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平成17年度秋季解答
問題36
あるコンピュータ上で、異なる命令形式をもつ別のコンピュータで実行できる目的プログラムを生成する言語処理プログラムはどれか。
ア | エミュレータ |
イ | クロスコンパイラ |
ウ | 最適化コンパイラ |
エ | ジェネレータ |
解答:イ
<解説>
ア | × | エミュレータは、あるシステム上で他のOSやCPUの機能を再現し、そのOS(CPU)向けのアプリケーションソフトを動作させるソフトウェアである。 |
イ | ○ | クロスコンパイラは、コンパイラが動作している以外のプラットフォーム向けに実行ファイルを生成する機能を持つコンパイラである。 |
ウ | × | 最適化コンパイラは、プログラム中の冗長な部分をコンパイル時に直して、 実行速度を速くするコンパイラである。 |
エ | × | ジェネレータは、入力・処理・出力などの必要な条件をパラメタで指示することによって,処理目的に応じたプログラムを生成するソフトウェア。 |
問題37
デバッグツールとして用いるトレーサの説明として、適切なものはどれか
ア | 磁気テープファイルや磁気ディスクファイルなどの内容を出力する。 |
イ | プログラムの実行中にエラーが発生したとき、メモリの内容を出力する。 |
ウ | プログラムの特定の命令を実行するごとに、指定されたメモリの内容を出力する。 |
エ | プログラムの命令の実行順序、実行結果などの履歴情報を出力する。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | ダンプに関する説明である。 |
イ | × | メモリダンプに関する説明である。 |
ウ | × | スナップショットダンプに関する説明である。 |
エ | ○ | トレーサに関する説明である。 |
問題38
UML (Unified Modeling Language) が定義する図のうち、オブジェクト間の相互作用を表現するためのものはどれか。
ア | オブジェクト図 |
イ | クラス図 |
ウ | コンポーネント図 |
エ | シーケンス図 |
解答:エ
<解説>
ア | × | オブジェクト図は、オブジェクト同士の結びつきを表現した図 |
イ | × | クラス図は、システムにおけるクラス間の関係を表した図 |
ウ | × | コンポーネント図は、プログラムを実装する際の各コンポーネント(プログラムの部品)間の関係を示した図 |
エ | ○ | シーケンス図は、オブジェクト間の相互作用を時間的な流れの上でわかるようにした図 |
問題39
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして、適切なものはどれか。
ア | 仮想化、構造化、投影、クラス |
イ | 具体化、構造化、連続、クラス |
ウ | 正規化、カプセル化、分割、クラス |
エ | 抽象化、カプセル化、継承、クラス |
解答:エ
<解説>
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして,適切なものは「抽象化,カプセル化,継承,クラス」である。よって正解はエである。
- 抽象化
- 同じ性質のものをまとめて共通の要素の抽出と定義を行う
- カプセル化
- データとそれを操作する手続きを一体化して「オブジェクト」として定義し、オブジェクト内の細かい仕様や構造を外部から隠蔽すること
- 継承
- 既存のクラスのメソッドや変数を引き継いだ新しいクラスを 作成する仕組み
- クラス
- プログラムの一つの単位で,メソッドや変数などが記述されたコードの集まり
ア | × | 仮想化,構造化,投影はオブジェクト指向の基本概念ではない。 |
イ | × | 具体化,構造化,連続はオブジェクト指向の基本概念ではない。 |
ウ | × | 正規化,分割はオブジェクト指向の基本概念ではない。 |
エ | ○ |
問題40
プロセス中心設計と比較したとき、データ中心設計の特徴として、適切なものはどれか。
ア | 業務のモデリングに先だって、データモデリングを行う。 |
イ | 業務プロセスに合わせたデータ構造が作成できる。 |
ウ | データを共有資源と見なし、一元的に管理できる。 |
エ | 特定の業務に関する短期間のシステム化に有効である。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 業務のモデリングでは、データモデリングを行わない。 |
イ | × | 業務プロセスに合わせたデータ構造が作成できるのはプロセス中心設計の手法である。 |
ウ | ○ | データを共有資源と見なし、一元的に管理できる。 |
エ | × | データ中心設計は、さまざまな業務のシステム化に有効である。 |
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