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平成17年度秋季解答
問題66
利用者 ID とパスワードの適切な運用管理方法はどれか。
ア | 管理作業を簡素化するために、現在使用されていない利用者 ID とパスワードを再利用する。 |
イ | トラブル処理を迅速化するために、利用者 ID とパスワードの一覧表を作成し、管理者が保管する。 |
ウ | パスワードを他人に悪用されるのを防止するために、利用者が自分のパスワードをいつでも自由に変更できるようにする。 |
エ | 利便性を向上させるために、利用者登録申請書が届く前に、人事異動速報を見て新任者の利用者 ID と仮のパスワードを登録する。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 以前その ID とパスワードを使用していた人によって,悪用される可能性があるので、1度使用された利用者 ID やパスワードを再利用することは望ましくない。 |
イ | × | 一覧表を作成すると情報が漏洩する可能性がある。 |
ウ | ○ | パスワードを他人に悪用されるのを防止するために、利用者が自分のパスワードをいつでも自由に変更できるようにする。 |
エ | × | 利用者登録申請書が届いた後に、人事異動速報を見て新任者の利用者 ID と仮のパスワードを登録すべきである。 |
問題67
ネットワーク障害の原因を調べるために使用する LAN アナライザの運用上の注意点はどれか。
ア | LAN アナライザにはネットワークを通過するパケットを表示できるものがあるので、盗聴などに悪用されないように注意する必要がある。 |
イ | 障害発生に備えて、ネットワーク利用者に LAN アナライザの保管場所と使用方法を周知しておく必要がある。 |
ウ | 測定中は、本来通信すべきあて先のパケットを破棄してしまうので、測定対象外のコンピュータ利用を制限しておく必要がある。 |
エ | 測定に当たって、LAN ケーブルを一時的に切断する必要があるので、利用者に対して測定日を事前に知らせておく必要がある。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | LANアナライザは,ネットワークを流れるパケットを解析・記録する機器やソフトウェアのことです。盗聴に使うこともできるので注意が必要である。 |
イ | × | LAN アナライザの保管場所と使用方法は,ネットワーク管理者が管理する。全員に通知すると不正使用が行われる可能性がある。 |
ウ | × | LANアナライザは、パケットを破棄はしない。 |
エ | × | LAN アナライザを使っての測定時に、LAN ケーブルの切断は必要ない。 ネットワークに接続したまま運用できます。 |
問題68
経済産業省“ソフトウェア管理ガイドライン”におけるソフトウェア管理責任者が実施すべき要求事項はどれか。
ア | ソフトウェア使用許諾契約に規定された使用条件を、すべてのソフトウェアユーザに周知徹底すること |
イ | ソフトウェアのインストールを一括して行うこと |
ウ | ソフトウェアの不正使用を防止する観点から、ソフトウェアの仕様等の責任者を任命し、ソフトウェアの管理体制を整備すること |
エ | 法人が保有するコンピュータに、個々の担当者が必要とするソフトウェアをインストールすることを、資産管理上及び安全上の観点から禁止すること |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ソフトウェア使用許諾契約に規定された使用条件を、すべてのソフトウェアユーザに周知徹底すること |
イ | × | ソフトウェアのインストールを一括して行うことはソフトウェア管理ガイドラインとは関係ない。インストール作業は一般ユーザが行ってもよい。 |
ウ | × | ソフトウェアの不正使用を防止する観点から、ソフトウェアの仕様等の責任者を任命し、ソフトウェアの管理体制を整備することは法人等が行うべきことである。 |
エ | × | 法人が保有するコンピュータに、個々の担当者が必要とするソフトウェアをインストールすることは、ソフトウェア管理責任者の了解を得れば可能である。 |
問題69
JIS Q 9001 (ISO 9001) に基づく品質マネジメントシステムの運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 組織内では幾つかの活動があり、その内容が異なっても、品質目標は統一して定めることが品質確保に効果的である。 |
イ | 品質マニュアルが現実に守られないケースが多く発生した場合でも、一定期間継続してそのマニュアルを使用する。 |
ウ | 品質マネジメントシステムは国際規格に準じて構築されるので、プロセスの実施状況から手順を見直すことなく運用できる。 |
エ | よく吟味されて作成された品質マネジメントシステムでも、運用段階で不都合があった場合は、正規の手続を経て変更する。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 組織内では幾つかの活動があり、その内容が異なっている場合は、品質目標は統一できない。 |
イ | × | 品質マニュアルが現実に守られないケースが多く発生した場合は、原因を究明しマニュアルを修正すべきである。 |
ウ | × | プロセスの実施状況を点検し、手順を見直す必要がある。 |
エ | ○ | よく吟味されて作成された品質マネジメントシステムでも、運用段階で不都合があった場合は、正規の手続を経て変更する。 |
問題70
“共通フレーム 98 (SLCP-JCF98) ”に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | IEEE版ソフトウェアライフサイクルプロセス ( SLCP ) の規格である。 |
イ | ISO 9001 における品質マネジメントシステムの国際規格である。 |
ウ | ISO/IEC によって、ISO 12207 として制定された SLCP の国際規格である。 |
エ | 日本国内のユーザ、ベンダ、学識経験者が共同で策定した、国内版 SLCP の共通フレームである。 |
解答:エ
<解説>
共通フレーム 98 (SLCP-JCF98)とは、1992年に当時の情報処理振興事業協会(現在のIPA:情報処理推進機構)を中心に策定された、ソフトウェアライフサイクルにおける各プロセスを分類するガイドライン。日本国内のユーザとベンダが共通して利用できるように用語や作業内容の標準化するために作られた共通フレームである。
よってエが解答である。
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