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平成28年度秋季解答
問題31
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | MACアドレステーブルの登録情報によって、データフレームをあるポートだけに中継するか、全てのポートに中継するかを判断する。 |
イ | OSI基本参照モデルのデータリンク層において、ネットワーク同士を接続する。 |
ウ | OSI基本参照モデルのトランスポート層からアプリケーション層までの階層で、プロトコル変換を行う。 |
エ | 伝送媒体やアクセス制御方式の異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。 |
解答:エ
<解説>
ルータは、異なるネットワークを相互接続する機器である。プロトコルを判断し、あて先によって転送するかしないかを判断したり、複数の経路がある場合はどの経路を選択すれば最適かを制御する。
- ルータを用いることで,伝送媒体やアクセス制御方式が異なるネットワークの接続が可能になる。
- ルータは,送信されてきたデータの宛先IP アドレスを識別し,データの転送経路を決定する機能(ルーティング)をもっている
ア | × | スイッチングハブの説明である。 |
イ | × | ブリッジの説明である。 |
ウ | × | ゲートウェイの説明である。 |
エ | ○ | ルータの説明である。 |
問題32
TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。
ア | IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。 |
イ | IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。 |
ウ | ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。 |
エ | 端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。 |
解答:ア
<解説>
ARP(Address Resolution Protocol)は,宛先のコンピュータのIP アドレスから,そのコンピュータのMAC アドレスを求めるためのプロトコルである。
イーサネット形式のLAN では,最終的にはMAC アドレスによってデータの送受信を行うため,データ伝送の際にこのプロトコルが頻繁に利用される。
ア | ○ | ARP(Address Resolution Protoco)の説明である。 |
イ | × | ICMP(Internet Control Message Protocol)の説明である。 |
ウ | × | RIP(Routing Information Protocol)の説明である。 |
エ | × | DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の説明である。 |
問題33
IPアドレス208.77.188.166は、どのアドレスに該当するか。
ア | グローバルアドレス |
イ | ブロードキャストアドレス |
ウ | プライベートアドレス |
エ | マルチキャストアドレス |
解答:ア
<解説>
解説省略
問題34
TCP、UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLANの複数の端末が、一つのグローバスIPアドレスを共有してインターネットにアクセスする仕組みはどれか。
ア | IPスプーフィング |
イ | IPマルチキャスト |
ウ | NAPT |
エ | NTP |
解答:ウ
<解説>
ア | × | IPスプーフィングとは、偽のIPアドレスを送信元にセットしたパケットを送り込む攻撃手法である。 |
イ | × | IPマルチキャストとは、インターネットなどのTCP/IPネットワークでマルチキャストを行うためのIPの追加仕様である。 |
ウ | ○ | NAPT(Network Address Port Translation:IPマスカレード)は、インターネットに接続された企業などで、一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有する技術。組織内でのみ通用するIPアドレス(ローカルアドレス)と、インターネット上のアドレス(グローバルアドレス)を透過的に相互変換することにより実現される。 |
エ | × | NTP3は、ネットワークに接続される機器において、機器が持つ時計を正しい時刻へ同期するための通信プロトコルであるNTP(Network Time Protocol)のバージョン3である。 |
問題35
ほかのコンピュータ上にあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコルで、メッセージ記述がXMLのヘッダとボディで構成されているものはどれか。
ア | CORBA |
イ | DCOM |
ウ | SIP |
エ | SOAP |
解答:エ
<解説>
ア | × | CORBA(Common Object Request Broker Architecture )とは、OMG(Object Management Group)によって策定された、様々なプラットフォームでの分散処理の連携を実現するための基本仕様のことである。 |
イ | × | DCOM(Distributed Component Object Model)は、Microsoft社が策定した分散オブジェクト技術の仕様である。 |
ウ | × | SIP(Session Initiation Protocol)とは 2 つ以上のクライアント間でセッションを確立するための通信プロトコルである。 |
エ | ○ | SOAP(Simple Object Access Protocol)とは、XMLとHTTPなどをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すための通信プロトコルである。SOAPメッセージはXMLで記述されSOAPヘッダとSOAPボディを含んでいる。 |
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