =115
n
n=1043.478      

したがって、最も近い選択肢はエであり、この時の誤差は2%程度となる。

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問題25

テクスチャマッピングを説明したものはどれか。

光源からの反射や屈折、透過を計算し描画していく。
光源と物体の形状などに基づいて、表示するときに陰影をつける。
表示画面からはみ出す箇所をあらかじめ見つけ、表示対象から外す。
物体の表面に画像を貼り付けることによって、表面の質感を表現する。

解答:エ

<解説>

テクスチャマッピングとは、3次元コンピュータグラフィックスで作成された3Dモデル表面に、テクスチャと呼ばれる模様や画像を貼り付けることで質感を与えるための手法である。

レイトレーシングの説明である。
× シェーディングの説明である。
× クリッピングの説明である。
× テクスチャマッピングの説明である。

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