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平成23年度特別解答
問題6
関数 f(x,y)が次のように定義されているとき,f(775,527)の値は幾らか。ここで,x mod yはxをyで割った余りを返す。
f(x, y): if y = 0 then return x else return f(y, x mod y)
ア | 0 |
イ | 31 |
ウ | 248 |
エ | 527 |
解答:イ
<解説>
- f(775, 527):y≠0なので、f(527, 775 mod 527) ⇒775÷527=1余り248
- f(527, 248):y≠0なので、f(248, 527 mod 248)⇒527÷248=2余り31
- f(248, 31):y≠0なので、f(31, 248 mod 31)⇒248÷31=8余り0
- f(31, 0):y=0なので、31を返す。
問題7
次の流れ図は,1から100までの整数の総和を求め,結果を変数xに代入するアルゴリズムを示したものであるが,一部誤りがある。どのように訂正すればよいか。
ア | ①の処理を "0 → x"にする。 |
イ | ②の条件判定を " i : 99"にする。 |
ウ | ③の処理を "x + i → i"にする。 |
エ | ④の処理を "x + 1→ x"にする。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | |
イ | × | 1から99までしか加算されない。 |
ウ | × | xに1から100までの総和は入らない。常に1のままである。 |
エ | × | 繰返し処理が行われないため無限ループになる。 |
問題8
整列アルゴリズムの一つであるクイックソートの記述として,適切なものはどれか。
ア | 対象集合から基準となる要素を選び,これよりも大きい要素の集合と小さい要素の集合に分割する。この操作を繰り返すことで,整列を行う。 |
イ | 対象集合から最も小さい要素を順次取り出して,整列を行う。 |
ウ | 対象集合から要素を順次取り出し,それまでに取り出した要素の集合に順序関係を保つよう挿入して,整列を行う。 |
エ | 隣り合う要素を比較し,逆順であれば交換して,整列を行う。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | クイックソートに関する説明である。 |
イ | × | 選択ソートに関する説明である。 |
ウ | × | 挿入ソートに関する説明である。 |
エ | × | 交換法(バブルソート)に関する説明である。 |
問題9
外部割込みが発生するものはどれか。
ア | 仮想記憶管理での,主記憶に存在しないページへのアクセス |
イ | システムコール命令の実行 |
ウ | ゼロによる除算 |
エ | 入出力動作の終了 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 内部割込みである |
イ | × | 内部割込みである |
ウ | × | 内部割込みである |
エ | ○ | 外部割込みである |
問題10
"LOAD GR, B, AD"は,ADが示す番地にベースレジスタBの内容を加えた値を有効アドレスとして,その有効アドレスが示す主記憶に格納されているデータを汎用レジスタGRにロードする命令である。
図の状態で,次の命令を実行したとき,汎用レジスタGRにロードされるデータはどれか。
ア | 1201 |
イ | 1300 |
ウ | 2200 |
エ | 2300 |
解答:イ
<解説>
LOAD GR,1,200 |
は、アドレス部の値(200)にベースレジスタ1の内容(100)を加えた1300 番地のアドレスに格納されているデータ(1300)を取り出す。
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