必ず受かる情報処理技術者試験

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平成25年度秋季解答

問題26

動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。

Ajax
CSS
SMIL
SVG

解答:ウ

<解説>

× Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)は、Webブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行って処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態である。
× CSS(Cascading Style Sheets)とは、HTML や XML の要素をどのように修飾(表示)するかを指示するものである。文書の構造と体裁を分離させることができる。
SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)は、WWW上でマルチメディアコンテンツを表現するためのマークアップ言語。静止画、動画、音声、文字(テキスト)などの、位置レイアウト、時間軸上でのレイアウトを、XMLフォーマットで記述することで統合し、再生させることができる。
× SVC(Scalable Vector Graphics)は、XMLによって記述されたベクターグラフィック言語のことである。

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問題27

クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、セキュリティを向上させることができる。
システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納することによって、処理の標準化を行うことができる。
データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。
複数のSQL文から成る手続を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。

解答:ウ

<解説>

ストアドプロシージャ機能は、データベースに対する一連の処理手順を一つのプログラムにまとめ、データベース管理システムに保存したもの。通常のようにSQL文を一つずつ送るのに比べて、ネットワークのトラフィックを削減できる。また、サーバ上で構文解析や機械語への変換を前もって終わらせておくため、処理時間の軽減にもつながる。

× 機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、機密性の高いデータを利用者から直接参照できないようにすることができる。その結果、セキュリティを向上させることができる。
× システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって、処理の標準化を行うことができる。標準化はストアドプロシージャの最も基本的な使い方である。
ストアドプロシージャではデータベースへの複数の処理をまとめて処理性能の向上を図る。アクセスを細かい単位にプロシージャ化するのは誤った使い方である。
× 複数のSQL文を1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバ間の通信回数を減らすことができる。

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問題28

RDBMSのコストベースのオプティマイザの機能の説明として、適切なものはどれか。

RDBMSが収集した統計情報を基に予測した実行計画を比較して、アクセスパスを選択する。
アプリケーションプログラムの動きを基に予測したアプリケーション全体の実行計画を比較して、アクセスパスを選択する。
インデックスが定義された列では、必ずいずれかのインデックスを用いたアクセスパスを選択する。
複数のアクセスパスが使用可能な場合は、ルールの優先度が上位のアクセスパスを選択する。

解答:ア

<解説>

オプティマイザは、最適化を行う機能または装置である。RDMSにおいては、指定されたデータの抽出のために、最も効率の良いパフォーマンスチューニングを行うために用いられる。代表的なものにはルールベースオプティマイザとコストベースオプティマイザがある。

ルールベースオプティマイザ
SQL の文を分解して、その分解された情報と所定のルールによってチューニングを行なう。
コストベースオプティマイザ
データの件数やデータの偏り、分布などを加味して SQL のチューニングを行なう。
統計情報を基に予測しているので、コストベースオプティマイザの説明である。
× アプリケーションプログラムが予測した実行結果をアクセスパスの選択に採用することはない。
× ルールベースオプティマイザの説明である。
× ルールベースオプティマイザの説明である。

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問題29

関係を第2正規形から第3正規形に変換する手順はどれか。

候補キー以外の属性から、候補キーの一部の属性に対して関数従属性がある場合、その関係を分解する。
候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合、その関係を分解する。
候補キーの一部の属性から、候補キー以外の属性への関数従属性がある場合、その関係を分解する。
一つの属性に複数の値が入っている場合、単一の値になるように分解する。

解答:イ

<解説>

データの正規化とは,データの重複をなくすことにより,データの管理を容易にしたり,データを多様な目的に用いるのに有効な方法で,データベースの構築の基本になる技法である。

通常、正規化は第1正規形~第3正規形の3段階で行う。

  • 第1正規化:繰り返し部分を別レコードとして分離し固定長レコードにする。
  • 第2正規化:レコードの主キーに完全従属する属性と、主キーの一部分にのみ部分従属する属性を別のレコードとして分離させる。
  • 第3正規化:主キー以外の属性に従属する属性を別レコードに分割する。
  • ボイスコット正規化:第3正規化であり、かってすべての属性が候補キーによって一位に決定され(感染関数従属性)、部分関係従属も推移関係従属も存在しないようにデータを分割する。
× 第3正規形からボイスコット正規型にする手順である。
第2正規形から第3正規形に変換する手順である。
× 第1正規形から第2正規形に変換する手順である。
× 非正規形から第1正規形に変換する手順である。

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問題30

関係Rと関係Sに対して、関係Xを求める関係演算はどれか。

IDで結合
直積

解答:エ

<解説>

関係Xは、関係Rと関係Sのすべての行を含み、重複を取り除いたものである。

このような結果を返すのは和演算である。

× 結合演算は、2つの関係を共通するキーで結びつけます。
× 差演算は、関係Rから関係Sに存在する行を取り除く。
× 直積は、関係Rの各行に、関係Sのすべての行を結びつける。
正解である。

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