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平成17年度秋季解答
問題26
プログラムを主記憶に読み込んでおき、CPU が順次読み出し実行する方式はどれか。
ア | アドレス方式 |
イ | 仮想記憶方式 |
ウ | 直接プログラム制御方式 |
エ | プログラム記憶方式 |
解答:エ
<解説>
ア | × | アドレス方式は、プログラムがデータの記憶場所を指定する方式 |
イ | × | 仮想記憶方式は、主記憶のデータを磁気ディスクなどに移して,主記憶の見かけ上の拡大を図る方式 |
ウ | × | 直接プログラム制御方式は、PU が入出力装置を直接制御してデータの転送をおこなう方式 |
エ | ○ | プログラム記憶方式は、プログラムを主記憶に読み込んでおき、CPU が順次読み出し実行する方式 |
問題27
仮想記憶方式でページフォールトが発生したとき、主記憶に最も古くから存在するページを追い出すアルゴリズムはどれか。
ア | FIFO (First-in First-out) |
イ | LFU (Least Frequently Used) |
ウ | LIFO (Last-in First-out) |
エ | LRU (Least Recently Used) |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | FIFO (First-in FirSt-out)は、読み込んでから最も長い時間が経過したブロックを置き換えるアルゴリズム |
イ | × | LFU (Least Frequently Used)は、参照頻度の最も低いブロックを置き換えるアルゴリズム |
ウ | × | LIFO (Last-in First-out)は、後に入れたデータを最初に取り出すアルゴリズム |
エ | × | LRU (Least Recently Used)は,最も長い間参照されなかったブロックを不要とみなして置き換えるアルゴリズム |
問題28
五つのタスク A ~ E の優先度と、各タスクを単独で実行した場合の CPU と入出力装置 ( I/O ) の動作順序と処理時間は、表のとおりである。優先度“高”のタスク A と B ~ E のどのタスクを組み合わせれば、組み合わせたタスクが同時に実行を開始してから、両方のタスクの実行が終了するまでの間の CPU の遊休時間をゼロにできるか。ここで、I/O は競合せず、 OS のオーバヘッドは無視できるものとする。また、Bまた、表の( ) 内の数字は処理時間を示すものとする。
解答:ウ
<解説>
CPU の遊休時間が零なのは、ウである。よってウが正解である。
問題29
各タスクがタスク間共有変数を更新するときに、タスク間の同期制御を行わないと思わぬ結果を招くことがある。タスク間共有変数 x の初期値が3のとき、タスク A が代入文 x = x + x を実行し、タスク B が代入文 x = x × x を実行すると、最終的な x の値が 12 となるのは、どの順番で実行されたときか。ここで、各代入文はそれぞれ次の四つの部分に分けて処理される。
ア | a1 → a2 → b1 → b2 → a3 → a4 → b3 → b4 |
イ | a1 → b1 → b2 → b3 → b4 → a2 → a3 → a4 |
ウ | b1 → a1 → a2 → a3 → a4 → b2 → b3 → b4 |
エ | b1 → b2 → b3 → a1 → a2 → a3 → a4 → b4 |
解答:イ
<解説>
下図よりイが正解である。
問題30
OS の記憶管理機能 a ~ c に対応する適切な用語の組合せはどれか。
解答:ア
<解説>
- オーバレイ
- あらかじめプログラムを幾つかの単位に分けて補助記憶に格納しておき, プログラムの指定に基づいて主記憶に読み込む。
- ページング
- 主記憶とプログラムを固定長の単位に分割し,効率よく記憶管理する。これによって,少ない主記憶で大きなプログラムの実行を可能にする。
- スワッピング
- プログラムを一時的に停止させ、使用中の主記憶の内容を補助記憶に退避する。 再開時には、退避した内容を主記憶に再ロードし、元の状態に戻す。
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