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平成31年度春季解答
問題16
五つのジョブA~Eに対して、ジョブの多重度が1で、処理時間順方式のスケジューリングを適用した場合、ジョブBのターンアラウンドタイムは何秒か。 ここで、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア | 8 |
イ | 9 |
ウ | 10 |
エ | 11 |
解答:工
<解説>
解説省略
問題17
プログラムの実行時に利用される記憶領域にスタック領域とヒープ領域がある。 それらの領域に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | サブルーチンからの戻り番地の退避にはスタック領域が、割当てと解放の順序に関連のないデータにはヒープ領域が使用される。 |
イ | スタック領域には未使用領域が存在するが、ヒープ領域には未使用領域は存在しない。 |
ウ | ヒープ領域はスタック領域の予備領域であり、スタック領域が一杯になった場合にヒープ領域が動的に使用される。 |
エ | ヒープ領域も構造的にはスタックと同じプッシュポップの操作によって、データの格納と取出しを行う。 |
解答:ア
<解説>
- スタック領域
- 自動変数、関数の引数や戻り値などを一時的に保存するための領域。
後入れ先出し(LIFO:Last-In First-Out、FILO:First-In Last-Out)の構造を採用している。 - ヒープ領域
- 使うときに確保し、使い終わったら解放するための領域。
C言語の静的変数や配列の割当てなど解放の解放の順序に関係のないデータが使用される。
ア | ○ | サブルーチンからの戻り番地の退避にはスタック領域が、割当てと解放の順序に関係のないデータにはヒープ領域が使用される。 |
イ | × | スタック領域,ヒープ領域も常にすべての領域を使用しているわけではない。したがって、未使用領域は存在する。 |
ウ | × | ヒープ領域とスタック領域は独立した領域である。したがって、領域を互いに融通しあうことはない。 |
エ | × | ヒープ領域には、プッシュ操作やポップ操作は用いない。ヒープ領域の格納と取出しは変数名を通じていつでも直接的に行なうことができる。 |
問題18
二つのタスクが共用する二つの資源を排他的に使用するとき、デッドロックが発生するおそれがある。 このデッドロックの発生を防ぐ方法はどれか。
ア | 一方のタスクの優先度を高くする。 |
イ | 資源獲得の順序を両方のタスクで同じにする。 |
ウ | 資源獲得の順序を両方のタスクで逆にする。 |
エ | 両方のタスクの優先度を同じにする。 |
解答:イ
<解説>
デッドロックを回避するためには,
- 同じ順序で資源を確保する
- プロセスの実行中であっても,不要になった時点で解放すればよい
したがって、イが正解である。
問題19
仮想記憶におけるページ置き換えアルゴリズムとしてLRU方式を採用する。 主記憶のページ枠が、4000、5000、6000、7000番地(いずれも16進数)の4ページ分で、プログラムが参照するページ番号の順が、1→2→3→4→2→5→3→1→6→5→4のとき、最後の参照ページ4は何番地にページインされているか。 ここで、最初の1→2→3→4の参照で、それぞれのページは4000、5000、6000、7000番地にページ因されるものとする。
ア | 4000 |
イ | 5000 |
ウ | 6000 |
エ | 700 |
解答:ウ
<解説>
解説省略
問題20
DRAMのメモリセルにおいて、情報を記憶するために利用されているものはどれか。
ア | コイル |
イ | コンデンサ |
ウ | 抵抗 |
エ | フリップフロップ |
解答:イ
<解説>
DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、コンデンサーを利用した半導体メモリーである。
- SRAMと比較すると、構造がシンプルで量産がしやすく、記録密度も高めやすい
- 揮発性で、リフレッシュ動作が必要
- 主記憶装置に用いる
- 情報を記憶するためにコンデンサを利用する」
したがって、イが正解である。
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