必ず受かる情報処理技術者試験

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平成17年度秋季解答

問題31

OS が提供する機能を最小限のメモリ管理やプロセス管理などに限定し、ファイルシステムなど他の OS 機能はサーバプロセスとして実現されているものはどれか。

シングルユーザモード
マイクロカーネル
マルチスレッド
モノリシックカーネル

解答:イ

<解説>

× シングルユーザモードは、マルチユーザのOSで、1人のユーザだけを使用できる状態で稼動させること
マイクロカーネルは、OS の中核部分(カーネル)を必要最小限の機能に限定して小型化と処理の高速化を図ったものである。
× マルチスレッドは、1つのプロセスを複数のスレッドに分けて,複数の処理を並行して行えるようにしたもの
× モノリシックカーネルは、入出力やネットワーク,デバイスのサポートなど OS の一般的な機能を中核部分(カーネル)と同じメモリー空間で実装し実行するようにしたもの

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問題32

クライアントサーバ方式の説明として、最も適切なものはどれか。

パソコンとワークステーションを LAN で接続したシステムの構成方式の総称であり、パソコンをクライアント、ワークステーションをサーバと呼ぶ。
プロセス間通信機能を利用し、一連の処理を、サービスを受けるプロセスと、そのサービスを提供するプロセスとに分離したものである。
ホストコンピュータの一部の機能と処理対象のデータファイルを端末に分散することによって、負荷の分散を図ることを主目的としたものである。
ホストコンピュータの代わりに配した複数のワークステーションと端末を接続し、負荷の水平分散を図ることを主目的としたものである。

解答:イ

<解説>

× 必ずしもワークステーションがサーバになるわけではない。パソコンがサーバになることもある。
正しい記述である。
× 垂直負荷分散機能に関する説明である。
× 負荷分散機能に関する説明である。

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問題33

コンピュータシステムの性能評価に関する記述のうち、適切なものはどれか。

CPU 性能を測定するベンチマークプログラムは多くの応用範囲をカバーしているので、コンピュータ導入からシステム増強計画に至るまでの性能予測に利用できる。
運用中のシステムでは、ソフトウェアモニタを用いて統計データを収集し、分析することによって、性能上の問題点を把握することができる。
コンピュータシステムの資源増強を計画する場合、負荷予測に基づくプロトタイピングモデルによって、システム全体を運用した場合の性能が確認できる。
システムが実際に稼働していない段階で、ハードウェアモニタによる模擬実験によって、コンピュータシステムの性能が予測できる。

解答:イ

<解説>

× CPU 性能を測定するベンチマークプログラムは,性能に関する限定的な範囲しかカバーしていない。よってコンピュータ導入からシステム増強計画に至るまでの性能予測に利用することはできません。
運用中のシステムでは、ソフトウェアモニタを用いて統計データを収集し、分析することによって、性能上の問題点を把握することができる。
× コンピュータシステムの資源増強を計画する場合、負荷予測に基づくプロトタイピングモデルは有用であるが、システム全体を運用した場合の性能は確認できない。
× システムが実際に稼働していない段階では、ハードウェアモニタによる模擬実験は行うことができない。

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問題34

仮想記憶機能をもつパソコンで表計算ソフトを使用中にワープロソフトを起動しようとしたところ、メモリ不足が原因で起動できなかった。根本的な解決策はメモリ増設であるが、それまでの対応として、有効な手段はどれか。

仮想記憶の大きさの設定値を増やす。
磁気ディスク上の不要なファイルを消去する。
接続してある周辺装置を外す。
ワークシート中の未使用の列は、表示しないようにする。

解答:ア

<解説>

正しい記述である。
× 主記憶のメモリ不足の対策にはならない。
× 主記憶のメモリ不足の対策にはならない。
× 主記憶のメモリ不足の対策にはならない。

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問題35

システムの稼働モデルが図のように表されるとき,システムの MTBF と MTTR を表した式はどれか。ここで, ti はシステムの稼働時間, ri はシステムの修理時間を表すものとする( i =1,2,…, n )。

解答:イ

<解説>

MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)
システムが稼働している平均の時間。よって、t1からtnを加算し、nで割る。
MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)
システムが故障して稼働していない平均の時間。よって、r1からrnを加算し、nで割る。

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