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平成17年度春季解答
問題56
LAN間をOSI 基本参照モデルの物理層で相互に接続する装置はどれか。
ア | ゲートウェイ |
イ | ブリッジ |
ウ | リピータ |
エ | ルータ |
解答:ウ
<解説>
ア | × | ゲートウェイは、ネットワーク上で,OSI 基本参照モデルの全階層を認識し,プロトコルや媒体の違いを吸収して接続をおこなうための機器 |
イ | × | ブリッジは、複数の LAN を OSI 基本参照モデルの第2層(データリンク層)で接続し,MAC アドレスによるパケットのフィルタリングを行う機器 |
ウ | ○ | リピータは、OSI 基本参照モデルにおける第1層(物理層)で電気的な中継(増幅)を行う機器 |
エ | × | ルータは、OSI 基本参照モデルのネットワーク層に位置する中継機器で,ネットワーク上を流れるデータの中継を行う機器。 |
問題57
ルータがパケットの経路決定に用いる情報として、最も適切なものはどれか。
ア | あて先 IP アドレス |
イ | あて先 MAC アドレス |
ウ | 発信元 IP アドレス |
エ | 発信元 MAC アドレス |
解答:ア
<解説>
ルータは、インターネット層に属する。IP は、TCP パケットを さらに小さな IP パケットに分割する。IP パケットのヘッダには、 「あて先 IP アドレス」が含まれている。
問題へ問題58
データベースシステムにおけるスキーマの説明として、適切なものはどれか。
ア | 実表ではない、利用者の視点による仮想的な表である。 |
イ | データの性質、形式、ほかのデータとの関連などの、データ定義の集合である。 |
ウ | データの挿入、更新、削除、検索などの、データベース操作の総称である。 |
エ | データベースを完全無欠な状態に保持するための、各種制約条件の総称である。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | Viewに関する説明である。 |
イ | ○ | スキーマは、データベースにおける情報の構造を定義して記述したものである。 |
ウ | × | DML(Data Manipulation Language:データ操作言語)に関する説明である。 |
エ | × | 制約(constraint)に関する説明である。 |
問題59
関係データベースで用いられる用語であるドメイン (定義域) の説明として、適切なものはどれか。
ア | 基本関係から関係演算を使用して導出される関係 |
イ | 現実世界をデータベースに写し取るための仕様 |
ウ | 属性が取り得る値の集合 |
エ | データベースへのデータの挿入、更新、削除、検索の総称 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | データ導出に関する説明である。 |
イ | × | データモデルに関する説明である。 |
ウ | ○ | 正しい記述である。 |
エ | × | DML(Data Manipulation Language:データ操作言語)に関する説明である。 |
問題60
国語と数学の試験を実施し、2教科の成績は氏名とともに“得点”表に記録されている。1教科は平均点以上で、残りの1教科は平均点未満の生徒氏名を“得点”表から抽出する SQL 文はどれか。ここで、条件文 A と条件文 B には、それぞれ次の条件が与えられているものとする。
[条件文] | |
A | 国語の点数が国語の平均点以上 |
B | 数学の点数が数学の平均点以上 |
ア | SELECT 生徒氏名 FROM 得点 WHERE (A AND B) AND NOT (A AND B) |
イ | SELECT 生徒氏名 FROM 得点 WHERE (A AND B) AND NOT (A OR B) |
ウ | SELECT 生徒氏名 FROM 得点 WHERE (A OR B) AND NOT (A AND B) |
エ | SELECT 生徒氏名 FROM 得点 WHERE (A OR B) AND NOT (A OR B) |
解答:ウ
<解説>
問題文の条件から、「1教科は平均点以上」、「残りの2教科は平均点未満」の生徒氏名を抽出することになる。
最初の条件はどちらかが平均点以上ということで、A OR B になる。 また、2つ目の条件は2科目とも平均点以上の否定になるので、 A AND B の否定になる。
よって、WHERE (A OR B) AND NOT (A AND B) となる。
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