必ず受かる情報処理技術者試験

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平成28年度秋季解答

問題26

データベースの3層スキーマ構造に関する記述のうち、適切なものはどれか。

概念スキーマは、データの物理的関係を表現する。
外部スキーマは、データの利用者からの見方を表現する。
内部スキーマは、データの論理関係を表現する。
物理スキーマは、データの物理的関係を表現する。

解答:イ

<解説>

3層スキーマとは、データベースシステムの基本的な構成を 3つの構造により定義したものである。3層スキーマでは、各層が以下のように定義されている。

外部スキーマ(サブスキーマ)
データベース利用者に必要なデータの定義。ビューなど。
概念スキーマ
データベースで管理する対象の定義。テーブルなど。
内部スキーマ
データの物理的な格納方法。インデックスやデータファイル配置など。
× 内部スキーマは、データの物理的関係を表現する。
外部スキーマは、データの利用者からの見方を表現する。
× 概念スキーマは、データの論理関係を表現する。
× 内部スキーママは、データの物理的関係を表現する。

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問題27

B+木インデックスが定義されている候補キーを利用して、1件のデータを検索するとき、データ総件数X に対するB+木インデックスを格納するノードへのアクセス回数のオーダを表す式はどれか。

X
logX
X
X !

解答:イ

<解説>

B 木はB 木を改良したもので,記憶領域を効率的に使用するために葉以外は各ノードへのポインタだけを格納し,データは葉のノードに格納します。ポ インタを順番にたどることで,一定の範囲内のデータを取り出すことが容易に なる。B 木を利用したインデックスを,B 木インデックスという。
B 木では,1 件のデータの検索時に,根からスタートしてポインタをたどり,最終的にデータを格納する葉に到着します。根から葉までに経由するノード数
=木の深さがデータ検索時のノードへのアクセス回数となる。
B 木において,葉以外のノードが最大N 個の子ノードをもち,木の深さを d とするとき,データの総件数Xは
X= Nd
で表される。d はN を底とするXの対数であるため,
d = logNX
となる。

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問題28

関係データベースにおける実表と導出表に関する記述のうち、適切なものはどれか。

実表に対する射影、結合などによって導出表が得られる。
導出表は、データを参照する場合だけに用いる。
導出表は、複数の実表から得られる表である。
導出表は、元の実表の列だけからなる。

解答:ア

<解説>

実表は実体のある表、いわゆるテーブルの事である。

導出表は,データベースの実表から射影や結合などの演算を用いて必要な行・列のみを抜き出した,仮想上の表、いわゆるビューの事である。

実表に対する射影、結合などによって導出表が得られる。
× 導出表を基にデータを更新や削除する目的で作成される場合もある
× 導出表は、複数ではなく一つの実表から得られる場合もある。
× 導出表は、合計演算などで求めた値を新たな列とすることも可能である。

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問題29

“サッカーチーム”表と“審判”表から、条件を満たす対戦を導出するSQL文のaに入れる字句はどれか。

[条件]

  • 出場チーム1のチーム名は出場チーム2のチーム名よりもアルファベット順で先にくる。
  • 審判は、所属チームの対戦を担当することはできない。

サッカーチーム
チーム名
X
Y
Z
審判
氏名 所属チーム名
佐藤健太 X
鈴木翔太 Y
高橋拓也 Z

解答:イ

<解説>

解説省略

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問題30

DBMSをシステム障害発生後に再立上げするとき、ロールフォワードすべきトランザクションとロールバックすべきトランザクションの組合せとして、適切なものはどれか。 ここで、トランザクションの中で実行される処理内容は次のとおりとする。

解答:ア

<解説>

次の条件によりアが正解である。

  • トランザクションT2とT5はデータベースに対して書込み(Write)を行い,コミットされたトランザクションである。したがってチェックポイントにおけるバックアップファイルを用いてチェックポイント時点に復帰した後,ジャーナルの更新後ログを用いてロールフォワードにより障害発生直前まで前進復帰する。

  • トランザクションT6はデータベースに対して書き込みを行い,コミットされていないトランザクションである。したがってロールバックによりトランザクションによる更新結果を取り消し,トランザクション開始前に後進復帰する。
  • トランザクションT3とT4はコミットされていないトランザクションであるが,データベースに対して参照(Read)のみ行い,書込みを行っていないので,前進復帰,更新復帰のいずれも不要である。

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