必ず受かる情報処理技術者試験

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平成31年度春季解答

問題26

データベースを記録媒体にどのように格納するかを記述したものはどれか。

概念スキーマ
外部スキーマ
サブスキーマ
内部スキーマ

解答:工

<解説>

3層スキーマとは、データベースシステムの基本的な構成を 3つの構造により定義したものである。3層スキーマでは、各層が以下のように定義されている。

外部スキーマ(サブスキーマ)
データベース利用者に必要なデータの定義。ビューなど。
概念スキーマ
データベースで管理する対象の定義。テーブルなど。
内部スキーマ(記録スキーマ)
データの物理的な格納方法。インデックスやデータファイル配置など。

よって、データベースを記録媒体にどのように格納するかを記述したものは、(エ)内部スキーマである。

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問題27

RDBMSにおいて、特定の利用者だけに表を更新するアクセス権を与える方法として、適切なものはどれか。

CONNECT文で接続を許可する。
CREATE ASSERTION文で表明して制限する。
CREATE TABLE文の参照制約で制限する。
GRANT文で許可する。

解答:工

<解説>

× CONNECT文は、サーバとのコネクションを接続するためのコマンドである。
× CREATE ASSERTION文は、複数のテーブルに対して制約をかけるための文である。
× CREATE TABLE文は、テーブルを作成するための文である。
GRANT文は、ユーザーに対して特定の権限を付与するための文である。

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問題28

過去3年分の記録を保存している“試験結果”表から、2018年度の平均点数が600点以上となったクラスのクラスメイト平均点数の一覧を取得するSQL文はどれか。

ここで、実線の下線は主キーを表す。

試験結果(学生番号受験年月日,点数,クラス名)

SELECT クラス名, AVG(点数), FROM 試験結果
   GROUP BY クラス名 HAVING AVG(点数) >= 600
SELECT クラス名, AVG(点数), FROM 試験結果
   WHERE 受験年月日 BETWEEN ‘2018-04-01’ AND ‘2019-03-31’
   GROUP BY クラス名 HAVING AVG(点数) >= 600
SELECT クラス名, AVG(点数), FROM 試験結果
   WHERE 受験年月日 BETWEEN ‘2018-04-01’ AND ‘2019-03-31’
   GROUP BY クラス名 HAVING 点数 >= 600
ELECT クラス名, AVG(点数), FROM 試験結果
   WHERE 点数 >= 600
   GROUP BY クラス名
   HAVING (MAX(受験年月日)
     BETWEEN ‘2018-04-01’ AND ‘2019-03-31’)

解答:イ

<解説>

× 2018年度の範囲指定がない。
正しい
× “点数>=600"は点数列の値が600以上ということであり,平均が600以上ということではない。
また, 列の値の評価(比較)はWHERE 句で指定するものであり,HAVING 句で指定しない(指定できない)。
× 条件“WHERE 点数 >=600"により,600点以上の行が抽出の対象となり,グループ化が行われる。
これでは,点数が600以上の行だけが集計の対象となるため,正しい平均点数を得ることはできない。

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問題29

ビッグデータのデータ貯蔵場所であるデータレイクの特徴として、適切なものはどれか。

あらゆるデータをそのままの形式や構造で格納しておく。
データ量を抑えるために、データの記述情報であるメタデータを格納しない。
データを格納する前にデータ利用方法を設計し、それに沿ってをスキーマあらかじめ定義しておく。
テキストファイルやバイナリファイルなど、格納するデータの形式に応じてリポジトリを使い分ける。

解答:ア

<解説>

データレイクとは、様々な形式や種類のデータを生データ(元の形式のまま)で格納できる一元化されたリポジトリ。

あらゆるデータをそのままの形式や構造で格納しておくことはデータレイクの特徴である。
× メタデータは,データの属性,意味内容,格納場所,データ構造,格納時の履歴などに関する情報を格納する。すなわち,データを管理するデータである。データレイクは元々の様式で格納するので,その記述方式を定義したメタデータは存在する。
× データレイクは,事前に用途や利用目的が決まっているわけではないので,データ構造(スキーマ)などは定義しない。
× リポジトリは,データ項目の名称や形式など,データそのものの特性を表すメタ情報を管理するデータベースである。多種多様なデータが単一のデータレイクに混在するので,リポジトリを使い分けることはない

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問題30

トランザクションのACID特性のうち、一貫性(Consistency)の記述として、適切なものはどれか。

整合性のとれたデータベースに対して、トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
同時実行される複数のトランザクションは互いに干渉しないという性質である。
トランザクションは、完全に実行が完了するか、全く実行されなかったかの状態しかとらない性質である。
ひとたびコミットすれば、その後どのような障害が起こっても状態の変更が保たれるという性質である。

解答:ア

<解説>

ACIDは、トランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質である。

原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、および永続性(Durability)から合成された頭字語である。

原子性(Atomicity)
トランザクションの処理が完全に実行されるか、全く処理をしないかのどちらかである。
一貫性(Consistency)
トランザクションの実行によってデータベースの内容に矛盾が生じない。
独立性(Isolation)
複数のトランザクションを同時に実行しても処理過程は他者から隠蔽され、影響されない。
永続性(Durability)
トランザクションが完了した操作は、失われない。
一貫性(Consistency)の説明である。
× 独立性(Isolation)の説明である。
× 原子性(Atomicity)の説明である。
× 永続性(Durability)の説明である。

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