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平成18年度春季解答
問題36
プログラムの制御構造のうち,while 型の繰返し構造はどれか。
解答:エ
<解説>
ア | × | 二つの処理を選択する if-else 型の条件分岐の制御構造である。 |
イ | × | 後判定型の繰返し構造をとる do-while 型の繰返し構造である。 |
ウ | × | 処理を実行するかどうかだけを判断する if 型の条件分岐の制御構造である。 |
エ | ○ | while 型の繰返し構造である。 |
問題37
コンパイラで構文解析した結果の表現方法の一つに四つ組形式がある。
(演算子、被演算子1、被演算子2、結果)
この形式は、被演算子1と被演算子2に演算子を作用させたものが結果であることを表す。次の一連の四つ組は、どの式を構文解析した結果か。ここで、T1 、T2 、T3は一時変数を表す。
(*,B,C,T1 )
(/,T1 ,D,T2 )
(+,A,T2 ,T3 )
(/,T1 ,D,T2 )
(+,A,T2 ,T3 )
ア | A+B*C/D |
イ | A+B*C/T2 |
ウ | B*C+A/D |
エ | B*C+T1/D |
解答:ア
<解説>
各処理の結果の一時変数の値は次のようになる。
(*,B,C,T1 ) | T1=B*C |
(/,T1 ,D,T2 ) | T2 =B * C /D |
(+,A,T2 ,T3 ) | T3=A +B * C /D |
よって,アが正解である。
問題38
E-R図が示すものはどれか。
ア | エンティティ間の関連 |
イ | エンティティのタイプとインスタンスの関連 |
ウ | データとプロセスの関連 |
エ | プロセス間の関連 |
解答:ア
<解説>
E-R図は対象とする世界を,実体(エンティティ)と関連(リレーションシップ)の二つの概念で表現する図である。
よってアが正解である。
問題39
UML のクラス図において,集約の関係にあるクラスはどれか。
ア | クラス A とクラス B |
イ | クラス A とクラス C |
ウ | クラス B とクラス D |
エ | クラス C とクラス D |
解答:イ
<解説>
下図よりクラス A とクラス Cが集約の関係にあることが分かる。
集約は、クラスとクラスの関係が全体と部分の関係にあるものをいいます。
クラス図では,全体を意味するクラスから白抜きのひし形を起点とした線を引き,部分のクラスと結びつける。
問題40
オブジェクト指向における、開かれた (ホワイトボックス型) 再利用とは、基底クラスに対して、サブクラスを作ることによって、基底クラスのデータや機能を再利用することである。この方式のオブジェクト指向の再利用技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 基底クラスで定義したデータが保護されるので、安全性の高いプログラムが開発できる。 |
イ | 基底クラスで定義したデータや機能に対する差異をサブクラスに記述すればよく、開発効率が良い。 |
ウ | 基底クラスの変更は、サブクラスに影響しない。 |
エ | 基底クラスを複数のアプリケーション開発に利用することはできるが、そのサブクラスを再利用することはできない。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 基底クラスで定義したデータが保護される保証はない。 |
イ | ○ | 基底クラスで定義したデータや機能に対する差異をサブクラスに記述すればよく、開発効率が良い。 |
ウ | × | 基底クラスの変更は、サブクラスに影響する。サブクラスの変更は基底クラスには影響しない。 |
エ | × | 基底クラスを複数のアプリケーション開発に利用することはできる。また、そのサブクラスも基底クラスとして再利用することができる。 |
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