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平成17年度春季解答
問題41
データモデルの表記が次の表記法に従うとき,E-R図の解釈に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 同一の商品は一つの仕入先から仕入れている。 |
イ | 発注明細と納品明細は1対1に対応している。 |
ウ | 一つの発注で複数種類の商品を発注することはない。 |
エ | 一つの発注で複数の仕入先に発注することはない。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 仕入先と商品の関係は多対多の関係となっている。同一の商品でも複数の仕入先から仕入れている。 |
イ | × | 発注明細と発注の関係は多対1で,納品と納品明細の関係も1対多であり,1つの発注明細に対して1つの発注,1つの納品明細に対しては1つの納品が対応する。 しかし,発注と納品の関係は1対多の関係であるため,発注明細と納品明細の関係は1対1とはならない。 |
ウ | × | 仕入先と商品の関係は多対多の関係となっている。1つの発注で複数種類の商品を発注することがある。 |
エ | ○ | 仕入先と発注は1対多の関係ですから,1つの発注に対しては1つの仕入先が対応する。 |
問題42
外部設計の成果物に基づいて、実現方法や処理効率を考慮しながら、システム開発者の立場から進める設計作業はどれか。
ア | 画面フロー設計 |
イ | 機能分割・構造化 |
ウ | コード設計 |
エ | 論理データ設計 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 画面フロー設計とは、ユーザー要件にしたがって、表示される画面の流れを設計するものである。外部設計にて行われる。 |
イ | ○ | 機能分割・構造化とは、外部設計におけるユーザーからの要求を満たすために,内部設計において開発者の視点から機能をを分割したり,構造化を考える作業である。内部設計にて行われる。 |
ウ | × | コード設計とは、システムで使用するコードの「種別」や「桁数」等について設計を行うことである。内部設計にて行われる。 |
エ | × | 論理データ設計とは、ユーザ要件に従い、システムで使用するファイル内の各項目(データ)の「桁数」・「(ファイル内での)桁位置」・「属性(数字項目・日本語項目等)」等について設計を行う事である。内部設計にて行われる。 |
問題43
プログラムのテストに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 内部構造のテストとしてブラックボックス法を用い、外部仕様のテストとしてホワイトボックス法を用いる。 |
イ | プログラムに残っているエラーの個数は、既に見つかったエラーの個数とは無関係である。 |
ウ | プログラムの完全性を証明することがテストの目的であり、エラーはすべて検出できるという仮説の下にテスト計画を立てるべきである。 |
エ | プログラムのテストでは、それが意図したように動くかどうかだけではなく、意図しなかった動きがあるかどうかも調べる必要がある。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 内部構造のテストとしてホワイトボックス法を用い、外部仕様のテストとしてブラックボックス法を用いる。 |
イ | × | プログラムに残っているエラーの個数は,全部のエラーの個数から既に見つかったエラーの個数を減じたものである。 |
ウ | × | プログラムの完全性を証明することがテストの目的ではありません。プログラムや設計における不具合を見つけだすことがテストの目的です。エラーはできる限り検出されるべきですが,すべてのエラーが検出されるとは限りません。 |
エ | ○ | 正しい記述である。 |
問題44
ソフトウェアのテスト方法のうち、ソフトウェア保守のために変更した箇所が、ほかの部分に影響していないかどうかを確認する目的で行うものはどれか。
ア | 運用テスト |
イ | 結合テスト |
ウ | システムテスト |
エ | レグレッションテスト |
解答:エ
<解説>
ア | × | 運用テストは、現場の実行したで現場の要求に耐えうるかを検証するテストである。 |
イ | × | 結合テストは、モジュールやプログラム間のインタフェースや相互の関連性を検証するテストである。 |
ウ | × | システムテストは、すべてのモジュールを結合して,システム全体の動作を検証するテストである。 |
エ | ○ | レグレッションテスト(退行テスト)は、ソフトウェア保守によって変更した箇所が、 ほかの部分に影響していないかどうかを検証するテストである。 |
問題45
バグ管理図において,図のようにすべての線が横ばい状態になった。この状況から推測できることとして,適切なものはどれか。
ア | 解決困難なバグに直面しており,その後のテストが進んでいない。 |
イ | テスト項目の消化実績が上がっており,バグの発生がなくなった。 |
ウ | バグが多発し,テスト項目の消化実績が上がらなくなった。 |
エ | バグ発生とテスト項目消化の比率が一致し,未解決バグがなくなった。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 未消化テスト項目数が0に近づかず横ばいとなっているのは、テストが進んでいないことを示している。また未解決バグ数はやや増加したままで,バグの解決が進んでいないことが窺える。それらを合わせると,バグの解決が進まず,テストも進んでいないことが推測される。 |
イ | × | バグ摘出数が増加していない為、誤りである。 |
ウ | × | 未解決バグ数が存在するんで、テストは収束していない。 |
エ | × | バグの摘出数とテスト項目の消化数に関係性はない。 |
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