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平成24年度春季解答
問題71
図は、製品Aの構成部品を示している。この製品Aを10個生産する場合、部品Cの手配数量は何個になるか。ここで、括弧内の数字は上位部品1個当たりの所要数量であり、現在の部品Cの在庫は5個である。
ア | 15 |
イ | 20 |
ウ | 25 |
エ | 30 |
解答:ウ
<解説>
問題の図より次のことが分かる。
- 製品Aを1個生産するには、Bが2個とCが1個必要である。
⇒製品Aを10個生産するには、部品Bが20個と部品Cが10個必要である。 - 部品Bを1個生産するには、部品C個が1個と部品Dが1個と部品Eが1個必要である。
⇒部品Bを20個生産するには、部品C個が20個と部品Dが20個と部品Eが20個必要である。 - 1と2より部品Cは30個(10個+20個)必要である。
- 部品Cは在庫が5個存在する。したがって、部品Cは25個(30個-20個)必要である。
よって、ウが正解である。
問題72
EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。
ア | 企業間の取引の契約内容 |
イ | システムの運用時間 |
ウ | 伝送制御手順 |
エ | メッセージの形式 |
解答:エ
<解説>
EDI(Electronic Data Interchange)は、標準化された規約に基づいて電子化されたビジネス文書(注文書や請求書など)をやり取りすること、またこうした受発注情報を利用して企業間取引を行うことである。
EDIには大きく分けて以下の4つの規約(階層)がある。
- レベル1 情報伝達規約
- 通信プロトコルに関する取り決め
- レベル2 情報表現規約
- メッセージ形式やデータコードに関する取り決め
- レベル3 業務運用規約
- どんな情報をやり取りするか、情報の訂正方法やエラーの扱いなどの業務やシステムの運用に関する取り決め
- レベル4 取引基本規約
- 検収時期、支払時期、支払方法など企業間のEDI取引の法的有効性を確立するための取り決め
ア | × | 取引基本規約で規定されるべきものである。 |
イ | × | 業務運用規約で規定されるべきものである。 |
ウ | × | 情報伝達規約で規定されるべきものである。 |
エ | ○ | 情報表現規約で規定されるべきものである。 |
問題73
携帯電話端末の機能の一つであるテザリングの説明として、適切なものはどれか。
ア | PC、ゲーム機などから、携帯電話端末をモデム又はアクセスポイントのように用いて、インターネットなどを利用したデータ通信ができる。 |
イ | 携帯電話端末に、異なる通信事業者のSIMカードを挿して使用できる。 |
ウ | 契約している通信事業者のサービスエリア外でも、他の事業者のサービスによって携帯電話端末を使用できる。 |
エ | 通信事業者に申し込むことによって、青少年に有害なサイトを携帯電話端末に表示しないようにできる。 |
解答:ア
<解説>
テザリングとは、通信端末を内蔵したモバイルコンピューター(携帯電話回線に接続されたスマートフォンなど)を外付けモデムのように用いて、パソコンやゲーム機器などさまざまな外部機器をインターネットに接続することである。
ア | ○ | テザリングの説明である。 |
イ | × | SIMカード(Subscriber Identity Module Card)の説明である。 |
ウ | × | ローミングの説明である。 |
エ | × | コンテンツフィルタリンウの説明である。 |
問題74
A社とB社がそれぞれ2種類の戦略を採る場合の市場シェアが表のように予想されるとき、ナッシュ均衡、すなわち互いの戦略が相手の戦略に対して最適になっている組合せはどれか。ここで、表の各欄において、左側の数値がA社のシェア、右側の数値がB社のシェアとする。
ア | A社が戦略a1、B社が戦略b1を採る組合せ |
イ | A社が戦略a1、B社が戦略b2を採る組合せ |
ウ | A社が戦略a2、B社が戦略b1を採る組合せ |
エ | A社が戦略a2、B社が戦略b2を採る組合せ |
解答:イ
<解説>
ナッシュ均衡とは、互いの戦略が相手の戦略に対して最適になっている(できる限り多くの利益を得られる)状態のことである。
問題のAや,B社の戦略による市場シェアでは両社それぞれが相手の戦略に対してシェアが高くなる戦略をとる。
◆A社の戦略による市場シェア
戦略a1 | : | 40%または50% | ||
戦略a2 | : | 30%または25% |
⇒A社はa1を採用した方がシェアは高い。
◆B社の戦略による市場シェア
戦略b1 | : | 20%または10% | ||
戦略b2 | : | 30%または25% |
⇒B社はb2を採用した方がシェアは高い。
したがって、A社が戦略a1、B社が戦略b2を採る組合せを採用する。
したがって、イが正解である。
問題75
X社では、(1)~(4)に示す算定方式で在庫補充量を決定している。第n週の週末時点での在庫量をB[n]、第n週での販売数をC[n]としたとき、第n週の週末に発注する在庫補充量の算出式はどれか。ここでnは3以上とする。
[在庫補充量の算定方式]
(1) 週末ごとに在庫補充量を算出し、発注を行う。在庫は翌週の月曜日に補充される。
(2) 在庫補充量は、翌週の販売予測量から現在の在庫量を引き、安全在庫量を加えて算出する。
(3) 翌週の販売予測量は、先週の販売量と今週の販売量の平均値とする。
(4) 安全在庫量は、翌週の販売予測量の10%とする。
ア | (C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n] |
イ | (C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n-1] |
ウ | (C[n-1]+C[n])/2+C[n]×0.1-B[n] |
エ | (C[n-2]+C[n-1])/2+C[n]×0.1-B[n] |
解答:ア
<解説>
- 在庫補充量は、①翌週の販売予測量-②現在の在庫量+③安全在庫量で求めることができる。
- ①翌週の販売予測量を計算する。
C[n-1]+C[n])/2 - ②原罪の在庫量は、設問よりB[n]である。
- ③安全在庫量を計算する。
0.1×C[n-1]+C[n])/2 - よって次のようになる。
①C[n-1]+C[n])/2-②B[n]-0.1×C[n-1]+C[n])/2 - 2つの項をまとめる。
(C[n-1]+C[n])/2×1.1-B[n]
したがって、アが正解である。
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