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平成23年度特別解答
問題11
主記憶のアクセス時間60ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間10ナノ秒のシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時聞が15ナノ秒であるとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか。
ア | 0.1 |
イ | 0.17 |
ウ | 0.83 |
エ | 0.9 |
解答:エ
<解説>
実効アクセス時間 | = | キャッシュメモリのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1-ヒット率) |
15 | = | 10×h+60(1-h) |
15 | = | 10h+60-60h |
h | = | 0.9 |
問題12
メモリインタリーブの説明はどれか。
ア | CPUと磁気ディスク装置との聞に半導体メモリによるデータバッファを設けて,磁気ディスクアクセスの高速化を図る。 |
イ | 主記憶のデータの一部をキャッシュメモリにコピーすることによって. CPUと主記憶とのアクセス速度のギャップを埋め,メモリアクセスの高速化を図る。 |
ウ | 主記憶へのアクセスを高速化するため,アクセス要求,データの読み書き及び後処理が終わってから,次のメモリアクセスの処理に移る。 |
エ | 主記憶を複数の独立したグループに分けて,各グループに交互にアクセスすることによって,主記憶へのアクセスの高速化を図る。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | ディスクキャッシュに関する説明である。 |
イ | × | キャッシュメモリに関する説明である。 |
ウ | × | |
エ | ○ | メモリインタリーブに関する説明である。 |
問題13
RFIDタグの特徴として,適切なものはどれか。
ア | 磁性体に記録された情報を接触によって読み取る。 |
イ | 赤外線を用いて情報を非接触で読み取る。 |
ウ | 電磁波を用いて情報を非接触で読み取る。 |
エ | バーコードで記録された情報を光学的に読み取る。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 磁気カードに関する説明である。 |
イ | × | IrDA(Infrared Data Association)に関する説明である。 |
ウ | ○ | RFIDタグに関する説明である。 |
エ | × | バーコードリーダに関する説明である。 |
問題14
アナログ音声信号を,サンプリング周波数44.1kHzのPCM方式でディジタル録音するとき,録音されるデータ量は何によって決まるか。
ア | 音声信号の最高周波数 |
イ | 音声信号の最大振幅 |
ウ | 音声データの再生周波数 |
エ | 音声データの量子化ビット数 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 音声信号の最高周波数は、データ量と関連性がない。 |
イ | × | 音声信号の最大振幅は、データ量と関連性がない。 |
ウ | × | 音声データの再生周波数が高いと高音質にはなるが、データ量と関連性がない。 |
エ | ○ | 音声データの量子化ビット数が大きければ大きいほど、データ量は増大が高音質になる。 |
問題15
コンピュータシステムの構成に関する記述のうち,密結合マルチプロセッサシステムを説明したものはどれか。
ア | 通常は一方のプロセッサは待機しており,本稼働しているプロセッサが故障すると,待機中のプロセッサに切り替えて処理を続行する。 |
イ | 複数のプロセッサが磁気ディスクを共用し,それぞれ独立したOSで制御される。ジョブ単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。 |
ウ | 複数のプロセッサが主記憶を共用し,単一のOSで制御される。システム内のタスクは,基本的にどのプロセッサでも実行できるので,細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。 |
エ | 並列に接続された2台のプロセッサが同時に同じ処理を行い,相互に結果を照合する。1台のプロセッサが故障すると,それを切り離して処理を続行する。 |
解答:ウ
<解説>
マルチプロセッサシステムの構成には以下の二つがある。
- 密結合マルチプロセッサシステム
- 複数のプロセッサが主記憶を共有(共有メモリ型)
- 疎結合マルチプロセッサシステム
- プロセッサごとにローカルメモリとOSをもったモジュールを単位として、複数のプロセッサを結合
ア | × | デュプレックスシステムに関する説明である。 |
イ | × | 疎結合マルチプロセッサシステムに関する説明である。 |
ウ | ○ | 密結合マルチプロセッサシステムに関する説明である。 |
エ | × | デュアルシステムに関する説明である。 |
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